トゥードジボン（2019年生、母コッパ）

トゥードジボン（2019年3月30日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「全て上手くいく(ポルトガル語)」。毛色は鹿毛。種牡馬のイスラボニータ（当時8歳）と交配したコッパが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道千歳市、生産者は社台ファーム。2024年の関屋記念(G3)に勝利した他、2024年の京都金杯(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

1歳のとき、社台ファームから「セレクトセールサラブレッド1歳」に上場され、青山洋一によって3,960万円で落札された。

四位洋文厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

6月12日、デビュー戦は福永祐一騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（中京芝1600m 曇/良）に出走。馬体重は472kg。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、馬場の外目を回って3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月24日、約4か月半の休養明けで迎えた2戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1400m 晴/良）に出走。16頭立ての2番人気に推されて14番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は勢いを失って12着に敗れた。

11月6日、中1週で迎えた3戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。ハナに立つ形となり、やや厳しいペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では勢いよく末脚を伸ばして、最後は2着のスピリットワールドをハナ差振り切って未勝利戦を制した。

12月19日、中5週で迎えた4戦目は、2歳G1の朝日杯フューチュリティステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（1戦1勝）。15頭立ての13番人気で14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

3歳（2022年）

3月12日、約3か月の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳1勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は福永祐一騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るヒルノショパンをクビ差だけ差し切って2勝目をつかんだ。

4月16日、中4週で迎えた6戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で福永祐一騎手（2戦1勝）。18頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では天稟の負けじ魂を発揮してゴールまで力走したが、6着に終わった。

4歳（2023年）

1月29日、約9か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた7戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では持ち前のタフネスで根気強く脚を伸ばしたが、勝ったセルバーグに詰め切れず、2馬身差の2着に敗北した。

2月19日、中2週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた8戦目は、4歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で岩田望来騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線ではじりじりとしか伸びず7着に敗れた。

8月27日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から6kg戻して迎えた9戦目は、J.モレイラ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの2023ワールドオールスタージョッキーズ第4戦（札幌芝1800m 曇/重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では伸びを欠き7着に敗れた。

9月18日、中2週で迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの2013メモリアルロードカナロアカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（2戦1勝）。10頭立ての3番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では目覚ましい伸び脚で驀進したが、勝ったジュンブロッサムにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着となった。

10月7日、中2週で迎えた11戦目は、3歳以上2勝クラスの宝ケ池特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡佑介騎手（3戦1勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。主導権を握り、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではグイグイと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のディオに1馬身1/4の差をつけて久しぶりに勝ち星を挙げた。

11月26日、中6週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で3歳以上3勝クラスの清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡佑介騎手（4戦2勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では目の覚めるような末脚を弾けさせて、最後は2着のルージュラテールに1馬身半の差をつけて4勝目を挙げた。

5歳（2024年）

1月6日、中5週で迎えた13戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で藤岡佑介騎手（5戦3勝）。18頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、3着に終わった。

2月4日、中3週で迎えた14戦目は、G3の東京新聞杯（東京芝1600m 曇/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は5戦連続で藤岡佑介騎手（6戦3勝）。16頭立ての10番人気で13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り10着に終わった。

3月24日、中6週で迎えた15戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/重）に出走。15頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では余力が残っておらず11着に敗れた。

4月21日、中3週で迎えた16戦目は、G2のマイラーズカップ（京都芝1600m 外回り小雨/稍重）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（7戦3勝）。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。逃げる恰好となり、ミドルペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が鈍り10着に敗れた。

6月15日、中7週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（京都芝1600m 外回り曇/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを奪い、緩いペースで一団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐんぐんと末脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のディオに1馬身半の差をつけて勝利をモノにする

8月11日、中7週で迎えた18戦目は、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦1勝）。18頭立ての3番人気に推されて15番ゲートからスタート。端に立ち、非常に緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のディオに1馬身半の差をつけて悲願の重賞初制覇を果たした。