ヴァイタルトラック（1995年生、母マイグローリア）

ヴァイタルトラック（1995年4月27日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のダハール（当時14歳）と交配したマイグローリアが9歳のときに産んだ初仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は田上光征。戦績は、中央平地39戦4勝2着4回。2000年の京成杯オータムハンデキャップ(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

中野栄治厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1998年）

1月10日、デビュー戦は蓑田早人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のエムアイユウキをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

1月25日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦1勝）。15頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

2月22日、中3週で迎えた3戦目は、牝馬限定3歳G3のクイーンカップ（東京芝1600m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（2戦1勝）。15頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に終わった。

3月15日、中2週で迎えた4戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G2の報知杯4歳牝馬特別（阪神芝1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての13番人気で15番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に終わった。

3月29日、中1週で迎えた5戦目は、柴田未崎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始7番手を追走。直線では見所を作れず8着に敗れた。

6月20日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、藤原英幸騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず11着に敗れた。

7月11日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤原英幸騎手（1戦0勝）。11頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は力尽きて10着に終わった。

8月1日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の五泉特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤原英幸騎手（2戦0勝）。17頭立ての12番人気で16番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では天性の闘争心でゴールまで力闘し、6着に入り込んだ。

8月16日、中1週で迎えた9戦目は、4歳以上500万下の白山特別（新潟芝1400m 雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤原英幸騎手（3戦0勝）。15頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では目を引く伸び脚で猛進したが、伸びてきたリンガスドリーム決め手に屈してクビ差の2着となった。

9月20日、中4週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤原英幸騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

10月11日、中2週で迎えた11戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

10月31日、中2週で迎えた12戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では弾けるような伸び脚で猛追したが、勝ったアジヤルビーに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月14日、中1週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田善臣騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛追したが、勝ったザラストドロップに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

11月28日、中1週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田善臣騎手（2戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったナスノフローラにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（1999年）

1月6日、中5週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は藤原英幸騎手（5戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では力強い脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

5月15日、約4か月半の休み明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（3戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

5月30日、中1週で迎えた17戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のトップデリシャスに1馬身1/4の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

6月13日、中1週で迎えた18戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では伸びを欠き6着に敗れた。

7月24日、中5週で迎えた19戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では末脚にキレが無く7着に敗れた。

5歳（2000年）

1月23日、約6か月の休養明けで迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚色が悪くなり13着に敗れた。

2月5日、中1週で迎えた21戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は柴田善臣騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり4位の末脚を見せたが上位争いには加われず最後はレディクラシックと並んで6着同着となった。

5月20日、約3か月半の休み明けで迎えた22戦目は、5歳以上500万下（東京芝1600m 雨/重）に出走。鞍上は武豊騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では圧倒的な末脚を爆発させて先頭を奪い、最後は2着のマルキデイサンジュに1馬身1/4の差をつけて制した。

6月4日、中1週で迎えた23戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の葉山特別（東京芝1400m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では豪快な末脚を炸裂させて先頭をうかがい、最後は2着のアーネストリーランをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

6月24日、中2週で迎えた24戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の夏至ステークス（東京芝1600m 雨/不良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではいいところがなく9着に敗れた。

7月16日、中2週で迎えた25戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上1600万下の福島テレビ杯（福島芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。14頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた26戦目は、G3の関屋記念（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は田中勝春騎手（1戦0勝）。9頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では決め手が足りず6着に終わった。

8月13日、連闘で迎えた27戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定G3のクイーンステークス（札幌芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く11着に終わった。

9月10日、中3週で迎えた28戦目は、村田一誠騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り晴/良）に49kgの軽斤量で出走。10頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

10月15日、中4週で迎えた29戦目は、牝馬限定G3の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は江田照男騎手（1戦0勝）。13頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい7着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のノベンバーステークス（東京芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は村田一誠騎手（1戦0勝）。18頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず14着に終わった。

6歳（2001年）

7月21日、約8か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg増やして迎えた31戦目は、横山義行騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の豊栄特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。18頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では見せ場なく14着に終わった。

8月11日、中2週で馬体重を前走から14kg絞って迎えた32戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の三面川特別（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山義行騎手（1戦0勝）。10頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚が振るわず4着に敗れた。

9月2日、中2週で迎えた33戦目は、3歳以上1000万下の魚野川特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で横山義行騎手（2戦0勝）。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って8着に敗れた。

9月9日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた34戦目は、ハンデG3の京成杯オータムハンデキャップ（中山芝1600m 外回り曇/良）に48kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田未崎騎手（1戦0勝）。11頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず8着に終わった。

10月6日、中3週で馬体重を前走から12kg戻して迎えた35戦目は、横山賀一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の平ヶ岳特別（新潟芝1400m 晴/良）に出走。18頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は失速してしまい12着に敗れた。

10月14日、連闘で馬体重を前走から6kg絞って迎えた36戦目は、沢昭典騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の赤富士賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

11月4日、中2週で迎えた37戦目は、藤田伸二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/稍重）に出走。11頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚が冴えず6着に敗れた。

11月18日、中1週で迎えた38戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1200m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

7歳（2002年）

3月9日、約3か月半の休み明けで迎えた39戦目は、牝馬限定のハンデG3の中山牝馬ステークス（中山芝1800m 晴/良）に49kgの軽斤量で出走。鞍上は柴田未崎騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。