ダイナアガサ（1984年生、母ダイナジエスト）

ダイナアガサ（1984年5月4日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサンフオードラツド（当時14歳）と交配したダイナジエストが5歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地18戦5勝2着3回。主な勝ち鞍は1988年の鞍馬特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

坪正直厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

1月11日、デビュー戦は山田和広騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は432kg。16頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったラガーキャンベルに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

8月16日、約7か月の休み明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（函館ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（1戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のカズサハーレーに約13馬身の大差をつけて初白星を挙げた。

9月5日、中2週で迎えた3戦目は、4歳以上400万下（函館芝1200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（2戦1勝）。11頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、激烈なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では驚異的な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のダイナセキトに5馬身の差をつけて2勝目を奪取した。

9月13日、連闘で迎えた4戦目は、4歳以上400万下の洞爺湖特別（函館芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（3戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚が冴えず4着に敗れた。

10月24日、中5週で迎えた5戦目は、4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（4戦2勝）。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の忍耐力ででしぶとく走り抜いたが、伸びてきたラガーキャンベル決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

11月15日、中2週で迎えた6戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の花園特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で山田和広騎手（5戦2勝）。18頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうワンパンチ足りず、5着に終わった。

12月13日、中3週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の伊吹山特別（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で山田和広騎手（6戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい11着に敗れた。

4歳（1988年）

2月7日、中7週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で山田和広騎手（7戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味のタフさで最後まで奮闘したが、テンスイアトムズに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

9月11日、約7か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた9戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のエスディプリンセスに3馬身半の差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

9月24日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下の吹田特別（阪神芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は山田和広騎手（8戦2勝）。14頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナを切り、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、5着に終わった。

10月22日、中3週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鞍馬特別（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（9戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、若干遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のビックベンチャに1馬身3/4の差をつけて優勝

11月6日、中1週で迎えた12戦目は、4歳以上900万下の天王山特別（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（10戦3勝）。14頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の力で持ち堪えて、最後は2着のカズミハルコマに2馬身の差をつけて5勝目をマークした。

5歳（1989年）

5月13日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、小谷内秀夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1400万下の朱雀ステークス（京都芝1200m 曇/重）に出走。18頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって15着に敗れた。

5月27日、中1週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた14戦目は、5歳以上1400万下の垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は山田和広騎手（11戦4勝）。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚が続かず、3着に終わった。

6月4日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデG3の阪急杯（阪神芝1400m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で山田和広騎手（12戦4勝）。18頭立ての7番人気で13番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では最後まで息が続かず14着に敗れた。

10月22日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、4歳以上1400万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で山田和広騎手（13戦4勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

11月25日、中4週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1400万下の花園ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で山田和広騎手（14戦4勝）。16頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、若干遅いペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず15着に敗れた。

12月10日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上1400万下の阪神競馬場開設40周年記念（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で山田和広騎手（15戦4勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚が冴えず9着に終わった。