ナリタシルエット（2007年生、母ナリタレインボウ）

ナリタシルエット（2007年5月15日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋影絵」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のフジキセキ（当時15歳）と交配したナリタレインボウが8歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（有）広富牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

沖芳夫厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2009年）

10月31日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。15頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったエターナルロブロイに詰め切れず、5馬身差の2着となった。

3歳（2010年）

3月6日、約4か月の休み明けで迎えた2戦目は、渡辺薫彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1200m 雨/不良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではものすごい伸び脚で急追したが、勝ったハートフルボディに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

6月27日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、豪快な末脚を弾けさせて、最後は2着のトップオブザヘヴンに1馬身1/4の差をつけて初勝利を挙げた。

4歳（2011年）

1月15日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢にハナを切り、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のダイヤモンドムーンに2馬身の差をつけて久しぶりの一戦をモノにした。

2月6日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で渡辺薫彦騎手（3戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて16番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

6月18日、約4か月半の休養明けで迎えた6戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で渡辺薫彦騎手（4戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、壮絶なハイペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り11着に敗れた。

7月30日、中5週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で渡辺薫彦騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

8月21日、中2週で迎えた8戦目は、3歳以上500万下（小倉ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で渡辺薫彦騎手（6戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではあとひと押しが利かず、3着に終わった。

9月25日、中4週で迎えた9戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。最後はタレてしまい13着に敗れた。

5歳（2012年）

1月8日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。先手を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では総身の力で末脚を持続させて、最後は2着のフランキンセンスを半馬身振り切って勝利を手に入れた。

3月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg絞って迎えた11戦目は、上村洋行騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/重）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では今一つ伸び切れず14着に敗れた。

5月5日、中5週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず12着に敗れた。

8月5日、約3か月の休み明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（8戦2勝）。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚が上がってしまい15着に終わった。