ダイイチオグラ（1988年生、母エバンスシチー）

ダイイチオグラ（1988年4月4日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のプルラリズム（当時8歳）と交配したエバンスシチーが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）見上牧場。戦績は、中央平地19戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1992年のシドニートロフィー(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

布施正厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1990年）

9月8日、デビュー戦は南井克巳騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中京芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は486kg。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では出色の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

9月23日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（中京芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で南井克巳騎手（1戦0勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では少しずつ前との差を詰めて、最後は2着のトーアメンデスをアタマ差振り切って初勝利を挙げた。

10月27日、中4週で迎えた3戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、2歳オープンのもみじステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。9頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では全く伸びず5着に終わった。

11月18日、中2週で迎えた4戦目は、2歳オープンの京都3歳ステークス（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に終わった。

12月8日、中2週で迎えた5戦目は、須貝尚介騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下の樅の木賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では天性の敢闘精神でゴールまで力闘し、3着に入った。

3歳（1991年）

12月15日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で須貝尚介騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では途轍もない末脚を爆発させて先頭に躍り出て、最後は2着のシージニアスに2馬身半の差をつけて久々の実戦をモノにした。

4歳（1992年）

3月15日、約3か月の休養明けで迎えた7戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で須貝尚介騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、馬群に飲まれ6着に沈んだ。

4月12日、中3週で迎えた8戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の’92ブルードメアサイヤーズステークス（阪神芝1600m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に沈み5着に沈んだ。

5月3日、中2週で迎えた9戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のシドニートロフィー（京都芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のトーワビゼンに1馬身半の差をつけて制した。

5月31日、中3週で迎えた10戦目は、垂水ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に敗れた。

6月14日、中1週で迎えた11戦目は、ハンデ戦の水無月ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は南井克巳騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、4着に終わった。

7月11日、中3週で迎えた12戦目は、豊明市制20周年記念（中京芝1200m 晴/重）に出走。鞍上は角田晃一騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが鈍く11着に敗れた。

5歳（1993年）

4月4日、約9か月の休養明けで迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神芝1200m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って15着に敗れた。

5月1日、中3週で迎えた14戦目は、高橋康之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下（京都ダート1400m 曇/重）に54kgの軽斤量で出走。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に敗れた。

5月22日、中2週で迎えた15戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の三宮特別（阪神芝1600m 雨/稍重）に出走。14頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではいいところがなく13着に敗れた。

6月5日、中1週で迎えた16戦目は、5歳以上900万下の小野特別（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（1戦0勝）。10頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の鷹ケ峰特別（京都芝1600m 外回り曇/重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では上々の伸びを見せたが、勝ったランスオブスリルにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

7月11日、中1週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下の室町特別（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は塩村克己騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。最後は脚を失くしてしまい12着に敗れた。

8月8日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の有明特別（小倉芝1200m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で塩村克己騎手（3戦0勝）。13頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではジリ脚になってしまい8着に敗れた。