ナムラミラクル（2013年生、母アーダーチャリス）

ナムラミラクル（2013年5月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名+奇跡」。毛色は芦毛。種牡馬のスパイキュール（当時13歳）と交配したアーダーチャリスが17歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はナカノファーム。2018年の武蔵野ステークス(G3)で3着に入った他、2018年のグリーンチャンネルカップ(オープン)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

日吉正和厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2015年）

10月24日、デビュー戦は藤岡康太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 晴/良）に出走。馬体重は472kg。13頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではいいところがなく6着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（京都ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。15頭立ての4番人気で5番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚色がやや鈍り、4着に終わった。

11月28日、中1週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で猛進したが、勝ったユアマイラブにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

3歳（2016年）

1月11日、中5週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡康太騎手（3戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一気に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のサラマンカに1馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

2月6日、中3週で迎えた5戦目は、3歳500万下（京都ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。16頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では今一つ伸び切れず6着に敗れた。

5月15日、約3か月半の休み明けで迎えた6戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、3歳500万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての14番人気で12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では決め手に欠いて9着に終わった。

5月29日、中1週で迎えた7戦目は、3歳500万下の白藤賞（京都芝1600m 小雨/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で松田大作騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で12番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚が上がってしまい14着に終わった。

10月2日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、松若風馬騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く8着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた9戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、4着に終わった。

11月5日、中1週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。10頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のワイドリーザワンに2馬身の差をつけて2勝目をマークした。

11月12日、連闘で迎えた11戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の福島放送賞（福島ダート1700m 晴/重）に出走。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、トミケンシャルゴーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

4歳（2017年）

2月18日、約3か月半の休養明けで迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（2戦1勝）。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では印象的な伸び脚で猛追したが、勝ったスリーアローに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

3月4日、中1週で迎えた13戦目は、4歳以上1000万下の早鞆特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（3戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて大外15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい12着に敗れた。

4月9日、中4週で迎えた14戦目は、4歳以上1000万下の米沢特別（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（4戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚勢が衰えて13着に敗れた。

6月25日、約2か月半の間隔を開けて迎えた15戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 小雨/重）に出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（5戦1勝）。16頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端をきる形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバテてしまい8着に敗れた。

8月5日、中5週で迎えた16戦目は、3歳以上500万下の指宿特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤懸貴志騎手（6戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目の覚めるような末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のムイトオブリガードに2馬身半の差をつけて3勝目を手中に収めた。

9月3日、中3週で迎えた17戦目は、3歳以上1000万下の西日本スポーツ杯（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で藤懸貴志騎手（7戦2勝）。11頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の闘争心でゴールまで力走したが、4着に終わった。

11月12日、中9週で迎えた18戦目は、丸山元気騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のシルバーポジーに3馬身の差をつけて4勝目を手にした。

5歳（2018年）

1月8日、中7週で迎えた19戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の羅生門ステークス（京都ダート1400m 雨/稍重）に出走。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

2月17日、中5週で迎えた20戦目は、4歳以上1600万下の白嶺ステークス（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（8戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったクライスマイルに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

6月23日、約4か月の休養明けで迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の夏至ステークス（東京ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（9戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のレッドオルバースに1馬身1/4の差をつけて休養明け初戦をモノにした。

7月8日、中1週で迎えた22戦目は、G3のプロキオンステークス（中京ダート1400m 晴/不良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（10戦3勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では末脚が冴えず9着に終わった。

8月25日、中6週で迎えた23戦目は、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 小雨/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で藤懸貴志騎手（11戦3勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではスパッと切れる脚で猛追したが、抜け出したサルサディオーネにハナ差届かず2着に惜敗した。

10月8日、中5週で迎えた24戦目は、グリーンチャンネルカップ（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で藤懸貴志騎手（12戦3勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、伸びてきたサンライズノヴァ決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月10日、中4週で迎えた25戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、G3の武蔵野ステークス（東京ダート1600m 晴/稍重）に出走。16頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

12月23日、中5週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた26戦目は、ギャラクシーステークス（阪神ダート1400m 小雨/稍重）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（13戦3勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

6歳（2019年）

2月10日、中6週で迎えた27戦目は、バレンタインステークス（東京ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（14戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はガス欠状態になり11着に敗れた。

6月22日、約4か月半の休養明けで迎えた28戦目は、アハルテケステークス（東京ダート1600m 小雨/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤懸貴志騎手（15戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

8月24日、中8週で迎えた29戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのBSN賞（新潟ダート1800m 曇/稍重）に出走。12頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではいい脚を見せられず5着に敗れた。

10月12日、中6週で迎えた30戦目は、太秦ステークス（京都ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上はC.ルメール騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず9着に敗れた。

7歳（2020年）

1月13日、約3か月の休み明けで迎えた31戦目は、すばるステークス（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は藤懸貴志騎手（16戦3勝）。14頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

2月23日、中5週で迎えた32戦目は、ハンデ戦でオープンの大和ステークス（京都ダート1200m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（17戦3勝）。16頭立ての16番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、13番手を追走し、4コーナーは14番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

3月28日、中4週で迎えた33戦目は、名鉄杯（中京ダート1400m 曇/稍重）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（1戦0勝）。14頭立ての8番人気で大外14番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に終わった。

4月4日、連闘で迎えた34戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのコーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線ではジワジワとしか伸びず7着に終わった。

12月6日、約8か月の休養明けで迎えた35戦目は、平沢健治騎手を鞍上に迎えて、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。7頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。最後は、勝ったプリカジュールから6馬身差の2着となった。

12月27日、中2週で迎えた36戦目は、障害3歳以上未勝利（阪神障害芝2970m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で平沢健治騎手（1戦0勝）。13頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8歳（2021年）

2月28日、中8週で迎えた37戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で平沢健治騎手（2戦0勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。3着に入った。

3月7日、連闘で迎えた38戦目は、障害4歳以上未勝利（小倉障害芝2860m 曇/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で平沢健治騎手（3戦0勝）。12頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。最後は、2着のニホンピロタイドに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに白星を挙げた。

3月27日、中2週で迎えた39戦目は、障害4歳以上オープン（阪神障害芝3110m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で平沢健治騎手（4戦1勝）。11頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。4着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた40戦目は、小坂忠士騎手を鞍上に迎えて、障害4歳以上オープン（東京障害芝3100m 晴/良）に出走。13頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。10着に敗れた。

2021年5月16日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。