ピエナワイルド（2005年生、母ロイヤルリフ）

ピエナワイルド（2005年3月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋父名の一部」。毛色は鹿毛。種牡馬のForest Wildcat（当時14歳）と交配したロイヤルリフが10歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地20戦1勝2着4回、地方12戦2勝2着1回。主な勝ち鞍は2008年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2008年）

2月16日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/稍重）に出走。馬体重は496kg。15頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では切れ味光る末脚を繰り出したが、3着に終わった。

3月2日、中1週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。14頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。前に出て、ややスローペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

3月22日、中2週で迎えた3戦目は、吉田稔騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったマームードイモンにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗北した。

4月5日、中1週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月12日、連闘で迎えた5戦目は、佐藤哲三騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 晴/稍重）に出走。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、抜け出したナムラエンプレスにハナ差届かず2着に甘んじた。

4月27日、中1週で迎えた6戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤哲三騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったミキノセレナーデに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5月10日、中1週で迎えた7戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤哲三騎手（2戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

5月18日、連闘で迎えた8戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では全く伸びず9着に敗れた。

7月13日、中7週で馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走したが、4着に終わった。

7月19日、連闘で迎えた10戦目は、3歳未勝利（函館ダート1000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で三浦皇成騎手（1戦0勝）。9頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪い、平均的なペースで一団を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では凄まじい末脚を爆発させて悠々と抜け出し、最後は2着のコロナガールに3馬身半の差をつけて待望の初勝利を挙げた。

8月23日、中4週で迎えた11戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1000m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。12頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり6着に敗れた。

9月21日、中3週で迎えた12戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 雨/稍重）に出走。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

9月28日、連闘で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1200m 小雨/良）に出走。鞍上は佐藤哲三騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月22日、中7週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1000m 晴/稍重）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい6着に敗れた。

12月28日、中4週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた15戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（3戦0勝）。14頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、かなり緩いペースで集団を引っ張る。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は力尽きて10着に敗れた。

4歳（2009年）

1月10日、中1週で迎えた16戦目は、草野太郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうひとつ伸びを欠き、4着に終わった。

1月17日、連闘で迎えた17戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で草野太郎騎手（1戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、マッシヴエンペラーに半馬身交わされて2着に敗北した。

3月28日、中9週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で草野太郎騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

4月26日、中3週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（京都ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい14着に敗れた。

9月6日、約4か月半の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた20戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で1番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り9着に終わった。

11月4日、中7週で迎えた21戦目は、中越豊光騎手を鞍上に迎えて、3歳以上B1 B2（園田ダート1400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく走り抜いたが、モエレタキシードに半馬身交わされて2着に敗北した。

11月23日、中2週で馬体重を前走からさらに13kg減らして迎えた22戦目は、胆振軽種馬農業協同組合特別（園田ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中越豊光騎手（1戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線では脚が残っておらず4着に敗れた。

12月9日、中1週で迎えた23戦目は、3歳以上B1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で中越豊光騎手（2戦0勝）。11頭立ての3番人気で12番ゲートからスタート。端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では豪快な末脚を爆発させて、最後は2着のビービーフェイクに1馬身半の差をつけて久々に美酒を浴びた。

12月31日、中2週で迎えた24戦目は、大晦日特別（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で中越豊光騎手（3戦1勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、で馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は勢いを失って6着に敗れた。

5歳（2010年）

1月19日、中2週で馬体重を前走から11kg増やして迎えた25戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で中越豊光騎手（4戦1勝）。12頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい8着に終わった。

2月9日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上B1（園田ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で中越豊光騎手（5戦1勝）。9頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、で一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では猛烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のアートオブロマンスに3馬身の差をつけて勝利をモノにする

3月16日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた27戦目は、4歳以上A2二（園田ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は7戦連続で中越豊光騎手（6戦2勝）。9頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では末脚に勢いがなく8着に終わった。

4月22日、中4週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた28戦目は、4歳以上A2（園田ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は8戦連続で中越豊光騎手（7戦2勝）。11頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では末脚に勢いがなく11着に終わった。

5月19日、中3週で馬体重を前走から23kg絞って迎えた29戦目は、有馬澄男騎手を鞍上に迎えて、4歳以上A2二（姫路ダート1400m 雨/重）に出走。11頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、で集団を牽引。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が鈍り11着に終わった。

6月15日、中3週で迎えた30戦目は、神姫バス杯（姫路ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は中越豊光騎手（8戦2勝）。10頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり10着に終わった。

7月15日、中3週で迎えた31戦目は、桜井拓章騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の星雲賞（門別ダート2000m 曇/良）に出走。12頭立ての12番人気で大外12番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは12番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず12着に終わった。

7月28日、中1週で迎えた32戦目は、平取町義経神社例大祭特別（門別ダート1200m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で桜井拓章騎手（1戦0勝）。10頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では脚が残っておらず10着に終わった。