ゼンノビート（2003年生、母ノクターナルソング）

ゼンノビート（2003年5月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋続けざまに打つ、打ち負かす」。毛色は栃栗毛。種牡馬のアフリート（当時19歳）と交配したノクターナルソングが18歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）須崎牧場。戦績は、中央平地11戦0勝2着1回、地方4戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の4歳以上D1一。

経歴

デビュー前

野村彰彦厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2006年）

1月22日、デビュー戦は秋山真一郎騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は470kg。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

2月26日、中4週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には割り込めず9着に終わった。

3月11日、中1週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

3月26日、中1週で迎えた4戦目は、川原正一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったナムラバビロンに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4月16日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1800m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり7着に敗れた。

5月6日、中2週で迎えた6戦目は、橋本美純騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではいい脚を見せられず8着に敗れた。

9月13日、約4か月半の休み明けで迎えた7戦目は、3歳戦の白露賞（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したヤマカツグラマンを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

4歳（2007年）

6月20日、約9か月半の休養明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上D4二（姫路ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は川原正一騎手（2戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエーピートリックに7馬身の差をつけて待望の初白星を挙げた。

7月5日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上D2二（姫路ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で川原正一騎手（3戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るマイレイサウンドを次元の違う末脚で交わし去り、最後は3馬身の差をつけて断然人気に応えた。

8月1日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上D1一（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で川原正一騎手（4戦2勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を爆発させて突き抜け、最後は2着のビュシュロンに5馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

10月7日、中9週で迎えた11戦目は、田中克典騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。13頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

10月28日、中2週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で田中克典騎手（1戦0勝）。15頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（4戦0勝）。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

12月1日、中2週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（5戦0勝）。12頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり11着に敗れた。

5歳（2008年）

1月6日、中4週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた15戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は橋本美純騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。