ナイスファントム（1992年生、母チェリーファイン）

ナイスファントム（1992年4月27日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のクリスタルグリツターズ（当時12歳）と交配したチェリーファインが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は三木田牧場。戦績は、中央平地27戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は1995年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

尾形盛次厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1994年）

12月4日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。馬体重は442kg。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて難なく抜け出し、最後は2着のクールアイに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

12月24日、中2週で迎えた2戦目は、3歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったタイキクリスタルに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

3歳（1995年）

1月15日、中2週で迎えた3戦目は、4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山典弘騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず4着に敗れた。

2月11日、中3週で迎えた4戦目は、4歳500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山典弘騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

3月4日、中2週で迎えた5戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1200m 小雨/不良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず8着に敗れた。

4月2日、中3週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。11頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では天性のガッツでゴールまで力闘したが、4着に終わった。

4月29日、中3週で迎えた7戦目は、鈴木寿騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のわらび賞（福島芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。14頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

5月21日、中2週で迎えた8戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下の牡丹賞（東京芝1600m 曇/良）に出走。12頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線ではキレのある末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6月24日、中4週で迎えた9戦目は、的場均騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の十勝岳特別（札幌芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではピリッとした末脚を使えず6着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上500万下の礼文特別（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦0勝）。14頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

7月22日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では迫力満点の伸び脚で猛追したが、勝ったフォーミュラに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

8月13日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上500万下の基坂特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で的場均騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

9月9日、中3週で迎えた13戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の湯浜特別（函館芝1200m 曇/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいい脚を見せられず11着に敗れた。

10月1日、中2週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は横山典弘騎手（4戦1勝）。13頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

11月18日、中6週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（4戦0勝）。17頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

12月10日、中2週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（5戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアミダイスキーを半馬身振り切って2勝目を獲得した。

12月23日、中1週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に敗れた。

4歳（1996年）

1月14日、中2週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の初凪賞（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は的場均騎手（6戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず6着に終わった。

2月3日、中2週で迎えた19戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

8月31日、約7か月の休み明けで迎えた20戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（函館ダート1000m 曇/良）に出走。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上500万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田伸二騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい4着に敗れた。

10月13日、中3週で迎えた22戦目は、D.ホランド騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では末脚がパッとせず7着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続でD.ホランド騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

11月16日、中1週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（7戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり7着に敗れた。

12月15日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では力感溢れるフットワークでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5歳（1997年）

3月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた26戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを11番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず9着に敗れた。

4月6日、中3週で迎えた27戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では電光石火の末脚を発揮し、3着に入り込んだ。