モルタル（2017年生、母グローバルピース）

モルタル（2017年3月4日）は、日本の競走馬。馬名の意味は「必殺(ポルトガル語)」。毛色は芦毛。種牡馬のクロフネ（当時19歳）と交配したグローバルピースが17歳のときに産んだ9番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は千代田牧場。戦績は、中央平地17戦3勝2着2回、中央障害9戦1勝2着2回。2023年の障害3歳以上オープン(障害3歳以上オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、千代田牧場から「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、阿部友弘によって5,184万円で落札された。

加藤征弘厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2019年）

8月18日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（札幌芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は480kg。11頭立ての5番人気で4番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

9月21日、中4週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フェイバリットにアタマ差交わされて2着に甘んじた。

12月8日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた10頭をごぼう抜きし、最後は2着のアイアムイチリュウに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（2020年）

1月25日、中6週で迎えた4戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの呉竹賞（中山ダート1800m 曇/良）に出走。13頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線では上がり2位の末脚を繰り出したが上位には届かず8着に終わった。

3月20日、中7週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず12着に終わった。

4月4日、中1週で迎えた6戦目は、木幡巧也騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。12頭立ての9番人気で大外12番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に終わった。

6月14日、中9週で迎えた7戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で木幡巧也騎手（1戦0勝）。16頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では稲妻のようなを披露し、3着に入り込んだ。

6月27日、中1週で迎えた8戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で木幡巧也騎手（2戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位争いには絡めず6着に敗れた。

10月10日、約3か月半の休み明けで迎えた9戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 雨/不良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露したが、3着に終わった。

11月8日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上1勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でC.ルメール騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のチョーズンワンに4馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（2021年）

1月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続でC.ルメール騎手（2戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では迫力満点の伸び脚で猛進したが、伸びてきたギガバッケン決め手に屈して半馬身差の2着に敗北した。

2月20日、中2週で迎えた12戦目は、4歳以上2勝クラス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続でC.ルメール騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のトレイントレインをハナ差振り切って勝利を手中に収めた。

5月1日、中9週で迎えた13戦目は、4歳以上3勝クラスの春光ステークス（東京ダート2100m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続でC.ルメール騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では目立つような脚を使えず6着に敗れた。

5月23日、中2週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で4歳以上3勝クラスの丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続でC.ルメール騎手（5戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月26日、約4か月の休養明けで迎えた15戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの内房ステークス（中山ダート1800m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての9番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では全く伸びず13着に終わった。

11月20日、中7週で迎えた16戦目は、3歳以上3勝クラスの晩秋ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（6戦2勝）。16頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では全く伸びず11着に敗れた。

5歳（2022年）

2月19日、約3か月の休養明けで迎えた17戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの金蹄ステークス（東京ダート2100m 曇/稍重）に出走。16頭立ての12番人気で15番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり12着に終わった。

8月28日、約6か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた18戦目は、小牧加矢太騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/稍重）に57kgの軽斤量で出走。8頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。3着に終わった。

10月23日、中7週で迎えた19戦目は、障害3歳以上未勝利（新潟障害芝2850m 外→内曇/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で小牧加矢太騎手（1戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。5着に敗れた。

11月20日、中3週で迎えた20戦目は、障害3歳以上未勝利（福島障害芝2770m 曇/良）に57kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で小牧加矢太騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。6着に敗れた。

6歳（2023年）

2月18日、約3か月の休養明けで迎えた21戦目は、小野寺祐太騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 小雨/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。最後は、勝ったテイエムナイスランからクビ差の2着となった。

3月12日、中2週で迎えた22戦目は、障害4歳以上未勝利（中山障害芝2880m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小野寺祐太騎手（1戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、勝ったフロールシュタットからクビ差の2着に甘んじた。

5月14日、中8週で迎えた23戦目は、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で小野寺祐太騎手（2戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。最後は、2着のメリディアンローグに1馬身半の差をつけて久々に白星を挙げた。

7月1日、中6週で迎えた24戦目は、障害3歳以上オープン（福島障害芝2750m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で小野寺祐太騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。7着に終わった。

8月19日、中6週で迎えた25戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝2850m 外→内晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で小野寺祐太騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。7着に敗れた。

9月2日、中1週で迎えた26戦目は、障害3歳以上オープン（新潟障害芝3250m 外→内曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で小野寺祐太騎手（5戦1勝）。6頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。3着に敗れた。

2023年9月23日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。