エイシンイチオシ（2004年生、母ブロードウェイ）

エイシンイチオシ（2004年2月4日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「冠名＋一押」。毛色は青鹿毛。種牡馬のマンハッタンカフェ（当時6歳）と交配したブロードウェイが8歳のときに産んだ2番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）井高牧場。戦績は、中央平地7戦0勝、地方12戦8勝2着1回。主な勝ち鞍は2007年の3歳。

経歴

デビュー前

当歳のとき、井高牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」と「北海道オータムセールサラブレッド当歳」に上場されたがいずれも主取りとなった。1歳のとき、井高牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド1歳」に上場され、平井豊光によって2,730万円で落札された。

湯浅三郎厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2006年）

12月17日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は494kg。17頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が悪くなり13着に敗れた。

3歳（2007年）

3月18日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から50kg減らして迎えた2戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての10番人気で15番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は減速してしまい15着に終わった。

8月4日、約4か月半の休み明けで迎えた3戦目は、3歳未勝利（小倉ダート1700m 晴/重）に出走。ダート戦への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦0勝）。15頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では伸びが劣勢になり11着に終わった。

9月1日、中3週で迎えた4戦目は、長谷川浩大騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（小倉芝1200m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。18頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。壮絶なハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、6着に終わった。

9月30日、中3週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（阪神ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で長谷川浩大騎手（1戦0勝）。16頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後はタレてしまい12着に終わった。

11月2日、中4週で迎えた6戦目は、佐藤友則騎手を鞍上に迎えて、3歳（名古屋ダート1400m 曇/稍重）に出走。9頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、でレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のレディカーニバルに2馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

11月22日、中2週で迎えた7戦目は、一般C27（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で佐藤友則騎手（1戦1勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、で集団を先導。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトップオブオナーに6馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

12月13日、中2週で迎えた8戦目は、一般C12（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で佐藤友則騎手（2戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ハナを切り、で集団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では凄まじい末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のブルーヴィーナスに4馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

12月30日、中1週で迎えた9戦目は、さざんか特別（笠松ダート1600m 晴/重）に出走。鞍上は4戦連続で佐藤友則騎手（3戦3勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るイケノペッパーを上がり2位の末脚で半馬身差し切って破竹の4連勝を決めた。

4歳（2008年）

1月25日、中3週で迎えた10戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、端月特別（笠松ダート1600m 晴/良）に出走。10頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では他馬と同じような脚勢になり4着に敗れた。

2月15日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、一般C22（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のミスターシャディーに6馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

3月14日、中3週で迎えた12戦目は、橘特別（笠松ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったコパノリュージンにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

4月3日、中2週で迎えた13戦目は、浜口楠彦騎手を鞍上に迎えて、一般C12 15（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて7番ゲートからスタート。敢然と端をきり、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のトーワスターに4馬身の差をつけて断トツ人気に応えた。

4月25日、中2週で迎えた14戦目は、一般C11（笠松ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で浜口楠彦騎手（1戦1勝）。9頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。端を取り切り、でレースを引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では圧倒的な末脚を弾けさせて、最後は2着のコアレスアトムに2馬身の差をつけて断然人気に応えた。

5月16日、中2週で迎えた15戦目は、夏木立特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（3戦1勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

5月30日、中1週で迎えた16戦目は、一般C7（笠松ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は浜口楠彦騎手（2戦2勝）。8頭立ての圧倒的1番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のエンジェルスノーに4馬身の差をつけて断トツの支持に応えた。

7月12日、中5週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた17戦目は、3歳以上500万下（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は和田竜二騎手（2戦0勝）。18頭立ての14番人気で16番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の大外を通りながら4コーナーを2番手で通過。最後は脚色が衰えて16着に終わった。

5歳（2009年）

5月31日、約11か月の休み明けで迎えた18戦目は、田中健騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。16頭立ての12番人気で10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

9月10日、約3か月半の休養明けで迎えた19戦目は、花本正三騎手を鞍上に迎えて、一般C9 13a（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では見せ場を作れず6着に敗れた。