フタバアサカゼ（1987年生、母ミナトスイレン）

フタバアサカゼ（1987年5月14日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のルイヴイルサミツト（当時7歳）と交配したミナトスイレンが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は青森県、生産者は合資会社青森牧場。戦績は、中央平地11戦2勝、地方1戦0勝。1990年のクロッカスステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

成宮明光厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

12月3日、デビュー戦は蛯沢誠治騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

12月9日、連闘で迎えた2戦目は、3歳新馬（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ハナに立ち、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のトーモンをハナ差振り切って初勝利を挙げた。

3歳（1990年）

1月27日、中6週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた3戦目は、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（2戦1勝）。16頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい15着に敗れた。

2月25日、中3週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた4戦目は、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯沢誠治騎手（3戦1勝）。8頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に前との差を詰めて、最後は2着のハシノケンシロウをクビ差振り切って先頭ゴールを果たした。

3月24日、中3週で迎えた5戦目は、3歳オープンの菜の花ステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯沢誠治騎手（4戦2勝）。6頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びが劣勢になり6着に終わった。

4月15日、中2週で迎えた6戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 曇/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で蛯沢誠治騎手（5戦2勝）。18頭立ての18番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では最後まで息が続かず18着に終わった。

5月4日、中2週で迎えた7戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの菖蒲ステークス（東京芝1400m 雨/良）に出走。13頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

9月8日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた8戦目は、初風ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は蛯沢誠治騎手（6戦2勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って7着に終わった。

9月22日、中1週で迎えた9戦目は、ハンデ戦のセプテンバーステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯沢誠治騎手（7戦2勝）。13頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し遅いペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて6着に終わった。

10月14日、中2週で迎えた10戦目は、ハンデ戦の奥多摩ステークス（東京芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で蛯沢誠治騎手（8戦2勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は垂れてしまい8着に敗れた。

11月4日、中2週で迎えた11戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、福島民友カップ（福島芝1800m 雨/稍重）に出走。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず13着に敗れた。

4歳（1991年）

11月17日、約12か月半の休養明けで迎えた12戦目は、関本淳騎手を鞍上に迎えて、霜月特別（上山ダート1700m 曇/稍重）に出走。8頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。8着に敗れた。