トシザブイ（1996年生、母ノルデンフリマー）

トシザブイ（1996年5月5日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のヴィジョン（当時15歳）と交配したノルデンフリマーが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）浦河小林牧場。戦績は、中央平地35戦6勝2着1回、地方1戦0勝2着1回。2002年、2003年と目黒記念(ハンデG2)を連覇した他、2001年、2002年とダイヤモンドステークス(ハンデG3)で2回3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

音無秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1998年）

12月6日、デビュー戦は松永幹夫騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。馬体重は480kg。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（阪神芝1600m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず5着に敗れた。

3歳（1999年）

1月18日、中3週で迎えた3戦目は、3歳戦の名古屋チャレンジカップココナッツ賞（名古屋ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったアイノアケボノから3馬身差の2着となった。

1月31日、中1週で迎えた4戦目は、O.ペリエ騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では豪快な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマイネルストリームに1馬身3/4の差をつけて初勝利を挙げた。

2月14日、中1週で迎えた5戦目は、高橋亮騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のフリージア賞（中京芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた6戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 雨/稍重）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず9着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた7戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。14頭立ての4番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では自慢の末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヒミノダハールを半馬身振り切って先頭ゴールを果たした。

5月8日、中5週で迎えた8戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の青葉賞（東京芝2400m 晴/良）に出走。15頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

9月19日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた9戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、3歳G2の神戸新聞杯（阪神芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月3日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の夕月特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（1戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

10月23日、中2週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（3戦0勝）。10頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではいいところがなく6着に終わった。

11月20日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた12戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の晩秋特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るインタープロスパーを猛烈な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

12月4日、中1週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた13戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、G2のステイヤーズステークス（中山芝3600m 内2周曇/良）に出走。14頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

4歳（2000年）

1月9日、中4週で迎えた14戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（2戦1勝）。10頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で急追したが、抜け出したラスカルスズカを捕まえ切れず、1馬身半差の2着となった。

3月19日、中9週で迎えた15戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず5着に終わった。

4月30日、中5週で迎えた16戦目は、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に終わった。

5月20日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で河内洋騎手（5戦1勝）。15頭立ての4番人気で大外15番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

12月2日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から22kg戻して迎えた18戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず4着に敗れた。

12月24日、中2週で迎えた19戦目は、武幸四郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の江坂特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

5歳（2001年）

1月8日、中1週で迎えた20戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は河内洋騎手（6戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では鋭く末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のメジロサンドラに1馬身半の差をつけて制した。

2月11日、中4週で迎えた21戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月18日、中4週で迎えた22戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は高橋亮騎手（1戦0勝）。12頭立ての6番人気で大外12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく12着に敗れた。

4月22日、中4週で迎えた23戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのメトロポリタンステークス（東京芝2300m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を繰り出し、3着に入った。

5月19日、中3週で迎えた24戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（7戦2勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

6歳（2002年）

1月7日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、万葉ステークス（京都芝3000m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（8戦2勝）。9頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを3番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

2月10日、中4週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた26戦目は、K.ファロン騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のダイヤモンドステークス（東京芝3200m 曇/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

3月17日、中4週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた27戦目は、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。鞍上は河内洋騎手（9戦2勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず7着に終わった。

4月28日、中5週で迎えた28戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り曇/良）に出走。11頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

5月18日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた29戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は河内洋騎手（10戦2勝）。18頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた16頭をごぼう抜きし、最後は2着のアクティブバイオに1馬身3/4の差をつけて念願の重賞初制覇を果たした。

9月22日、約4か月の休養明けで迎えた30戦目は、G2のオールカマー（新潟芝2200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（11戦3勝）。13頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では切れ味鋭い末脚を披露し、4着に入り込んだ。

7歳（2003年）

1月19日、約4か月の休養明けで迎えた31戦目は、ハンデG2の日経新春杯（京都芝2400m 外回り小雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で河内洋騎手（12戦3勝）。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず10着に終わった。

2月22日、中4週で迎えた32戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G2の京都記念（京都芝2200m 外回り雨/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり1位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に終わった。

3月23日、中3週で迎えた33戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、G2の阪神大賞典（阪神芝3000m 晴/良）に出走。15頭立ての12番人気で14番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず8着に終わった。

5月4日、中5週で迎えた34戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G1の天皇賞（春）（京都芝3200m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての17番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始17番手を追走。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

5月24日、中2週で迎えた35戦目は、ハンデG2の目黒記念（東京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。17頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは17番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のレディパステルをクビ差振り切って連覇達成

10月12日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた36戦目は、G2の京都大賞典（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず8着に終わった。