キョウエイホクト（1984年生、母ニツサナ）

キョウエイホクト（1984年5月19日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のクラウンドプリンス（当時15歳）と交配したニツサナが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者はヤマオカ牧場。戦績は、中央平地29戦5勝2着5回、地方7戦3勝2着1回。1988年の京葉ステークス(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二本柳一馬厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1986年）

7月19日、デビュー戦は平目孝志騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（新潟芝1000m 曇/稍重）に出走。馬体重は474kg。7頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平目孝志騎手（1戦0勝）。9頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、抜け出したセントナダラを捕まえ切れず、5馬身差の2着となった。

3歳（1987年）

1月17日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から26kg増やして迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で平目孝志騎手（2戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のホワイトクリスマスに2馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

2月8日、中2週で迎えた4戦目は、4歳400万下のカトレア賞（東京ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で平目孝志騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったクリノサンイツにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

3月8日、中3週で迎えた5戦目は、3歳G2の弥生賞（中山芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で平目孝志騎手（4戦1勝）。11頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では切れる脚を使えず9着に終わった。

3月28日、中2週で迎えた6戦目は、4歳400万下（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で平目孝志騎手（5戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、ベルグマイスターにクビ差交わされて2着に甘んじた。

4月12日、中1週で迎えた7戦目は、4歳400万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で平目孝志騎手（6戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして、最後は2着のサンプライズをクビ差振り切って断然の支持に応えた。

5月9日、中3週で迎えた8戦目は、3歳オープンの菖蒲特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で平目孝志騎手（7戦2勝）。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、ミドルペースでレースを進める。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く6着に終わった。

5月31日、中2週で迎えた9戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では余力が残っておらず6着に終わった。

6月20日、中2週で迎えた10戦目は、4歳900万下のマーガレット賞（福島芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は平目孝志騎手（8戦2勝）。7頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では見せ場を作れず5着に終わった。

7月18日、中3週で迎えた11戦目は、4歳以上900万下の阿賀野川特別（新潟芝2000m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で平目孝志騎手（9戦2勝）。8頭立ての7番人気で大外8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の朱鷺ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で平目孝志騎手（10戦2勝）。12頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、デビスシローにクビ差交わされて2着となった。

8月23日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の信濃川特別（新潟芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で平目孝志騎手（11戦2勝）。10頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では伸びが鈍く5着に終わった。

9月5日、中1週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の佐渡ステークス（新潟芝2000m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で平目孝志騎手（12戦2勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。敢然とハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では余力が残っておらず6着に敗れた。

10月3日、中3週で迎えた15戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線ではものすごい伸び脚で猛進したが、タイガールイスに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

11月8日、中4週で迎えた16戦目は、蛯沢誠治騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘りを欠いて4着に沈んだ。

12月5日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の仲冬特別（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（1戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈のファイティングスピリットで渋太く粘り込んで、最後は2着のダイナラッシュを半馬身振り切って3勝目を手中に収めた。

4歳（1988年）

1月9日、中4週で迎えた18戦目は、ガーネットステークス（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（2戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は脚色が悪くなり7着に敗れた。

2月6日、中3週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上1400万下の白富士賞（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（3戦1勝）。9頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして、最後は2着のダイナラッシュをクビ差振り切って1着ゴールを果たした。

3月12日、中4週で迎えた20戦目は、京葉ステークス（東京ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で大崎昭一騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではしっかりと末脚を伸ばして、最後は2着のビゼンマサルに1馬身3/4の差をつけて制した。

6月12日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、札幌日経賞（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを14番手で通過。直線では末脚が冴えず14着に敗れた。

7月30日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのタイムス杯（札幌ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で大外14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり12着に終わった。

8月27日、中3週で迎えた23戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上オープン（函館芝1800m 曇/重）に出走。8頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に終わった。

5歳（1989年）

3月11日、約6か月半の休養明けで迎えた24戦目は、京葉ステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は平目孝志騎手（13戦2勝）。15頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では全く伸びず13着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた25戦目は、ハンデ戦でオープンのマーチステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で平目孝志騎手（14戦2勝）。12頭立ての11番人気で7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が振るわず9着に終わった。

4月16日、中2週で迎えた26戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で平目孝志騎手（15戦2勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず7着に終わった。

5月7日、中2週で迎えた27戦目は、ハンデG3の新潟大賞典（新潟芝2200m 外回り小雨/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で平目孝志騎手（16戦2勝）。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

5月27日、中2週で迎えた28戦目は、メイステークス（東京芝2400m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で平目孝志騎手（17戦2勝）。12頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚が振るわず8着に終わった。

6月11日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデG3のエプソムカップ（東京芝1800m 小雨/不良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で平目孝志騎手（18戦2勝）。9頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。最後は脚色が悪くなり8着に終わった。

6歳（1990年）

5月5日、約11か月の休み明けで迎えた30戦目は、大枝幹也騎手を鞍上に迎えて、端午特別（三条ダート1700m 曇/不良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったナリタリビーザから1馬身半差の2着に敗北した。

5月20日、中1週で迎えた31戦目は、青葉特別（三条ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大枝幹也騎手（1戦0勝）。5頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のキリナイスに2馬身半の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

6月17日、中3週で迎えた32戦目は、上越特別（三条ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で大枝幹也騎手（2戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月1日、中1週で迎えた33戦目は、朱鷺大賞典（三条ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大枝幹也騎手（3戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のグレートコマンダーに半馬身の差をつけて7勝目を収める

8月6日、中4週で迎えた34戦目は、久保秀男騎手を鞍上に迎えて、ムーンライトハンデ特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のヒラヨシプリンスに4馬身の差をつけて8勝目を獲得した。

9月27日、中6週で迎えた35戦目は、東京盃（大井ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で久保秀男騎手（1戦1勝）。15頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。14着に敗れた。

7歳（1991年）

9月23日、約12か月の休養明けで迎えた36戦目は、久保勇騎手を鞍上に迎えて、長月特別（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。9着に敗れた。