キリナイス（1984年生、母ホンキリヒメ）

キリナイス（1984年5月11日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のナイスダンサー（当時15歳）と交配したホンキリヒメが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（株）本桐牧場。戦績は、中央平地13戦6勝2着2回、地方17戦5勝2着4回。1989年の白樺賞(オープン)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

高木嘉夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1987年）

5月17日、デビュー戦は坂本勝美騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 雨/重）に出走。馬体重は478kg。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、少々速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、プリンスリィフオーに交わされて3馬身差の2着となった。

5月31日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂本勝美騎手（1戦0勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフジノタツマキに約10馬身の大差をつけて未勝利戦を制した。

6月14日、中1週で迎えた3戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のエーデルワイスステークス（東京芝1600m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で坂本勝美騎手（2戦1勝）。11頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪い、若干速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

4歳（1988年）

8月27日、約14か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg減らして迎えた4戦目は、4歳以上400万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で坂本勝美騎手（3戦1勝）。10頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着を確保した。

10月1日、中4週で迎えた5戦目は、4歳以上400万下（新潟芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で坂本勝美騎手（4戦1勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に敗れた。

10月22日、中2週で迎えた6戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。8頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では闘争心が光る走りを見せたが、伸びてきたヤマロッキー決め手に屈してクビ差の2着に甘んじた。

11月6日、中1週で迎えた7戦目は、小島太騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のファストタイカンに6馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

12月11日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた8戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小島太騎手（1戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

12月24日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた9戦目は、4歳以上400万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で小島太騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。端を奪い、緩みのないペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のサクラホープに約11馬身の大差をつけて下馬評通りの実力を証明した。

5歳（1989年）

1月15日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の若水賞（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で小島太騎手（3戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るオンステージを別次元の末脚で交わし去り、最後は4馬身の差をつけて4勝目をマークした。

4月23日、約3か月半の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上900万下（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は5戦連続で小島太騎手（4戦3勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では驚異的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のミストラルシンボリに2馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

6月4日、中5週で迎えた12戦目は、5歳以上1400万下の欅ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で小島太騎手（5戦4勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では末脚がパッとせず13着に敗れた。

6月25日、中2週で迎えた13戦目は、白樺賞（札幌ダート1000m 曇/稍重）に出走。鞍上は安田富男騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るダンシングサムを豪脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて勝利を手中に収めた。

6歳（1990年）

4月8日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から19kg増やして迎えた14戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、仲春特別（三条ダート1700m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。8着に敗れた。

5月20日、中5週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた15戦目は、津野総夫騎手を鞍上に迎えて、青葉特別（三条ダート1600m 晴/良）に出走。5頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。最後は、勝ったキョウエイホクトから2馬身半差の2着となった。

6月3日、中1週で迎えた16戦目は、水無月特別（三条ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で津野総夫騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。6着に敗れた。

7月1日、中3週で迎えた17戦目は、吉川豊光騎手を鞍上に迎えて、朱鷺大賞典（三条ダート1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。9着に終わった。

10月23日、約4か月の休養明けで迎えた18戦目は、白谷正美騎手を鞍上に迎えて、一般A1（上山ダート1800m 曇/良）に出走。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。最後は、勝ったイーグルジャムから2馬身差の2着に敗れた。

11月4日、中1週で迎えた19戦目は、霜月特別（上山ダート1700m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で白谷正美騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。最後は、2着のセントエイトに5馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

12月4日、中3週で迎えた20戦目は、一般A2（上山ダート1700m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で白谷正美騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のキサラズボーイに6馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

7歳（1991年）

5月4日、約5か月の休み明けで馬体重を前走から15kg増やして迎えた21戦目は、皐月特別（上山ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で白谷正美騎手（3戦2勝）。8頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。7着に敗れた。

5月14日、中0週で馬体重を前走から13kg絞って迎えた22戦目は、皐月特別（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で白谷正美騎手（4戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のプリンスランサーに5馬身の差をつけて9勝目をつかんだ。

5月26日、中1週で迎えた23戦目は、松山場外開設記念（上山ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で白谷正美騎手（5戦3勝）。8頭立ての4番人気で大外8番ゲートからスタート。最後は、勝ったカネノシヤトルから3/4馬身差の2着となった。

8月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた24戦目は、一般A2（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で白谷正美騎手（6戦3勝）。6頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のタイガールイスに4馬身の差をつけて10勝目を達成した。

9月10日、中3週で迎えた25戦目は、一般A（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で白谷正美騎手（7戦4勝）。6頭立ての2番人気で4番ゲートからスタート。最後は、勝ったアメリカンミツルから2馬身半差の2着に敗れた。

10月13日、中4週で迎えた26戦目は、南部杯（水沢ダート1600m 雨/不良）に出走。鞍上は9戦連続で白谷正美騎手（8戦4勝）。10頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。6着に敗れた。

11月5日、中2週で迎えた27戦目は、みちのく賞（上山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は10戦連続で白谷正美騎手（9戦4勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のサファリキャップに1馬身の差をつけて優勝

12月10日、中4週で迎えた28戦目は、上山優駿樹氷賞（上山ダート2300m 小雪/重）に出走。鞍上は11戦連続で白谷正美騎手（10戦5勝）。9頭立ての2番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8歳（1992年）

4月28日、約4か月半の休み明けで迎えた29戦目は、卯月特別（上山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は12戦連続で白谷正美騎手（11戦5勝）。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。6着に敗れた。

5月11日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた30戦目は、皐月特別（上山ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で白谷正美騎手（12戦5勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。5着に敗れた。