ヤングライジン（1989年生、母タイフウライジン）

ヤングライジン（1989年5月3日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスズユウ（当時11歳）と交配したタイフウライジンが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）藤川牧場。戦績は、中央平地15戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1992年の兵庫特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

中村均厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1991年）

10月27日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（福島芝1200m 雨/稍重）に出走。馬体重は452kg。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、4着に終わった。

11月2日、連闘で迎えた2戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（福島芝1700m 曇/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では末脚を伸ばせず8着に敗れた。

11月17日、中1週で迎えた3戦目は、3歳新馬（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で西園正都騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るザフラッシュを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1992年）

4月4日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のアザレア賞（阪神芝2000m 雨/良）に出走。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に終わった。

4月26日、中2週で迎えた5戦目は、坂井千明騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のゆきつばき賞（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったハヤノキックに詰め切れず、1馬身半差の2着となった。

5月9日、中1週で迎えた6戦目は、4歳500万下のこけもも賞（新潟芝2200m 外回り曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で坂井千明騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

5月23日、中1週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のガーベラ賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら11番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位には割り込めず5着に敗れた。

6月14日、中2週で迎えた8戦目は、4歳500万下のくちなし賞（東京芝2400m 曇/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

6月28日、中1週で迎えた9戦目は、田島信行騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のぶっぽうそう特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。最後は一杯になって10着に敗れた。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のすいれん賞（中京芝2000m 晴/不良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では見事な伸び脚を見せたが、伸びてきたケイシュール決め手に屈して半馬身差の2着となった。

8月15日、中4週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下の万代特別（新潟芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は坂井千明騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のイザナミを半馬身振り切って優勝

9月27日、中5週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の兵庫特別（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（1戦0勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のオースミサクラに3馬身半の差をつけて3勝目を奪取した。

10月18日、中2週で迎えた13戦目は、3歳G2の京都新聞杯（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず8着に終わった。

11月8日、中2週で迎えた14戦目は、3歳G1の菊花賞（京都芝3000m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（3戦1勝）。18頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

12月6日、中3週で迎えた15戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、’92ゴールデンホイップトロフィー（阪神芝2000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位には食い込めず9着に敗れた。