ワイドリーザワン（2012年生、母キャッチザゴールド）

ワイドリーザワン（2012年2月14日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「広く一番」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時11歳）と交配したキャッチザゴールドが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は（有）社台コーポレーション白老ファーム。主な勝ち鞍は2018年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

当歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド当歳」に上場され、坂本浩一によって3,465万円で落札された。

勢司和浩厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（2015年）

1月24日、デビュー戦はF.ベリー騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。16頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では末脚がパッとせず14着に敗れた。

3月7日、中5週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた2戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1800m 小雨/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて前にいた7頭を差し切り、最後は2着のアルランピードに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

4月4日、中3週で迎えた3戦目は、3歳500万下の山吹賞（中山芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（1戦1勝）。12頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには絡めず9着に終わった。

7月12日、約3か月半の休養明けで迎えた4戦目は、北村宏司騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線に入ると、前で粘るサムライノモンを次元の違う末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

9月12日、中8週で迎えた5戦目は、3歳以上1000万下の鋸山特別（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（1戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

11月1日、中6週で迎えた6戦目は、3歳以上1000万下の三峰山特別（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では決め手が足りず16着に終わった。

4歳（2016年）

4月23日、約6か月の休養明けで迎えた7戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は横山和生騎手（2戦1勝）。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた8戦目は、4歳以上1000万下の白馬岳特別（新潟ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（3戦1勝）。15頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい9着に敗れた。

7月17日、中7週で迎えた9戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に敗れた。

8月28日、中5週で迎えた10戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての7番人気で11番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず11着に敗れた。

9月25日、中3週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は横山和生騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で15番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線では閃光の如き末脚を披露し、3着に入り込んだ。

11月5日、中5週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（5戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて大外10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したナムラミラクルを差し切れず、2馬身差の2着に敗北した。

11月20日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（6戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では電光石火の末脚を繰り出したが、3着に終わった。

12月18日、中3週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（7戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を発揮し、4着に入った。

5歳（2017年）

2月26日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（3戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮したが、5着に終わった。

3月26日、中3週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で北村宏司騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを12番手で通過。直線に入ると、前で粘るカブキモノを次元の違う末脚でハナ差だけ差し切って久方ぶりに勝ち星を挙げた。

4月22日、中3週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の花見山特別（福島ダート1700m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で北村宏司騎手（5戦2勝）。15頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位タイの伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

7月16日、約3か月の間隔を開けて迎えた18戦目は、3歳以上1000万下の渡島特別（函館ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は横山和生騎手（8戦1勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には食い込めず5着に終わった。

8月6日、中2週で迎えた19戦目は、3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で横山和生騎手（9戦1勝）。14頭立ての10番人気で4番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには参加できず8着に終わった。

9月16日、中5週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の松戸特別（中山ダート2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で横山和生騎手（10戦1勝）。9頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位争いには絡めず9着に終わった。

11月12日、中7週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で横山和生騎手（11戦1勝）。16頭立ての14番人気で14番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始13番手を追走。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには加われず10着に終わった。

12月9日、中3週で迎えた22戦目は、3歳以上1000万下の浜名湖特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で横山和生騎手（12戦1勝）。16頭立ての13番人気で13番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、15番手を追走し、4コーナーは16番手で通過。直線では上がり1位の末脚を見せたが上位には届かず8着に終わった。

6歳（2018年）

2月18日、中9週で迎えた23戦目は、4歳以上1000万下の大島特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で横山和生騎手（13戦1勝）。15頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では切れ味抜群の末脚を披露し、3着に入り込んだ。

3月11日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で横山和生騎手（14戦1勝）。16頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入り込んだ。

4月1日、中2週で迎えた25戦目は、4歳以上1000万下（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で横山和生騎手（15戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では豪脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のエタニティーワルツをクビ差振り切って勝利を手中に収めた。

9月9日、約5か月半の休養明けで迎えた26戦目は、3歳以上1600万下のながつきステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は9戦連続で横山和生騎手（16戦2勝）。13頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では上がり3位の末脚を見せたが上位には割り込めず9着に敗れた。

10月7日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1600万下のテレビ静岡賞（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は北村宏司騎手（6戦2勝）。16頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず11着に終わった。

12月8日、中8週で迎えた28戦目は、石川裕紀人騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下のアクアラインステークス（中山ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で8番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを11番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず11着に終わった。

7歳（2019年）

3月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた29戦目は、五十嵐雄祐騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 曇）に出走。14頭立ての9番人気で6番ゲートからスタート。14着に終わった。

5月5日、中8週で迎えた30戦目は、大江原圭騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上未勝利（新潟障害芝2890m 外→内晴/良）に出走。14頭立ての9番人気で8番ゲートからスタート。10着に終わった。

5月26日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた31戦目は、障害4歳以上未勝利（京都障害芝→ダート2910m 晴）に出走。鞍上は2戦連続で大江原圭騎手（1戦0勝）。12頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。3着を確保した。

6月16日、中2週で迎えた32戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は3戦連続で大江原圭騎手（2戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。8着に敗れた。

9月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた33戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝→ダート2970m 晴）に出走。鞍上は五十嵐雄祐騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。4着に敗れた。