オデュッセイア（2015年生、母ドライアッド）

オデュッセイア（2015年2月3日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ギリシャ神話を題材とした長編叙事詩」。毛色は栗毛。種牡馬のヴィクトワールピサ（当時8歳）と交配したドライアッドが19歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。主な勝ち鞍は2019年の3歳以上1勝クラス(牝)。

経歴

デビュー前

新開幸一厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2017年）

10月28日、デビュー戦は大野拓弥騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の2歳新馬（東京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は458kg。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい11着に終わった。

3歳（2018年）

1月7日、中9週で迎えた2戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（中山ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（1戦0勝）。15頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のグラスコマチをアタマ差振り切って初白星を挙げた。

1月27日、中2週で迎えた3戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。15頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

4月15日、約2か月半の間隔を開けて迎えた4戦目は、3歳500万下（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（2戦1勝）。11頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

5月12日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳500万下（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（3戦1勝）。16頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では今一つ末脚が切れず11着に終わった。

8月5日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg戻して迎えた6戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての13番人気で11番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入り込んだ。

9月1日、中3週で迎えた7戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

10月20日、中6週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入り込んだ。

11月11日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で木幡巧也騎手（3戦0勝）。15頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出し、3着に入り込んだ。

4歳（2019年）

4月21日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で木幡巧也騎手（4戦0勝）。14頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

5月11日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた11戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたヤマイチジャスティ決め手に屈してハナ差の2着に惜敗した。

6月29日、中6週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で大外10番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり5着に敗れた。

10月20日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた13戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（新潟ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線に入ると、前で粘るグロリアーナを驚異的な末脚で交わし去り、最後は2馬身の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月15日、中7週で迎えた14戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（5戦1勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を発揮し、3着に入った。

5歳（2020年）

1月13日、中3週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大野拓弥騎手（6戦1勝）。10頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では閃光のような末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月1日、中6週で迎えた16戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの伊勢特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず9着に敗れた。

3月31日、中3週で迎えた17戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は大野拓弥騎手（7戦1勝）。15頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では決め手が足りず7着に敗れた。

5月17日、中6週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上2勝クラスの中ノ岳特別（新潟ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦1勝）。15頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい10着に終わった。

8月16日、約3か月の休み明けで迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの浦佐特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡巧也騎手（5戦0勝）。14頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず7着に終わった。

9月26日、中5週で迎えた20戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての13番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず7着に終わった。

10月25日、中3週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鳥屋野特別（新潟ダート1800m 晴/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤田菜七子騎手（2戦1勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を見せたが上位争いには加われず6着に終わった。

12月5日、中5週で迎えた22戦目は、牝馬限定の3歳以上2勝クラスの浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤田菜七子騎手（3戦1勝）。16頭立ての14番人気で5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では超凡な末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

6歳（2021年）

1月10日、中4週で迎えた23戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（中京ダート1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に敗れた。

1月23日、中1週で迎えた24戦目は、牝馬限定の4歳以上2勝クラスの初茜賞（中山ダート1800m 雨/稍重）に出走。鞍上は津村明秀騎手（2戦0勝）。14頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい6着に終わった。

2月27日、中4週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた25戦目は、団野大成騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では末脚が冴えず10着に終わった。