スリーセブンスピン（2003年生、母Cat Appeal）

スリーセブンスピン（2003年4月15日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「スリーセブン＋回転」。毛色は鹿毛。種牡馬のCarson City（当時16歳）と交配したCat Appealが12歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地26戦4勝2着5回、地方9戦1勝2着1回。2010年の船橋記念(S3)に勝利した他、2009年のオーバルスプリント(S3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

堀井雅広厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2005年）

10月29日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京芝1400m 晴/良）に出走。馬体重は466kg。13頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではいいところがなく5着に敗れた。

11月13日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（福島芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一寸刻みに前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のトップディアマンテをハナ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

12月10日、中3週で迎えた3戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下の黒松賞（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったダイワパッションを3/4馬身捉え切れず2着に敗北した。

12月24日、中1週で迎えた4戦目は、2歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。端をきり、かなり厳しいペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のエイワナギに1馬身半の差をつけてファンの高評価に応えた。

3歳（2006年）

1月28日、中4週で迎えた5戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず8着に終わった。

11月5日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた6戦目は、A.スボリッチ騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下のフルーツラインカップ（福島ダート1150m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では切れる脚を使えず6着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた7戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1300m 曇/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではひたひたと前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のミスターケビンを半馬身振り切って勝利をモノにする

5歳（2008年）

2月9日、約15か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた8戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 小雪/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の心肺能力で最後まで止まることなく走り抜いたが、抜け出したナックルパートにハナ差届かず2着となった。

2月24日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の甲斐駒特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はガス欠状態になり12着に敗れた。

4月6日、中5週で迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で江田照男騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

5月11日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で江田照男騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが鈍く6着に敗れた。

5月24日、中1週で迎えた12戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のしぶとさで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したジェットバニヤンにクビ差届かず2着となった。

6月15日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の日吉特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

6月29日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上1000万下の鶴ヶ城特別（福島ダート1150m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で平沢健治騎手（2戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

7月20日、中2週で迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の火打山特別（新潟芝1400m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で平沢健治騎手（3戦0勝）。18頭立ての8番人気で16番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず17着に敗れた。

9月13日、中7週で馬体重を前走から16kg減らして迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の浦安特別（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（4戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。端を取り切り、かなりのハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のプレンティラヴを半馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

10月4日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の内房ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は平沢健治騎手（4戦0勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握り、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず6着に沈んだ。

10月26日、中2週で迎えた18戦目は、3歳以上1600万下の神無月ステークス（東京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（5戦0勝）。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の豊富なスタミナで最後まで奮戦したが、逃げるトロピカルライトに3/4馬身届かず2着となった。

12月7日、中5週で迎えた19戦目は、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力で最後まで脚を伸ばしたが、伸びてきたヒシカツリーダー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

12月20日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の仲冬ステークス（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（5戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

6歳（2009年）

2月14日、中7週で迎えた21戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の銀蹄ステークス（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

3月8日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のブラッドストーンステークス（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は吉田隼人騎手（6戦2勝）。15頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後はタレてしまい11着に敗れた。

5月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた23戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の鎌倉ステークス（東京ダート1400m 曇/不良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

8月22日、約3か月の間隔を開けて迎えた24戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の越後ステークス（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は平沢健治騎手（6戦0勝）。15頭立ての6番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

10月11日、中6週で迎えた25戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の藤森ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はタレてしまい15着に敗れた。

11月8日、中3週で迎えた26戦目は、3歳以上1600万下の渡月橋ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は平沢健治騎手（7戦0勝）。15頭立ての11番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり15着に終わった。

12月23日、中5週で迎えた27戦目は、真島大輔騎手を鞍上に迎えて、S3のオーバルスプリント（浦和ダート1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

7歳（2010年）

1月13日、中2週で迎えた28戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で真島大輔騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では渾身の力で末脚を持続させて、最後は2着のフジノウェーブを3/4馬身振り切って久々に勝ち星を挙げた。

2月2日、中2週で迎えた29戦目は、’10ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/不良）に出走。鞍上は3戦連続で真島大輔騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

3月3日、中3週で迎えた30戦目は、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は4戦連続で真島大輔騎手（3戦1勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

5月26日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg減らして迎えた31戦目は、Jpn3のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で真島大輔騎手（4戦1勝）。12頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚にキレが無く12着に終わった。

9月1日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた32戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で真島大輔騎手（5戦1勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、平均ペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚を失くしてしまい10着に終わった。

10月6日、中4週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた33戦目は、A.ムンロ騎手を鞍上に迎えて、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。14頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

11月3日、中3週で迎えた34戦目は、Jpn1のJBCスプリント（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続でA.ムンロ騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れる脚を使えず6着に終わった。

8歳（2011年）

1月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた35戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は真島大輔騎手（6戦1勝）。14頭立ての6番人気で10番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや速いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のスタミナで最後まで奮戦したが、ジーエスライカーに交わされて3馬身差の2着となった。