ケイアイバラード（1993年生、母ハナサキメグロ）

ケイアイバラード（1993年3月29日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のリヴリア（当時11歳）と交配したハナサキメグロが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は川越ファーム。戦績は、中央平地24戦3勝2着3回、地方1戦1勝。主な勝ち鞍は1998年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

久恒久夫厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1996年）

3月2日、デビュー戦は横山典弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/重）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて12番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では瞬発力に富んだ末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月10日、連闘で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山典弘騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線に入ると、前で粘るイッツフォーユーを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

7月27日、約4か月半の休養明けで迎えた3戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の出雲崎特別（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

8月10日、中1週で迎えた4戦目は、大西直宏騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず6着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた5戦目は、増沢由貴子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚を見せたが、セシルカットに交わされて1馬身3/4差の2着となった。

9月15日、中1週で迎えた6戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で増沢由貴子騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて15番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では見事な伸び脚で猛進したが、伸びてきたテセウスクラージュ決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

4歳（1997年）

6月22日、約9か月半の休養明けで迎えた7戦目は、4歳以上500万下（函館芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で増沢由貴子騎手（2戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では伸びを欠き14着に終わった。

6月28日、連闘で迎えた8戦目は、4歳以上500万下の渡島特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で増沢由貴子騎手（3戦0勝）。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って10着に終わった。

7月12日、中1週で迎えた9戦目は、蓑田早人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1000m 晴/良）に出走。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、勝ったワキアオブスズカに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月26日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蓑田早人騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、4着に終わった。

8月9日、中1週で迎えた11戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で蓑田早人騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で蓑田早人騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず5着に敗れた。

8月30日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で蓑田早人騎手（4戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では末脚が振るわず8着に敗れた。

9月13日、中1週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた14戦目は、4歳以上500万下（札幌ダート1000m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で蓑田早人騎手（5戦0勝）。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

10月19日、中4週で迎えた15戦目は、勝浦正樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の勝負根性でゴールまで力走したが、3着に終わった。

5歳（1998年）

2月7日、約3か月半の休養明けで迎えた16戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で勝浦正樹騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では異次元の末脚を弾けさせて突き抜け、最後は2着のクロシェットノエルに3馬身の差をつけて久方ぶりに勝ち星を挙げた。

2月28日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で勝浦正樹騎手（2戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

3月18日、中2週で迎えた18戦目は、’98フレンドリーブーツ特別（2）（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で勝浦正樹騎手（3戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のダブルシェーバーに2馬身半の差をつけて勝利を手中に収めた。

4月5日、中2週で迎えた19戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の野島崎特別（中山ダート1800m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で勝浦正樹騎手（4戦2勝）。16頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では全く伸びず10着に終わった。

5月10日、中4週で迎えた20戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で勝浦正樹騎手（5戦2勝）。14頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた12頭をごぼう抜きし、最後は2着のナスケンエースに1馬身3/4の差をつけて制した。

6月13日、中4週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下のラ・セーヌ賞（東京ダート1400m 雨/重）に出走。鞍上は横山典弘騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は勢いを失って12着に敗れた。

8月2日、中6週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の噴火湾特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（6戦3勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず7着に敗れた。

9月26日、中7週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の浦安特別（中山ダート1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は増沢由貴子騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始12番手を追走。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

10月17日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上900万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は勝浦正樹騎手（7戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切ったが、最後はホッコーフューチャと並んで3着同着となった。

10月31日、中1週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は増沢由貴子騎手（5戦0勝）。14頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。