メローフルーツ（1991年生、母バッフドオレンジ）

メローフルーツ（1991年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のHalo（当時22歳）と交配したバッフドオレンジが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地10戦2勝2着2回。1994年の桜花賞(牝G1)で4着に入った他、1993年の札幌3歳ステークス(G3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1993年）

6月20日、デビュー戦は柴田政人騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌芝1000m 小雨/稍重）に出走。馬体重は430kg。8頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したコアレスドールを捕まえ切れず、半馬身差の2着に敗北した。

7月4日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田政人騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のタヤスエースに7馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

8月1日、中3週で迎えた3戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、2歳G3の札幌3歳ステークス（札幌芝1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では自慢の末脚を弾けさせて悠々と抜け出し、最後は2着のミストラルアゲンに4馬身の差をつけて重賞初挑戦初制覇を達成した。

3歳（1994年）

2月19日、約6か月半の休養明けで迎えた4戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見所を作れず7着に敗れた。

3月19日、中3週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で岡部幸雄騎手（2戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、かなり遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、オンワードノーブルに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月10日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の桜花賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で岡部幸雄騎手（3戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

5月22日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、牝馬限定3歳G1のオークス（優駿牝馬）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で岡部幸雄騎手（4戦1勝）。18頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。先手を奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚を失くしてしまい13着に敗れた。

11月26日、約6か月半の休み明けで迎えた8戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、キャピタルステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

12月24日、中3週で迎えた9戦目は、クリスマスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての14番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では脚が残っておらず11着に終わった。

4歳（1995年）

1月29日、中4週で迎えた10戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3の京都牝馬特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。