カイオル（2019年生、母ハワイアンローズ）

カイオル（2019年3月4日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「穏やかな海(ハワイ語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のキタサンブラック（当時7歳）と交配したハワイアンローズが9歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は辻牧場。主な勝ち鞍は2022年の名古屋モーニングフィーバー33。

経歴

デビュー前

矢作芳人厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

12月11日、デビュー戦は坂井瑠星騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は450kg。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、平均ペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

12月19日、連闘で迎えた2戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に敗れた。

3歳（2022年）

3月19日、約3か月の休養明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（中京芝1600m 晴/重）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って13着に終わった。

8月19日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から25kg増やして迎えた4戦目は、岡部誠騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の名古屋モーニングフィーバー33（名古屋ダート1500m 晴/重）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のジューンキララに約13馬身の大差をつけて初勝利を挙げた。

9月2日、中1週で迎えた5戦目は、丸野勝虎騎手を鞍上に迎えて、3歳戦の悠滋が裕美子に一生愛を誓う記念（名古屋ダート1500m 晴/稍重）に出走。11頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

9月14日、中1週で迎えた6戦目は、3歳戦の名古屋モーニングフィーバー39（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は岡部誠騎手（1戦1勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。先頭に立つ格好となり、でレースを牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。直線では末脚に勢いがなく5着に敗れた。

9月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳戦のKJ還暦誕生日記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部誠騎手（2戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。前に出て、でレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は脚勢が悪くなり9着に敗れた。

10月26日、中3週で迎えた8戦目は、村上弘樹騎手を鞍上に迎えて、一般C22（名古屋ダート920m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、アルティマボスに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

12月21日、中7週で迎えた9戦目は、細川智史騎手を鞍上に迎えて、一般C18（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力戦したが、4着に終わった。

4歳（2023年）

1月2日、中1週で迎えた10戦目は、松島記念（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で細川智史騎手（1戦0勝）。12頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を爆発させて、最後は2着のジャドブッファンをクビ差振り切って優勝

1月10日、連闘で迎えた11戦目は、一般C20（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で細川智史騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では迫力のある伸び脚で追い上げたが、抜け出したアルーリングリップを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

2月2日、中2週で迎えた12戦目は、あそなる～7周年（名古屋ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で細川智史騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。逃げる形となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエンジェルワンを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。