ジーエスライカー（2007年生、母エイシンシルバー）

ジーエスライカー（2007年3月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋人名」。毛色は鹿毛。種牡馬のサウスヴィグラス（当時11歳）と交配したエイシンシルバーが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は多田善弘。戦績は、中央平地2戦0勝、地方24戦7勝2着8回。2011年のさきたま杯(Jpn2)で2着に入った他、2012年の東京盃(Jpn2)で4着に入る活躍をした。その他にも重賞2勝を挙げた。

経歴

デビュー前

栗田裕光厩舎（大井）へ入厩。

2歳（2009年）

7月24日、デビュー戦は坂井英光騎手を鞍上に据えて、2歳（大井ダート1000m 曇/不良）に出走。馬体重は471kg。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させて、最後は2着のナイキバースデイに2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

10月23日、約3か月の休み明けで迎えた2戦目は、石崎駿騎手を鞍上に迎えて、2歳戦のくまたか特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。端に立ち、息の入らないペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のレッドベイビーラブに5馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

12月30日、中9週で迎えた3戦目は、2歳戦の白鳥特別（大井ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で石崎駿騎手（1戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、緩いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ブリーズフレイバーにクビ差交わされて2着に甘んじた。

3歳（2010年）

1月18日、中2週で迎えた4戦目は、3歳戦の福寿草特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で石崎駿騎手（2戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、シーズザゴールドに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

2月4日、中1週で迎えた5戦目は、石崎隆之騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの’10雲取賞（大井ダート1600m 内回り晴/不良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

3月18日、中5週で迎えた6戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、3歳S2の京浜盃（大井ダート1700m 曇/重）に出走。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて、最後は2着のシーズザゴールドに1馬身1/4の差をつけて勝利をモノにする

8月17日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた7戦目は、3歳S2の黒潮盃（大井ダート1800m 晴/良）に58kgの斤量を背負って出走。鞍上は坂井英光騎手（1戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

9月8日、中2週で迎えた8戦目は、3歳S3の戸塚記念（川崎ダート2100m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、緩いペースで一団を先導。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に敗れた。

9月30日、中2週で迎えた9戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の古都オータムハンデ（川崎ダート1600m 雨/不良）に出走。12頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後はタレてしまい10着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた10戦目は、アンドロメダ賞（大井ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のインプレッションに3馬身半の差をつけて勝利をモノにする

12月12日、中6週で迎えた11戦目は、G3のカペラステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（4戦2勝）。16頭立ての10番人気で11番ゲートからスタート。ハナに立ち、些か速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

4歳（2011年）

1月19日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、S3の船橋記念（船橋ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（5戦2勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るスリーセブンスピンを豪快な末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて5勝目を手に入れた。

2月3日、中1週で迎えた13戦目は、’11ウインタースプリント（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、インプレッションに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。

3月9日、中4週で迎えた14戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、S3の東京スプリング盃（大井ダート1400m 晴/重）に59kgの斤量を背負って出走。14頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。逃げを打ち、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、フジノウェーブに交わされて2馬身差の2着となった。

4月20日、中5週で迎えた15戦目は、Jpn3の東京スプリント（大井ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

6月1日、中5週で迎えた16戦目は、Jpn2のさきたま杯（浦和ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（6戦3勝）。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、ナイキマドリードに交わされて1馬身半差の2着となった。

7月21日、中6週で迎えた17戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（7戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立ち、タフなペースでレースを引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、ラブミーチャンに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

9月28日、中9週で迎えた18戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（8戦3勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天資の負けじ魂を発揮してゴールまで力戦し、5着を確保した。

11月3日、中4週で迎えた19戦目は、Jpn1のJBCスプリント（大井ダート1200m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は4戦連続で坂井英光騎手（9戦3勝）。14頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず7着に敗れた。

5歳（2012年）

1月8日、中8週で馬体重を前走から34kg増やして迎えた20戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのジャニュアリーステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり9着に終わった。

3月21日、中9週で馬体重を前走から29kg絞って迎えた21戦目は、大畑雅章騎手を鞍上に迎えて、里桜特別（名古屋ダート1800m 晴/稍重）に出走。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のロードグリンに5馬身の差をつけてファンの期待に応えた。

4月12日、中2週で迎えた22戦目は、地方重賞の東海桜花賞（名古屋ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大畑雅章騎手（1戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、勝ったエーシンエフダンズにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

5月4日、中2週で迎えた23戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、Jpn3のかきつばた記念（名古屋ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。12頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて6着に敗れた。

7月20日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から11kg増やして迎えた24戦目は、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 小雨/良）に出走。鞍上は坂井英光騎手（10戦3勝）。12頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びで猛進したが、ラブミーチャンに半馬身交わされて2着に敗北した。

8月29日、中5週で馬体重を前走から7kg絞って迎えた25戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井英光騎手（11戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のセントラルコーストを3/4馬身振り切ってファンの高評価に応えた。

10月3日、中4週で迎えた26戦目は、Jpn2の東京盃（大井ダート1200m 雨/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で坂井英光騎手（12戦4勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の勝負根性でゴールまで力闘し、4着を確保した。