スティクス（2018年生、母ペンテシレイア）

スティクス（2018年4月15日）は、日本の競走馬。牝馬。馬名の意味は「ギリシャ神話に登場する女神。母名より連想」。毛色は鹿毛。種牡馬のロードカナロア（当時10歳）と交配したペンテシレイアが12歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道安平町、生産者はノーザンファーム。主な勝ち鞍は2021年の3歳未勝利。

経歴

デビュー前

シルクホースクラブにて総額3,000万円（6万×500口）で一口馬主が募集された。

武幸四郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2020年）

10月17日、デビュー戦は藤岡佑介騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都ダート1400m 雨/重）に出走。馬体重は484kg。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。逃げる形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では速い脚を持続できず、3着に終わった。

11月15日、中3週で迎えた2戦目は、吉田隼人騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の2歳未勝利（福島ダート1150m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。16頭立ての1番人気に推されて10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

3歳（2021年）

1月16日、中8週で迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で吉田隼人騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて大外18番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや厳しいペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鬼脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のデクラークに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

3月14日、中7週で迎えた4戦目は、牝馬限定3歳G2の報知杯フィリーズレビュー（阪神芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で吉田隼人騎手（2戦1勝）。18頭立ての9番人気で大外18番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚を伸ばせず7着に敗れた。

5月2日、中6週で迎えた5戦目は、3歳1勝クラスのしゃくなげ賞（新潟芝1200m 曇/重）に出走。鞍上は4戦連続で吉田隼人騎手（3戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて15番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて14着に敗れた。

7月3日、中8週で迎えた6戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（小倉芝1200m 小雨/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。敢然とにハナを切り、激烈なハイペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り込んで、最後は2着のジュストコルに1馬身1/4の差をつけて2勝目をゲットした。

9月11日、中9週で迎えた7戦目は、鮫島克駿騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの汐留特別（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではきっちりと末脚を伸ばして、最後は2着のタイガーリリーをクビ差振り切って3勝目をつかんだ。

10月10日、中3週で迎えた8戦目は、戸崎圭太騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの戎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干速いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では詰めが甘くなり、5着に終わった。

12月12日、中8週で迎えた9戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上3勝クラスの知立ステークス（中京芝1200m 曇/良）に出走。18頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では生得の持久力でしぶとく粘り込んで、最後は2着のオースミカテドラルをクビ差振り切って優勝

4歳（2022年）

2月13日、中8週で迎えた10戦目は、北九州短距離ステークス（小倉芝1200m 曇/稍重）に出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は力尽きて18着に敗れた。

5月8日、約3か月の間隔を開けて迎えた11戦目は、鞍馬ステークス（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦1勝）。18頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバタバタになってしまい11着に敗れた。

5月22日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で斎藤新騎手（2戦1勝）。16頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。10着に敗れた。

7月3日、中5週で迎えた13戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、ハンデG3のCBC賞（小倉芝1200m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。17頭立ての6番人気で15番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見所を作れず7着に敗れた。

7月31日、中3週で迎えた14戦目は、藤田菜七子騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての13番人気で4番ゲートからスタート。5着を確保した。

10月9日、中9週で迎えた15戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦でオープンのオパールステークス（阪神芝1200m 雨/稍重）に52kgの軽斤量で出走。16頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は力尽きて16着に敗れた。

12月4日、中7週で迎えた16戦目は、ラピスラズリステークス（中山芝1200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい10着に終わった。

5歳（2023年）

2月19日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた17戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、大和ステークス（阪神ダート1200m 曇/稍重）に出走。16頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。敢然と先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が悪くなり16着に敗れた。

5月21日、約3か月の休養明けで迎えた18戦目は、ハンデ戦でオープンの韋駄天ステークス（新潟芝1000m 晴/良）に出走。鞍上は藤田菜七子騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。7着に敗れた。

7月30日、中9週で迎えた19戦目は、坂井瑠星騎手を鞍上に迎えて、G3のアイビスサマーダッシュ（新潟芝1000m 晴/良）に出走。18頭立ての3番人気に推されて14番ゲートからスタート。9着に敗れた。

8月20日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデG3の北九州記念（小倉芝1200m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。18頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい14着に終わった。

10月15日、中7週で迎えた21戦目は、ハンデ戦でオープンの信越ステークス（新潟芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田隼人騎手（4戦1勝）。15頭立ての13番人気で6番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて15着に終わった。