ヤエノアカハチ（2004年生、母ミオツクシ）

ヤエノアカハチ（2004年5月7日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「八重山諸島＋石垣島の伝説の英雄」。毛色は栗毛。種牡馬のアグネスタキオン（当時6歳）と交配したミオツクシが11歳のときに産んだ4番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は大典牧場（有）。戦績は、中央平地32戦3勝2着6回。主な勝ち鞍は2009年の安房特別(1000万下ハンデ)。

経歴

デビュー前

1歳のとき、大典牧場から「北海道サマーセールサラブレッド1歳」に上場され、ビクトリーホースランチによって1,155万円で落札された。2歳のとき、ビクトリーホースランチから「ひだかトレーニングセールサラブレッド2歳」に上場され、RRAによって3,150万円で落札された。

久保田貴士厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2006年）

7月30日、デビュー戦は後藤浩輝騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。馬体重は446kg。18頭立ての6番人気で16番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では切れ味鋭い末脚を発揮し、3着に入った。

8月26日、中3週で迎えた2戦目は、2歳未勝利（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では強靭な末脚を繰り出したが、5着に終わった。

10月21日、中7週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京ダート1400m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で後藤浩輝騎手（2戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

3歳（2007年）

1月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から14kg増やして迎えた4戦目は、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で後藤浩輝騎手（3戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。苛烈なペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では持ち前の豊富なスタミナでしぶとく走り抜いたが、抜け出したハードランナーにクビ差届かず2着に甘んじた。

1月27日、中1週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた5戦目は、3歳未勝利（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で後藤浩輝騎手（4戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。凄まじいハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

3月17日、中6週で迎えた6戦目は、北村友一騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中京ダート1000m 晴/良）に53kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始9番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

4月14日、中3週で迎えた7戦目は、蛯名正義騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（中山ダート1200m 晴/重）に出走。9頭立ての3番人気で8番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、鬼脚を炸裂させて、最後は2着のサトノユウジに3馬身半の差をつけて初勝利を挙げた。

5月27日、中5週で迎えた8戦目は、3歳500万下（東京ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（1戦1勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。非常に速いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では長くいい末脚でゴールまで走り切り、4着に入った。

8月11日、約2か月半の間隔を開けて迎えた9戦目は、田中博康騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下（新潟ダート1200m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。15頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、4着に終わった。

9月8日、中3週で迎えた10戦目は、3歳以上500万下（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（2戦1勝）。16頭立ての5番人気で大外16番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、5着に終わった。

10月14日、中4週で迎えた11戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は田中博康騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、11番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したファルカタリアを差し切れず、1馬身1/4差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた12戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（3戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では素晴らしい伸び脚で追い上げたが、抜け出したコパノカチドキにクビ差届かず2着に甘んじた。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1300m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（4戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線ではスパッと切れる脚で猛進したが、勝ったジョウテンロマンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗北した。

11月25日、中1週で迎えた14戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で蛯名正義騎手（5戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で追い上げたが、勝ったリングジアラームに詰め切れず、1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2008年）

2月4日、中9週で迎えた15戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/不良）に出走。鞍上は4戦連続で蛯名正義騎手（6戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線では切れ味抜群の末脚を披露したが、3着に終わった。

2月17日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で蛯名正義騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて大外16番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。直線ではパワフルな末脚を披露したが、4着に終わった。

3月9日、中2週で迎えた17戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始11番手を追走。直線では強靭な末脚を披露したが、5着に終わった。

3月22日、中1週で迎えた18戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1200m 晴/稍重）に出走。鞍上は田中博康騎手（2戦0勝）。16頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、16番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では超凡な末脚を披露したが、4着に終わった。

4月27日、中4週で迎えた19戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で田中博康騎手（3戦0勝）。16頭立ての5番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

6月15日、中6週で迎えた20戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。18頭立ての8番人気で大外18番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って14番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを12番手で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、勝ったイケトップガンにねじ伏せられてハナ差の2着となった。

8月9日、中7週で迎えた21戦目は、3歳以上500万下の尖閣湾特別（新潟芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（8戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで走り切ったが、5着に終わった。

8月31日、中2週で迎えた22戦目は、3歳以上500万下の古町特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で蛯名正義騎手（9戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、17番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを15番手で通過。直線では切れ味のいい末脚を繰り出したが、6着に終わった。

10月25日、中7週で迎えた23戦目は、3歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/重）に出走。鞍上は幸英明騎手（1戦0勝）。15頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始14番手を追走。直線では力強い脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月8日、中1週で迎えた24戦目は、3歳以上500万下のサウジアラビア賞（東京ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は蛯名正義騎手（10戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では上がり3位タイの末脚を繰り出したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

5歳（2009年）

1月17日、中9週で迎えた25戦目は、田辺裕信騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。13頭立ての4番人気で10番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

2月1日、中1週で迎えた26戦目は、4歳以上500万下（東京ダート2100m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（1戦0勝）。16頭立ての7番人気で15番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて前にいた9頭を次々と抜き去り、最後は2着のキングブライトに1馬身3/4の差をつけて久々に勝ち星を挙げた。

2月22日、中2週で迎えた27戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下（東京ダート2400m 晴/稍重）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の大外を通りながら4コーナーを8番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

3月14日、中2週で迎えた28戦目は、4歳以上1000万下の館山特別（中山芝2000m 雨/不良）に出走。鞍上は三浦皇成騎手（1戦0勝）。9頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸び、3着に入り込んだ。

4月4日、中2週で迎えた29戦目は、ハンデ戦で4歳以上1000万下の安房特別（中山芝2500m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は田辺裕信騎手（2戦1勝）。14頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて悠々と抜け出し、最後は2着のミヤビベガに3馬身半の差をつけて制した。

5月9日、中4週で迎えた30戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の丹沢ステークス（東京ダート2100m 晴/稍重）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で田辺裕信騎手（3戦2勝）。15頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、5着に終わった。

6月14日、中4週で迎えた31戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下のジューンステークス（東京芝2400m 曇/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で田辺裕信騎手（4戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを9番手で通過。直線では瞬発力に優れた末脚を繰り出したが、4着に終わった。

7歳（2011年）

1月9日、約19か月の休み明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた32戦目は、4歳以上1600万下の迎春ステークス（中山芝2500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で田辺裕信騎手（5戦2勝）。10頭立ての9番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では末脚にキレが無く10着に終わった。