フェイバリット（2017年生、母トーセンベルファム）

フェイバリット（2017年2月20日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人気者」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のトーセンファントム（当時10歳）と交配したトーセンベルファムが13歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道沙流郡日高町、生産者は有限会社エスティファーム。主な勝ち鞍は2020年の3歳以上1勝クラス。

経歴

デビュー前

小桧山悟厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

6月29日、デビュー戦は松岡正海騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（函館芝1200m 曇/良）に出走。馬体重は450kg。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では目立つような脚を使えず8着に終わった。

7月14日、中1週で迎えた2戦目は、原田和真騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（函館ダート1000m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に終わった。

8月3日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で原田和真騎手（1戦0勝）。8頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に終わった。

8月31日、中3週で迎えた4戦目は、2歳未勝利（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で原田和真騎手（2戦0勝）。14頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず9着に終わった。

9月21日、中2週で迎えた5戦目は、木幡育也騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線に入ると、前で粘るモルタルを次元の違う末脚でアタマ差だけ差し切って初白星を挙げた。

12月15日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から10kg減らして迎えた6戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、2歳1勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての13番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では他馬と同じような脚勢になり9着に終わった。

3歳（2020年）

1月6日、中2週で馬体重を前走から10kg戻して迎えた7戦目は、3歳1勝クラス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で坂井瑠星騎手（1戦0勝）。9頭立ての9番人気で5番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

2月15日、中5週で迎えた8戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての16番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり3位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず8着に終わった。

6月28日、約4か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 曇/不良）に出走。鞍上は坂井瑠星騎手（2戦0勝）。10頭立ての10番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に終わった。

7月11日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（函館ダート1700m 小雨/良）に出走。鞍上は横山和生騎手（1戦0勝）。9頭立ての7番人気で大外9番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線に入ると、前で粘るスズカパンサーを驚異的な末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

7月19日、連闘で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの駒場特別（函館ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（2戦1勝）。12頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位争いには絡めず5着に終わった。

8月9日、中2週で迎えた12戦目は、原優介騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のレパードステークス（新潟ダート1800m 曇/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。15頭立ての15番人気で大外15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

10月25日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた13戦目は、山田敬士騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鳥屋野特別（新潟ダート1800m 晴/重）に出走。14頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では今一つ伸び切れず10着に終わった。

11月15日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた14戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての12番人気で1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では上がり3位タイの伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

12月13日、中3週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上2勝クラスのチバテレ杯（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は原優介騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、16番手を追走し、4コーナーは15番手で通過。直線では速い脚を使えず10着に終わった。

12月26日、中1週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた16戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2020ヤングジョッキーズシリーズファイナルラウンド阪神2戦（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では全く伸びず13着に敗れた。

4歳（2021年）

1月17日、中2週で迎えた17戦目は、杉原誠人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には食い込めず8着に終わった。

4月17日、約3か月の休み明けで迎えた18戦目は、菊沢一樹騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスのラジオ福島賞（新潟ダート1800m 雨/重）に出走。15頭立ての15番人気で9番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く13着に終わった。

2021年4月22日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。

6月9日、中7週で迎えた19戦目は、本田正重騎手を鞍上に迎えて、夏木立賞（大井ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では今ひとつ伸びが無く8着に敗れた。

6月14日、連闘で馬体重を前走から19kg減らして迎えた20戦目は、藤本現暉騎手を鞍上に迎えて、麦日和特別（川崎ダート1600m 曇/稍重）に出走。11頭立ての10番人気で大外11番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で追い上げたが、勝ったエンに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

7月15日、中3週で馬体重を前走から11kg戻して迎えた21戦目は、カーネリアン賞（大井ダート1600m 内回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤本現暉騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚を伸ばせず11着に終わった。

7月18日、連闘で馬体重を前走から8kg絞って迎えた22戦目は、納涼特別（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤本現暉騎手（2戦0勝）。9頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり2位の末脚を見せたが上位には割り込めず6着に終わった。

2021年7月30日付で地方競馬の競走馬登録を抹消した。