デュードヴァン（2017年生、母ジェラスキャット）

デュードヴァン（2017年1月29日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「酒の神(仏)」。毛色は鹿毛。種牡馬のDeclaration of War（当時8歳）と交配したジェラスキャットが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は下河辺牧場。2020年のユニコーンステークス(G3)で2着に入った他、2022年の阿蘇ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

10月26日、デビュー戦はC.ルメール騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（東京ダート1600m 晴/重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線に入ると、前で粘るダノンファラオを次元の違う末脚で交わし去り、最後は2馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

11月23日、中3週で迎えた2戦目は、L.デットーリ騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラスのカトレア賞（東京ダート1600m 雨/不良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭に立ち、最後は2着のショウナンマリオを3/4馬身振り切って2勝目を収める

3歳（2020年）

4月18日、約5か月の休養明けで迎えた3戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。芝レース、重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい11着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた4戦目は、川田将雅騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの青竜ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で13番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長く末脚を持続させて先頭に立ち、最後は2着のダノンファストをクビ差振り切って3勝目をゲットした。

6月21日、中4週で迎えた5戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 曇/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったカフェファラオに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

8月9日、中6週で迎えた6戦目は、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は川田将雅騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

11月14日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた7戦目は、G3の東京中日スポーツ杯武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上はM.デムーロ騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

12月12日、中3週で迎えた8戦目は、大野拓弥騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての5番人気で13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では息の長い末脚を繰り出したが、5着に終わった。

4歳（2021年）

1月24日、中5週で迎えた9戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、G2の東海テレビ杯東海ステークス（中京ダート1800m 雨/不良）に出走。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら12番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、4着に終わった。

3月27日、G2のゴドルフィンマイル（アラブ首長国連邦・メイダンダート1600m）に出走。鞍上はL.デットーリ騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で大外15番ゲートからスタート。13着に終わった。

6月5日、中9週で迎えた11戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには参加できず7着に敗れた。

10月10日、約4か月の休み明けで迎えた12戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

12月11日、中8週で迎えた13戦目は、ハンデ戦でオープンの師走ステークス（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

5歳（2022年）

1月23日、中5週で迎えた14戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、G2の東海ステークス（中京ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

4月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、岩田康誠騎手を鞍上に迎えて、オアシスステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に敗れた。

6月4日、中5週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた16戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は減速してしまい14着に敗れた。

7月24日、中6週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた17戦目は、ジュライステークス（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。15頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

8月13日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、阿蘇ステークス（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。端に立ち、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のアッシェンプッテルに1馬身の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

11月12日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、R.ムーア騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

6歳（2023年）

1月2日、中6週で馬体重を前走から19kg増やして迎えた20戦目は、森泰斗騎手を鞍上に迎えて、大師オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしぶとく脚を伸ばしたが、ギャルダルに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

2月2日、中3週で迎えた21戦目は、多摩川オープン（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で森泰斗騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ギャルダルに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

3月9日、中4週で迎えた22戦目は、山崎誠士騎手を鞍上に迎えて、S3のフジノウェーブ記念（大井ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月20日、中5週で迎えた23戦目は、御神本訓史騎手を鞍上に迎えて、S3のブリリアントカップ（大井ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

5月17日、中3週で迎えた24戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

9月19日、約4か月の休み明けで迎えた25戦目は、武蔵野オープン（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（2戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。他馬と併走しながら先頭に立つ格好となり、若干遅いペースでレースを進める。道中で単騎先頭に変わり、1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では強烈な末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のゴライアスに3馬身半の差をつけて人気に違わぬ実力を証明した。

11月15日、中7週で迎えた26戦目は、S2のマイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で御神本訓史騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

12月7日、中2週で迎えた27戦目は、S2の勝島王冠（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で御神本訓史騎手（4戦1勝）。15頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

7歳（2024年）

1月3日、中3週で迎えた28戦目は、S3の川崎マイラーズ（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で御神本訓史騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のギャルダルをアタマ差振り切って6勝目をゲットした。

4月23日、約3か月半の休養明けで迎えた29戦目は、神田川オープン（大井ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で御神本訓史騎手（6戦2勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち味の忍耐力で最後まで奮闘したが、伸びてきたボンディマンシュ決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

5月23日、中3週で迎えた30戦目は、矢野貴之騎手を鞍上に迎えて、オグリキャップ記念（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月31日、中9週で迎えた31戦目は、ハンデ戦でオープンのサンタアニタトロフィー（大井ダート1600m 内回り雨/良）に出走。鞍上は御神本訓史騎手（7戦2勝）。14頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のイグザルトに1馬身3/4の差をつけて7勝目を手中に収めた。

8月28日、中3週で迎えた32戦目は、フリオーソレジェンドカップ（船橋ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で御神本訓史騎手（8戦3勝）。13頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

10月16日、中6週で迎えた33戦目は、マイルグランプリ（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で御神本訓史騎手（9戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。