ダイナマッケンジー（1984年生、母マツケンジーデルタ）

ダイナマッケンジー（1984年3月24日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のノーザンテースト（当時13歳）と交配したマツケンジーデルタが16歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地30戦5勝2着3回。1987年のエルフィンステークス(オープン牝)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

渡辺栄厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（1986年）

7月13日、デビュー戦は本田優騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（札幌ダート1200m 曇/不良）に出走。馬体重は464kg。7頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では末脚にキレが無く3着に敗れた。

7月26日、中1週で迎えた2戦目は、3歳新馬（札幌ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（1戦0勝）。5頭立ての2番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚にキレが無く4着に敗れた。

8月16日、中2週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（函館芝1000m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は3戦連続で本田優騎手（2戦0勝）。6頭立ての2番人気で2番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきちんと末脚を伸ばして、最後は2着のアサヒジンデンをクビ差振り切って初勝利を挙げた。

10月18日、中8週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、牝馬限定3歳400万下のりんどう賞（京都芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で本田優騎手（3戦1勝）。15頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に終わった。

11月1日、中1週で迎えた5戦目は、2歳G2のデイリー杯3歳ステークス（京都芝1400m 外回り曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で本田優騎手（4戦1勝）。11頭立ての9番人気で大外11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に終わった。

12月7日、中4週で迎えた6戦目は、2歳G3のラジオたんぱ杯3歳牝馬ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で本田優騎手（5戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

3歳（1987年）

1月5日、中3週で迎えた7戦目は、4歳400万下の福寿草特別（京都芝2000m 雨/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で本田優騎手（6戦1勝）。14頭立ての5番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

1月24日、中2週で迎えた8戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都ダート1700m 晴/不良）に出走。鞍上は8戦連続で本田優騎手（7戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では伸びあぐねて8着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた9戦目は、牝馬限定3歳オープンのエルフィンステークス（京都芝1600m 外回り晴/重）に出走。鞍上は9戦連続で本田優騎手（8戦1勝）。11頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、平均的なペースで集団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では終いの伸びを欠き、3着に終わった。

4月12日、中8週で迎えた10戦目は、4歳400万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は10戦連続で本田優騎手（9戦1勝）。12頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

4月29日、中1週で迎えた11戦目は、加用正騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では見せ場を作れず15着に敗れた。

5月24日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は本田優騎手（10戦1勝）。18頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

11月1日、約5か月半の休養明けで迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（京都芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で本田優騎手（11戦1勝）。13頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始3番手を追走。直線では見せ場なく6着に終わった。

11月22日、中2週で迎えた14戦目は、猿橋重利騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（京都芝2000m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

12月6日、中1週で迎えた15戦目は、山田和広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が残っておらず5着に敗れた。

12月19日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上400万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は本田優騎手（12戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで頑張り、3着に入り込んだ。

4歳（1988年）

1月31日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた17戦目は、出口隆義騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下の紫川特別（小倉芝1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマルゴビクトリーに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

2月6日、連闘で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下の背振山特別（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で出口隆義騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではしぶとく脚を使って伸び続けたが、伸びてきたトウカイスワロー決め手に屈して3/4馬身差の2着となった。

2月20日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で出口隆義騎手（2戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のアリーナノーザンを3/4馬身振り切って久々に美酒を浴びた。

3月13日、中2週で迎えた20戦目は、安達昭夫騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の長良川特別（中京芝1800m 晴/稍重）に出走。15頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい10着に終わった。

9月11日、約6か月の休養明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた21戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の仁山特別（函館芝1700m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

9月17日、連闘で迎えた22戦目は、4歳以上400万下（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを6番手で通過。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

5歳（1989年）

5月6日、約7か月半の休養明けで迎えた23戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（京都芝2000m 小雨/良）に52kgの軽斤量で出走。15頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を弾けさせて、最後は2着のタニノカーカネットをクビ差振り切って久々の実戦を物にした。

6月4日、中3週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下（阪神芝2200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。9頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、勝ったローズイバロンに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

7月2日、中3週で迎えた25戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の浜名湖特別（中京芝2000m 雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のバトルウィンキッスを半馬身振り切って順当に勝利した。

8月19日、中6週で迎えた26戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上900万下の天草ステークス（小倉芝2000m 晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では速い脚を持続できず、4着に終わった。

10月14日、中7週で迎えた27戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の桂川特別（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は角田晃一騎手（3戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月28日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の鳴滝特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（4戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では不屈の闘争本能で渋太く末脚を持続させて、最後は2着のリアルフォンテンに1馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

11月26日、中3週で迎えた29戦目は、牝馬限定オープンのトパーズステークス（京都芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（5戦3勝）。10頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。逃げを打つ恰好となり、少し緩いペースで集団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場を作れず8着に敗れた。

12月17日、中2週で迎えた30戦目は、4歳以上1400万下のオリオンステークス（阪神芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は松永幹夫騎手（2戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。