クリノサンイツ（1984年生、母クリノパール）

クリノサンイツ（1984年4月30日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のターゴワイス（当時14歳）と交配したクリノパールが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者は高伸牧場。戦績は、中央平地11戦2勝2着1回、地方31戦1勝2着2回。主な勝ち鞍は1987年のカトレア賞(400万下)。

経歴

デビュー前

松山康久厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

11月1日、デビュー戦は竹原啓二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京ダート1600m 曇/良）に出走。馬体重は442kg。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月23日、中2週で迎えた2戦目は、3歳新馬（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で竹原啓二騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のパールプリンセスに9馬身の差をつけて初白星を挙げた。

12月14日、中2週で迎えた3戦目は、3歳400万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で竹原啓二騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。激烈なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では決め手が足りず、3着に終わった。

3歳（1987年）

1月25日、中5週で迎えた4戦目は、4歳400万下の白梅賞（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で竹原啓二騎手（3戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では目を引く伸び脚で追い上げたが、勝ったニッポータイガーに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

2月8日、中1週で迎えた5戦目は、4歳400万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は5戦連続で竹原啓二騎手（4戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では鬼脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキョウエイホクトに1馬身半の差をつけて2勝目を手中に収めた。

3月8日、中3週で迎えた6戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で竹原啓二騎手（5戦2勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

10月17日、約7か月半の休み明けで迎えた7戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は7戦連続で竹原啓二騎手（6戦2勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚に勢いがなく6着に敗れた。

11月15日、中3週で迎えた8戦目は、菅原隆明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では脚を伸ばせず8着に敗れた。

4歳（1988年）

1月23日、中9週で迎えた9戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の水戸特別（中山ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く10着に終わった。

2月7日、中1週で迎えた10戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で5歳以上900万下の立春賞（東京ダート1600m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや遅いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は垂れてしまい6着に敗れた。

2月28日、中2週で迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての7番人気で大外14番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く13着に敗れた。

6月5日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg増やして迎えた12戦目は、蛯名末五郎騎手を鞍上に迎えて、はくちょう座特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。9着に終わった。

6月19日、中1週で迎えた13戦目は、中野特別（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名末五郎騎手（1戦0勝）。8頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。6着に終わった。

7月5日、中1週で迎えた14戦目は、ブルームーン特別（大井ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名末五郎騎手（2戦0勝）。11頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。7着に終わった。

7月17日、中1週で迎えた15戦目は、サテライト特別（大井ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名末五郎騎手（3戦0勝）。13頭立ての10番人気で大外13番ゲートからスタート。13着に終わった。

8月8日、中2週で迎えた16戦目は、カシオペア座特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名末五郎騎手（4戦0勝）。11頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。11着に終わった。

8月24日、中1週で迎えた17戦目は、おおぐま座特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で蛯名末五郎騎手（5戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月9日、中1週で迎えた18戦目は、荒川特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で蛯名末五郎騎手（6戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。7着に終わった。

9月28日、中2週で迎えた19戦目は、ブルーライト特別（大井ダート1800m 雨/重）に出走。鞍上は8戦連続で蛯名末五郎騎手（7戦0勝）。11頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた20戦目は、一般C2二（大井ダート1600m 内回り曇/稍重）に出走。鞍上は9戦連続で蛯名末五郎騎手（8戦0勝）。9頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月2日、中1週で迎えた21戦目は、鈴木啓之騎手を鞍上に迎えて、一般C2三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。8頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月3日、中3週で迎えた22戦目は、高橋三郎騎手を鞍上に迎えて、晩秋特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。10頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。9着に終わった。

12月14日、中1週で迎えた23戦目は、銀座特別（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で高橋三郎騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で7番ゲートからスタート。12着に終わった。

5歳（1989年）

2月9日、中7週で迎えた24戦目は、銀嶺特別（大井ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は蛯名末五郎騎手（9戦0勝）。13頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

3月13日、中4週で迎えた25戦目は、一般C2三 C3二（川崎ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は高橋三郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。4着を確保した。

3月31日、中2週で迎えた26戦目は、ブラッドストーン特別（大井ダート1800m 雨/良）に出走。鞍上は蛯名末五郎騎手（10戦0勝）。12頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。9着に終わった。

4月14日、中1週で迎えた27戦目は、一般B3三 C1二（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は高橋三郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。最後は、2着のケイシュウブーマをクビ差制して久々に勝ち星を挙げた。

5月7日、中2週で迎えた28戦目は、初夏特別（大井ダート1600m 内回り雨/重）に出走。鞍上は蛯名末五郎騎手（11戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

5月25日、中2週で迎えた29戦目は、マーガレットハンデ特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は鈴木啓之騎手（1戦0勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。8着に終わった。

9月2日、約3か月半の休み明けで迎えた30戦目は、北斗七星特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名末五郎騎手（12戦0勝）。11頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。10着に終わった。

9月26日、中2週で迎えた31戦目は、一般B3三（大井ダート1500m 内回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名末五郎騎手（13戦0勝）。9頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。7着に終わった。

10月27日、中3週で馬体重を前走から13kg増やして迎えた32戦目は、一般B3三（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は高橋三郎騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったスピードドルフから半馬身差の2着となった。

11月28日、中4週で迎えた33戦目は、佐々木洋一騎手を鞍上に迎えて、足立区特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。11着に終わった。

12月8日、中0週で迎えた34戦目は、一般B3三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐々木洋一騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

12月31日、中2週で迎えた35戦目は、ファイナルドリーム賞（大井ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は蛯名末五郎騎手（14戦0勝）。14頭立ての11番人気で1番ゲートからスタート。8着に終わった。

6歳（1990年）

1月23日、中2週で迎えた36戦目は、一般B3三（川崎ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は高橋三郎騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、勝ったストームウェイから4馬身差の2着に敗北した。

2月9日、中1週で迎えた37戦目は、アメジスト特別（川崎ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で高橋三郎騎手（6戦1勝）。11頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。5着に終わった。

3月19日、中4週で迎えた38戦目は、爽春特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で高橋三郎騎手（7戦1勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。5着に終わった。

5月20日、中8週で迎えた39戦目は、一般B3三（大井ダート1600m 内回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名末五郎騎手（15戦0勝）。12頭立ての12番人気で8番ゲートからスタート。12着に終わった。

6月6日、中1週で迎えた40戦目は、ペルセウス座特別（大井ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は佐々木洋一騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。13着に終わった。

6月26日、中2週で迎えた41戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、一般B3三（大井ダート1600m 内回り曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。10着に終わった。

7月22日、中3週で迎えた42戦目は、ふみづき特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は高橋三郎騎手（8戦1勝）。6頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。4着に終わった。