シルキーローザ（1991年生、母ナルミローザ）

シルキーローザ（1991年5月17日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。品種はアングロアラブで、毛色は芦毛。種牡馬のマツノテンザン（当時12歳）と交配したナルミローザが15歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は前川万平。戦績は、中央平地15戦4勝2着4回。1994年のタマツバキ記念(重賞)に勝利した他、1994年のアラブ王冠(アラ系4歳以上オープンハンデ)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤正徳厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1993年）

8月1日、デビュー戦は柴田弘之騎手を鞍上に据えて、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は468kg。11頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天資の敢闘精神でゴールまで力戦し、4着を確保した。

8月15日、中1週で迎えた2戦目は、アラ系3歳未勝利（新潟芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で柴田弘之騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るブンブクヒリュウを上がり2位の末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

10月16日、中8週で迎えた3戦目は、2歳オープンの福島アラブ3歳ステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田弘之騎手（2戦1勝）。14頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く10着に敗れた。

3歳（1994年）

1月15日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、アラ系4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/不良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は4戦連続で柴田弘之騎手（3戦1勝）。14頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月9日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。鞍上は5戦連続で柴田弘之騎手（4戦1勝）。11頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では鋭い脚を使えず10着に終わった。

4月24日、中1週で迎えた6戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上400万下（新潟芝1400m 外回り小雨/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のライトリメークに4馬身の差をつけて2勝目をマークした。

5月14日、中2週で迎えた7戦目は、アラ系4歳以上オープン（新潟ダート1700m 晴/良）に牝馬ながら52kgの斤量を背負って出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦1勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり9着に敗れた。

6月18日、中4週で迎えた8戦目は、橋本広喜騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（札幌芝1500m 曇/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。9頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のトキノテンユウをアタマ差振り切って3勝目を収める

7月23日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、重賞のタマツバキ記念（札幌芝2000m 晴/良）に牝馬ながら53kgの斤量を背負って出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のネオアイクに1馬身3/4の差をつけて重賞初挑戦初制覇を成し遂げた。

10月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた10戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの常葉ステークス（福島芝2000m 曇/良）に牝馬ながら55kgの斤量を背負って出走。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、スズカイーグルにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月22日、中1週で迎えた11戦目は、坂本勝美騎手を鞍上に迎えて、保原ステークス（福島ダート1700m 晴/不良）に出走。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、ミドルペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

11月12日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブ王冠（福島芝1800m 曇/良）に牝馬ながら56kgの斤量を背負って出走。鞍上は橋本広喜騎手（1戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さで最後まで脚を伸ばしたが、シゲルホームランに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月10日、中3週で迎えた13戦目は、アラブ大賞典（中京芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は坂本勝美騎手（1戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、ワカサルーチェーに交わされて3馬身半差の2着に敗北した。

4歳（1995年）

3月25日、約3か月半の休養明けで迎えた14戦目は、ハンデ戦でオープンのアラブスプリントステークス（中京芝1200m 小雨/良）に牝馬ながら57kgの斤量を背負って出走。鞍上は後藤浩輝騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

4月8日、中1週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、アラ系4歳以上オープン（中山ダート1800m 晴/重）に51kgの軽斤量で出走。10頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、ディレッタントに交わされて1馬身1/4差の2着に敗北した。