スリーアロー（2011年生、母ピサノベネチアン）

スリーアロー（2011年4月10日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「三本の矢」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のアルデバランⅡ（当時13歳）と交配したピサノベネチアンが10歳のときに産んだ5番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）フジワラ・ファーム。戦績は、中央平地30戦3勝2着8回、地方3戦3勝。主な勝ち鞍は2017年の和布刈特別(1000万下)。

経歴

デビュー前

南井克巳厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2014年）

2月16日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1600m 晴/重）に出走。馬体重は470kg。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では出色の末脚を披露し、3着に入った。

3月9日、中2週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて15番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚がパッとせず8着に敗れた。

7月6日、約4か月の休み明けで迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（中京芝1400m 曇/良）に出走。18頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず17着に敗れた。

7月13日、連闘で馬体重を前走から12kg減らして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中京芝2000m 曇/稍重）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。17頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は一杯になって17着に敗れた。

9月7日、中7週で馬体重を前走から14kg戻して迎えた5戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（3戦0勝）。18頭立ての9番人気で17番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚に勢いがなく9着に敗れた。

10月29日、中6週で馬体重を前走からさらに16kg増やして迎えた6戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、3歳（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。果敢に端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のキョウワマロンに1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月10日、中1週で馬体重を前走から11kg絞って迎えた7戦目は、一般C7（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。敢然と端を奪い、でレースを進める。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスパゲッティーに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

11月28日、中2週で迎えた8戦目は、雷鳥特別（笠松ダート1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のミツアキダイチャンに1馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

4歳（2015年）

1月25日、中7週で馬体重を前走から15kg減らして迎えた9戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に出走。14頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では伸びが鈍く10着に敗れた。

2月7日、中1週で迎えた10戦目は、城戸義政騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（京都ダート1400m 晴/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では驚異的な末脚を炸裂させて先頭に立ち、最後は2着のヴェアデイロスをクビ差振り切って4勝目をゲットした。

5月24日、約3か月半の休養明けで迎えた11戦目は、石橋脩騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の立川特別（東京ダート1400m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、14番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を見せたが上位争いには参加できず9着に終わった。

6月21日、中3週で迎えた12戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で急追したが、勝ったカンデラに詰め切れず、4馬身差の2着となった。

7月4日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（函館ダート1700m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（2戦0勝）。13頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。先頭に立ち、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のティーポイズンに8馬身の差をつけて制した。

8月16日、中5週で迎えた14戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の報知杯大雪ハンデキャップ（札幌ダート1700m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で古川吉洋騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端をきり、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

11月7日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下（京都ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は城戸義政騎手（1戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の粘り強さでしぶとく脚を伸ばしたが、伸びてきたダイリュウキセキ決め手に屈してアタマ差の2着に惜敗した。

11月29日、中2週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

12月12日、中1週で迎えた17戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下の姫路特別（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。逃げる形となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

5歳（2016年）

1月9日、中3週で迎えた18戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の舞鶴特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、勝ったティンバレスにねじ伏せられて1馬身半差の2着となった。

2月6日、中3週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（2戦0勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では忍耐力が光る走りを見せたが、伸びてきたメモリーシャルマン決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

4月30日、約3か月の間隔を開けて迎えた20戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は城戸義政騎手（3戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月14日、中1週で迎えた21戦目は、4歳以上1000万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（4戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではビュッと切れる脚で追い上げたが、抜け出したオールブラッシュにハナ差届かず2着に甘んじた。

5月29日、中1週で迎えた22戦目は、松田大作騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の與杼特別（京都ダート1800m 小雨/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚が上がってしまい9着に敗れた。

8月7日、中9週で迎えた23戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の大倉山特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で猛追したが、抜け出したシャドウチェイサーを捕まえ切れず、2馬身差の2着に敗北した。

8月27日、中2週で迎えた24戦目は、C.ルメール騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のポプラ特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸び脚で猛追したが、勝ったサクラエンパイアに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

9月4日、連闘で迎えた25戦目は、3歳以上1000万下の釧路湿原特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は古川吉洋騎手（4戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では闘争心が光る走りを見せたが、勝ったドリームキラリに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

10月22日、中6週で迎えた26戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（3戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、4着に終わった。

11月20日、中3週で迎えた27戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は城戸義政騎手（5戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。果敢に端をきり、遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はガス欠状態になり13着に敗れた。

6歳（2017年）

2月18日、約3か月の休み明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の和布刈特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（4戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のナムラミラクルに2馬身の差をつけて久々に白星を挙げた。

3月5日、中1週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の上総ステークス（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は城戸義政騎手（6戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線では上がり4位タイの末脚を繰り出したが上位には割り込めず10着に敗れた。

5月7日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた30戦目は、4歳以上1600万下の上賀茂ステークス（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で城戸義政騎手（7戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端をきり、非常に緩いペースで一団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後はガス欠状態になり12着に終わった。

10月7日、約5か月の休み明けで迎えた31戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の平城京ステークス（京都ダート1800m 曇/不良）に出走。16頭立ての15番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい9着に終わった。

10月21日、中1週で迎えた32戦目は、武士沢友治騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の秋嶺ステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての11番人気で4番ゲートからスタート。ハナを奪い、平均的なペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は力尽きて16着に終わった。

11月3日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の貴船ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は藤岡康太騎手（5戦1勝）。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。最後は脚勢が鈍り12着に終わった。