メイプルシロップ（1994年生、母ドリームビジヨン）

メイプルシロップ（1994年3月26日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のヘクタープロテクター（当時6歳）と交配したドリームビジヨンが9歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道勇払郡早来町、生産者はノーザンファーム。戦績は、中央平地12戦3勝2着2回。1997年のローズステークス(牝G2)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

社台サラブレッドクラブにて総額1,800万円（90万×20口）で一口馬主が募集された。

福永甲厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1997年）

6月22日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1400m 曇/稍重）に出走。馬体重は444kg。16頭立ての4番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、抜け出したテンザングラマーを差し切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

7月5日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（阪神ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。先手を取る形となり、苛烈なペースで馬群を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のビワナタシュカに6馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

7月27日、中2週で迎えた3戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下の対馬特別（小倉芝1800m 晴/稍重）に出走。芝レースへの出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は3戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。12頭立ての1番人気に推されて大外12番ゲートからスタート。果敢にハナを奪い、リードを2馬身以上保って、緩いペースで一団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のシークロッカスに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月23日、中3週で迎えた4戦目は、4歳以上900万下の西部日刊スポーツ杯（小倉芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で福永祐一騎手（3戦2勝）。7頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、かなりのスローペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一歩一歩確実に末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトーワエールに2馬身の差をつけて3勝目を手中に収めた。

9月21日、中3週で迎えた5戦目は、牝馬限定3歳G2のローズステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は5戦連続で福永祐一騎手（4戦3勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で追い上げたが、抜け出したキョウエイマーチに3/4馬身届かず2着となった。

10月19日、中3週で迎えた6戦目は、牝馬限定3歳G1の秋華賞（京都芝2000m 晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は6戦連続で福永祐一騎手（5戦3勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では上がり4位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず8着に敗れた。

4歳（1998年）

3月28日、約5か月半の休養明けで馬体重を前走から10kg減らして迎えた7戦目は、陽春ステークス（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で福永祐一騎手（6戦3勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ハナに立ち、平均的なペースで集団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、馬群に飲まれ4着に沈んだ。

4月18日、中2週で迎えた8戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（中京芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は8戦連続で福永祐一騎手（7戦3勝）。16頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを16番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず15着に敗れた。

6月28日、中9週で迎えた9戦目は、牝馬限定G3のマーメイドステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で福永祐一騎手（8戦3勝）。13頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい8着に敗れた。

5歳（1999年）

11月7日、約16か月半の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で福永祐一騎手（9戦3勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では天稟の闘志でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月28日、中2週で迎えた11戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下のウェルカムステークス（東京芝2000m 晴/良）に出走。17頭立ての8番人気で4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後はバテてしまい11着に敗れた。

12月26日、中3週で迎えた12戦目は、内田浩一騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝2000m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚にキレが無く8着に終わった。