グッドタイミング（1985年生、母ダイナリーズン）

グッドタイミング（1985年3月10日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は鹿毛。種牡馬のリアルシヤダイ（当時6歳）と交配したダイナリーズンが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道白老郡白老町、生産者は社台ファーム。戦績は、中央平地14戦5勝2着4回。1991年のブラッドストーンステークス(オープン)に勝利した他、1988年の若草賞(オープン)を制するなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

伊藤雄二厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

1月5日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（京都芝1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は484kg。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線に入ると、前で粘るサンデースマイルを次元の違う末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

1月31日、中3週で迎えた2戦目は、4歳400万下（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。6頭立ての2番人気で3番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったマルブツモーゼスにねじ伏せられて1馬身半差の2着に敗れた。

2月21日、中2週で迎えた3戦目は、4歳400万下のこぶし賞（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（2戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始6番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露したが、4着に終わった。

4月23日、中8週で迎えた4戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンの若草賞（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のマチカネイトハンに5馬身の差をつけて勝利をモノにする

4歳（1989年）

12月17日、約20か月の休み明けで馬体重を前走から30kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上900万下（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（3戦1勝）。9頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい4着に敗れた。

5歳（1990年）

1月6日、中2週で迎えた6戦目は、千田輝彦騎手を鞍上に迎えて、5歳以上900万下の睦月賞（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、抜け出したショウリテンユウを捕まえ切れず、クビ差の2着に甘んじた。

1月20日、中1週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の石清水特別（京都芝2200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではぐんぐんと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のファルペガサスに1馬身の差をつけて単勝一倍台の支持に応えた。

2月3日、中1週で迎えた8戦目は、ハンデ戦の松籟ステークス（阪神芝2500m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（5戦2勝）。7頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったショウリテンユウに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月24日、中2週で迎えた9戦目は、甲南ステークス（阪神芝2500m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（6戦2勝）。8頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

4月28日、中8週で迎えた10戦目は、5歳以上900万下の白川特別（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で武豊騎手（7戦2勝）。7頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のマッハシチーに1馬身1/4の差をつけて断然の支持に応えた。

5月12日、中1週で迎えた11戦目は、烏丸ステークス（京都芝2400m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で武豊騎手（8戦3勝）。16頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では伸びが劣勢になり6着に敗れた。

6歳（1991年）

1月27日、約8か月半の休み明けで迎えた12戦目は、白嶺ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は6戦連続で武豊騎手（9戦3勝）。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず9着に敗れた。

2月16日、中2週で迎えた13戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、白富士ステークス（東京芝2200m 曇/重）に出走。13頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、勝ったフジミリスカムに詰め切れず、2馬身半差の2着に敗北した。

3月9日、中2週で迎えた14戦目は、ブラッドストーンステークス（中山芝3200m 外→内曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。7頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。端を取り切り、ややスローペースでレースを引っ張る。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、一歩一歩確実に末脚を伸ばして、最後は2着のアマミオウジに1馬身半の差をつけて順当に勝利した。