フミノアスパイアー（1984年生、母マリモタイホウ）

フミノアスパイアー（1984年3月23日）は、日本の競走馬。牡馬。毛色は栗毛。種牡馬のアローエクスプレス（当時17歳）と交配したマリモタイホウが14歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡平取町、生産者は松崎弘幸。戦績は、中央平地11戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1988年の関ケ原特別(900万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

土門一美厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1987年）

3月1日、デビュー戦は丸山勝秀騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。馬体重は506kg。10頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。主導権を握る恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、平均ペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では矢のような伸びを見せたが、オーゴンオーエンに交わされて1馬身差の2着に敗北した。

3月22日、中2週で迎えた2戦目は、4歳新馬（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（1戦0勝）。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。最後は、2着のサンオイセビオに3馬身半の差をつけて1位に入線したが、その後失格となった。

11月14日、約8か月の休み明けで馬体重を前走から14kg増やして迎えた3戦目は、西園正都騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。12頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に敗れた。

11月22日、連闘で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。端に立つ形となり、やや遅いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では異次元の末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のサキノオージャに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

12月13日、中2週で迎えた5戦目は、西浦勝一騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下の葺合特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。主導権を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで粘り続けて、最後は2着のゼンペイに1馬身1/4の差をつけて2勝目をつかんだ。

4歳（1988年）

1月5日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上900万下の稲荷特別（京都ダート1800m 曇/重）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は丸山勝秀騎手（2戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚色が衰えて8着に敗れた。

1月23日、中2週で迎えた7戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の石清水特別（京都芝2200m 外回り晴/稍重）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で丸山勝秀騎手（3戦0勝）。11頭立ての5番人気で大外11番ゲートからスタート。先頭に立ち、落ち着いたペースでレースを引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では我慢強くタフに走り抜いたが、マチカネセンゴクにクビ差交わされて2着となった。

2月7日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の宇治川特別（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で丸山勝秀騎手（4戦0勝）。10頭立ての4番人気で大外10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり4着に敗れた。

3月6日、中3週で迎えた9戦目は、5歳以上900万下の熱田特別（中京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で丸山勝秀騎手（5戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

3月19日、中1週で迎えた10戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の関ケ原特別（中京芝2500m 晴/稍重）に出走。鞍上は5戦連続で丸山勝秀騎手（6戦0勝）。12頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、平均ペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のエイシンハリケーンを3/4馬身振り切って3勝目を収める

5歳（1989年）

4月22日、約13か月半の休み明けで迎えた11戦目は、5歳以上900万下の高瀬川特別（京都芝2200m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で丸山勝秀騎手（7戦1勝）。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。しかし、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを5番手で通過。直線では脚が上がってしまい10着に敗れた。