アグネスウイング（2000年生、母Tuesday Edition）

アグネスウイング（2000年2月7日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋翼」。毛色は栗毛。種牡馬のエンドスウィープ（当時9歳）と交配したTuesday Editionが11歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地19戦6勝2着1回、地方1戦0勝2着1回。2004年のJBCスプリント(G1)で2着に入った他、2004年のシリウスステークス(ハンデG3)に勝利するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

白井寿昭厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2002年）

8月18日、デビュー戦は熊沢重文騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（小倉芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は454kg。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた2戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、2歳新馬（小倉芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいいところがなく6着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた3戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ハナに立ち、忙しいペースで集団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のハギノベルテンポに3馬身半の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

10月20日、中4週で迎えた4戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、2歳500万下のプラタナス賞（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、極端なハイペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、4着に終わった。

4歳（2004年）

3月27日、約17か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1000m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。主導権を握り、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルージェネラルに9馬身の差をつけて久々の一戦をモノにした。

4月11日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の神鍋特別（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。ハナを奪い、少し速いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、ワンダーヴィボに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

5月8日、中3週で迎えた7戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

5月23日、中1週で迎えた8戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の八海山特別（新潟ダート1200m 曇/稍重）に出走。14頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚が止まってしまい9着に敗れた。

7月10日、中6週で迎えた9戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るハンナローズを圧倒的な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて断然人気に応えた。

8月15日、中4週で迎えた10戦目は、3歳以上1000万下の苗場特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、鮮やかな末脚を弾けさせて、最後は2着のトーホウセキトに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

9月11日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上1000万下の夙川特別（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のベレノスに7馬身の差をつけて圧倒的支持に応えた。

10月3日、中2週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のシリウスステークス（阪神ダート1400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るエコルプレイスを鮮烈な末脚で3/4馬身差し切って重賞初挑戦初制覇を果たした。

11月3日、中3週で迎えた13戦目は、G1のJBCスプリント（大井ダート1200m 晴/稍重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は中舘英二騎手（2戦2勝）。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力でしぶとく走り抜いたが、勝ったマイネルセレクトに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

5歳（2005年）

1月9日、中9週で迎えた14戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（3戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

1月29日、中2週で迎えた15戦目は、G3の根岸ステークス（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中舘英二騎手（4戦2勝）。16頭立ての6番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり10着に敗れた。

2月12日、中1週で迎えた16戦目は、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見せ場なく7着に敗れた。

6歳（2006年）

1月8日、約11か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、ハンデG3のガーネットステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は中舘英二騎手（5戦2勝）。15頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はタレてしまい12着に終わった。

2月5日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデG3のシルクロードステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は熊沢重文騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではいいところがなく14着に終わった。

2月11日、連闘で迎えた19戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのすばるステークス（京都ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず10着に終わった。

3月11日、中3週で迎えた20戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンの千葉ステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての9番人気で11番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく10着に終わった。