キョウワゼノビア（2013年生、母アサカフジ）

キョウワゼノビア（2013年3月13日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋人名より」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハーツクライ（当時12歳）と交配したアサカフジが19歳のときに産んだ12番仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）協和牧場。戦績は、中央平地23戦5勝2着2回。2019年の谷川岳ステークス(オープン)で3着に入った他、2019年のパラダイスステークス(オープンハンデ)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

角田晃一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2016年）

1月17日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は464kg。16頭立ての4番人気に推されて13番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

2月13日、中3週で迎えた2戦目は、3歳未勝利（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着に入った。

5月1日、約2か月半の間隔を開けて迎えた3戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（新潟ダート1800m 小雨/稍重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったアイルーロスにねじ伏せられて半馬身差の2着に敗北した。

5月21日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

6月19日、中3週で迎えた5戦目は、秋山真一郎騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝1400m 雨/稍重）に出走。18頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のココファンタジアを半馬身振り切って初勝利を挙げた。

8月20日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた6戦目は、3歳以上500万下の小郡特別（小倉芝1200m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（1戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて3番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月17日、中3週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた7戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（2戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後は垂れてしまい13着に敗れた。

10月16日、中3週で迎えた8戦目は、中井裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に出走。15頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では鮮やかな伸び脚で追い上げたが、勝ったリリーヴィクトリーに詰め切れず、2馬身半差の2着となった。

11月13日、中3週で迎えた9戦目は、牝馬限定の3歳以上500万下（福島ダート1700m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（1戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では息の長い末脚を繰り出したが、4着に終わった。

12月4日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（2戦0勝）。18頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを9番手で通過。直線では末脚にキレが無く15着に敗れた。

4歳（2017年）

3月20日、約3か月半の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた11戦目は、福永祐一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中京ダート1200m 晴/良）に出走。16頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを11番手で通過。直線では異次元の末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のサラマンカをクビ差振り切って勝利を手に入れた。

4月23日、中4週で迎えた12戦目は、4歳以上1000万下の福島中央テレビ杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は秋山真一郎騎手（3戦1勝）。13頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では一歩一歩着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のクラウンアイリスを3/4馬身振り切って1着ゴールを果たした。

7月2日、中9週で迎えた13戦目は、3歳以上1000万下のさくらんぼ特別（福島芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で秋山真一郎騎手（4戦2勝）。16頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

7月16日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下のフィリピントロフィー（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で秋山真一郎騎手（5戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、4着に終わった。

11月3日、約3か月半の休養明けで馬体重を前走から16kg戻して迎えた15戦目は、ハンデ戦で3歳以上1000万下の河北新報杯（福島芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で秋山真一郎騎手（6戦2勝）。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の負けじ心を発揮してゴールまで力走したが、5着に終わった。

11月25日、中2週で迎えた16戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。15頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では瞬発力に富んだ末脚を披露し、3着に入った。

12月3日、連闘で迎えた17戦目は、牝馬限定の3歳以上1000万下の鳥羽特別（中京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で内田博幸騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、5着に終わった。

5歳（2018年）

4月21日、約4か月半の休み明けで迎えた18戦目は、牝馬限定の4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で内田博幸騎手（2戦0勝）。16頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線ではパワフルな末脚を繰り出し、3着に入った。

5月19日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた19戦目は、4歳以上1000万下（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で内田博幸騎手（3戦0勝）。15頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では猛烈な末脚を爆発させて先頭をうかがい、最後は2着のデスティニーソングをハナ差振り切って1着ゴールを果たした。

6月10日、中2週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の多摩川ステークス（東京芝1600m 雨/重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は5戦連続で内田博幸騎手（4戦1勝）。9頭立ての6番人気で大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず5着に終わった。

8月11日、中8週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1400m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は6戦連続で内田博幸騎手（5戦1勝）。17頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、馬場の外目を回って7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず7着に敗れた。

9月1日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた22戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1600m 外回り曇/重）に出走。11頭立ての8番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではきっちりと末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のキロハナをアタマ差振り切って勝利を手中に収めた。

10月13日、中5週で迎えた23戦目は、牝馬限定G2の府中牝馬ステークス（東京芝1800m 曇/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で田中勝春騎手（1戦1勝）。11頭立ての11番人気で5番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が悪くなり11着に終わった。

12月15日、中8週で迎えた24戦目は、牝馬限定のハンデG3のターコイズステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田中勝春騎手（2戦1勝）。16頭立ての16番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを13番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず13着に終わった。

6歳（2019年）

2月16日、中8週で迎えた25戦目は、牝馬限定G3の京都牝馬ステークス（京都芝1400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田中勝春騎手（3戦1勝）。17頭立ての15番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では速い脚を使えず7着に終わった。

3月10日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、東風ステークス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で田中勝春騎手（4戦1勝）。14頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では速い脚を使えず8着に終わった。

5月5日、中7週で迎えた27戦目は、谷川岳ステークス（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は中井裕二騎手（3戦0勝）。16頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入り込んだ。

6月23日、中6週で迎えた28戦目は、ハンデ戦でオープンのパラダイスステークス（東京芝1400m 曇/稍重）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で中井裕二騎手（4戦0勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張り、3着に入った。

6月30日、連闘で馬体重を前走から14kg減らして迎えた29戦目は、ハンデG3のCBC賞（中京芝1200m 雨/不良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で中井裕二騎手（5戦0勝）。13頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出し、4着に入り込んだ。

8月25日、中7週で迎えた30戦目は、朱鷺ステークス（新潟芝1400m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で中井裕二騎手（6戦0勝）。16頭立ての5番人気で8番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では脚が残っておらず9着に敗れた。

2019年8月28日付で中央競馬の競走馬登録を抹消した。