エイシンカッパー（2001年生、母エイシンギャロップ）

エイシンカッパー（2001年5月9日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋ギリシャ文字」。毛色は鹿毛。種牡馬のエイシンワシントン（当時10歳）と交配したエイシンギャロップが18歳のときに産んだ13番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は栄進牧場。戦績は、中央平地12戦1勝、地方9戦4勝。主な勝ち鞍は2004年の3歳未勝利(牝)。

経歴

デビュー前

坂口正則厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2003年）

7月26日、デビュー戦は武幸四郎騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は436kg。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて11着に敗れた。

8月11日、中1週で迎えた2戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では瞬発力に優れた末脚を発揮し、3着に入った。

8月24日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって11着に敗れた。

3歳（2004年）

2月22日、約6か月の休養明けで迎えた4戦目は、畑端省吾騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての9番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、3着を確保した。

3月6日、中1週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京ダート1000m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のナイスビューティーをクビ差振り切って未勝利勝ちを決めた。

5月16日、中9週で迎えた6戦目は、村山明騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1200m 小雨/不良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではいい脚を見せられず11着に終わった。

6月6日、中2週で迎えた7戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳500万下（中京ダート1700m 小雨/稍重）に51kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではキレのいい末脚を発揮し、3着を確保した。

7月3日、中3週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で川田将雅騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

12月12日、約5か月半の休養明けで迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で川田将雅騎手（2戦0勝）。16頭立ての8番人気で大外16番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

4歳（2005年）

1月15日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 雨/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で川田将雅騎手（3戦0勝）。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり11着に敗れた。

2月19日、中4週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1200m 曇/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で川田将雅騎手（4戦0勝）。16頭立ての15番人気で8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

5月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

7月13日、中8週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた13戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般C1六（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のザッツヒーローをクビ差振り切って久しぶりに勝ち星を挙げた。

8月3日、中2週で迎えた14戦目は、潮騒特別（大井ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして、最後は2着のツルギに1馬身の差をつけて制した。

8月13日、中0週で迎えた15戦目は、カノープス賞（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るエクシードリミットを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

8月30日、中1週で迎えた16戦目は、ルナ賞（大井ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦3勝）。12頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、ゆったりとしたペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のバトルエロイナに1馬身の差をつけて破竹の4連勝を決めた。

9月14日、中1週で迎えた17戦目は、坂井英光騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定のハンデ地方重賞のトゥインクルレディー賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は失速してしまい8着に敗れた。

10月4日、中2週で迎えた18戦目は、夕刊フジ賞（大井ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（4戦4勝）。13頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では末脚が振るわず13着に敗れた。

12月31日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、今野忠成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定戦のカウントダウン賞（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では決め手が足りず11着に終わった。

5歳（2006年）

1月20日、中2週で迎えた20戦目は、白富士賞（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（5戦4勝）。12頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。最後は減速してしまい9着に終わった。

3月1日、中5週で迎えた21戦目は、花月賞（大井ダート1600m 内回り雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（6戦4勝）。11頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず9着に敗れた。