フィッツナウ（2007年生、母メガンズイメージ）

フィッツナウ（2007年3月21日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「スイスの街の名」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のサクラバクシンオー（当時18歳）と交配したメガンズイメージが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は（株）下河辺牧場。戦績は、中央平地10戦0勝、地方10戦4勝2着2回。主な勝ち鞍は2012年の一般C2一。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2010年）

5月23日、デビュー戦は内田博幸騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳未勝利（東京ダート1400m 雨/稍重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

7月24日、中8週で迎えた2戦目は、平野優騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。ハナに立つ恰好となり、後続との差を2馬身以上キープして、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい13着に終わった。

8月22日、中3週で迎えた3戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に敗れた。

9月20日、中3週で迎えた4戦目は、西村太一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（札幌芝1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい9着に終わった。

10月30日、中5週で迎えた5戦目は、村松学騎手を鞍上に迎えて、一般C2十六（水沢ダート1300m 曇/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。先手を奪い、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のキャンディポップをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

11月7日、連闘で迎えた6戦目は、一般C2六（水沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で村松学騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立ち、で一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のクリノケイブパールに2馬身半の差をつけて圧倒的人気に応えた。

4歳（2011年）

2月6日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた7戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は平野優騎手（1戦0勝）。15頭立ての14番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

5月28日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から12kg戻して迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平野優騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始15番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

8月13日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg絞って迎えた9戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位には届かず12着に終わった。

12月11日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた10戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では脚を伸ばせず15着に終わった。

5歳（2012年）

2月5日、中7週で迎えた11戦目は、宮崎北斗騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では速い脚を使えず6着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた12戦目は、荻野琢真騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の八代特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

4月9日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、村上忍騎手を鞍上に迎えて、一般C2六（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したモンテムーンに半馬身届かず2着に敗北した。

4月16日、連闘で迎えた14戦目は、一般C2五（水沢ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で村上忍騎手（1戦0勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のホクセツロマンに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

4月23日、連闘で迎えた15戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で村上忍騎手（2戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月6日、中1週で迎えた16戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で村上忍騎手（3戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立ち、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて、最後は2着のパラダイスバスクを半馬身振り切って制した。

5月14日、連闘で迎えた17戦目は、一般C2一（水沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で村上忍騎手（4戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、ホクセツロマンに交わされて2馬身差の2着に敗北した。

6月10日、中3週で迎えた18戦目は、つりがねつつじレース（盛岡ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で村上忍騎手（5戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、でレースを進める。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい5着に敗れた。

9月1日、約3か月の間隔を開けて迎えた19戦目は、山本聡哉騎手を鞍上に迎えて、宮古やまびこフェスタレース（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

9月15日、中1週で迎えた20戦目は、阿部英俊騎手を鞍上に迎えて、一般C1五（水沢ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線では伸びあぐねて10着に敗れた。