セルバーグ（2019年生、母エナチャン）

セルバーグ（2019年4月12日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「人名より」。毛色は鹿毛。種牡馬のエピファネイア（当時9歳）と交配したエナチャンが8歳のときに産んだ3番仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は前谷武志。2023年の中京記念(ハンデG3)に勝利した他、2024年の小倉大賞典(ハンデG3)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

鈴木孝志厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2021年）

10月17日、デビュー戦は和田竜二騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。馬体重は430kg。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線で前を交わして先頭に立つと、猛烈な末脚を弾けさせて、最後は2着のサザンステートに1馬身1/4の差をつけて初白星を挙げた。

11月6日、中2週で迎えた2戦目は、2歳G2の京王杯2歳ステークス（東京芝1400m 晴/良）に出走。重賞競走への出走及び長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で和田竜二騎手（1戦1勝）。14頭立ての11番人気で6番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に終わった。

3歳（2022年）

1月9日、中8週で迎えた3戦目は、3歳G3のシンザン記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で和田竜二騎手（2戦1勝）。15頭立ての11番人気で大外15番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では脚が上がってしまい11着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた4戦目は、古川吉洋騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラスの白梅賞（中京芝1600m 曇/良）に出走。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。果敢に端を奪い、かなり遅いペースで一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では出色の末脚を繰り出し、3着を確保した。

4月16日、約2か月半の間隔を開けて迎えた5戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で古川吉洋騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で17番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では伸びを欠き13着に終わった。

5月1日、中1週で迎えた6戦目は、池添謙一騎手を鞍上に迎えて、3歳1勝クラス（阪神芝1400m 曇/稍重）に出走。12頭立ての6番人気で6番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず6着に敗れた。

9月24日、約5か月の休養明けで迎えた7戦目は、今村聖奈騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。16頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では出色の末脚を発揮し、3着に入った。

10月10日、中1週で迎えた8戦目は、牝馬限定の3歳以上1勝クラス（阪神芝1800m 外回り曇/稍重）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で今村聖奈騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、後続との差を5馬身以上確保して、平均的なペースで集団を牽引。先頭のまま5馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では不撓のスロトングスピリットで渋太く粘り続けて、最後は2着のトゥデイイズザデイに1馬身1/4の差をつけて2勝目を獲得した。

11月6日、中3週で迎えた9戦目は、3歳以上2勝クラス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に53kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で今村聖奈騎手（2戦1勝）。9頭立ての3番人気で2番ゲートからスタート。端を奪い、若干速いペースで一団を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では伸びが続かず、3着に終わった。

4歳（2023年）

1月29日、約3か月の間隔を開けて迎えた10戦目は、4歳以上2勝クラス（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で今村聖奈騎手（3戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では一歩一歩確実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のトゥードジボンに2馬身の差をつけて1着ゴールを果たした。

2月19日、中2週で迎えた11戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、4歳以上3勝クラスの武庫川ステークス（阪神芝1600m 外回り曇/稍重）に出走。14頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、平均ペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では鋭く末脚を伸ばして、最後は2着のサマートゥリストに1馬身半の差をつけて4勝目を手にした。

3月26日、中4週で迎えた12戦目は、六甲ステークス（阪神芝1600m 外回り雨/重）に出走。鞍上は今村聖奈騎手（4戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では息の長い末脚を披露したが、4着に終わった。

6月17日、約3か月の間隔を開けて迎えた13戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、米子ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では脚が上がってしまい12着に敗れた。

7月23日、中4週で迎えた14戦目は、ハンデG3の中京記念（中京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。16頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。端を取り切り、ややハイペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では、そのまま渾身の走りで持ち堪えて、最後は2着のディヴィーナに1馬身半の差をつけて重賞ウィナーの称号を掴み取った。

8月13日、中2週で迎えた15戦目は、吉田豊騎手を鞍上に迎えて、G3の関屋記念（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての7番人気で5番ゲートからスタート。先頭に立ち、非常に遅いペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚勢が衰えて8着に敗れた。

11月19日、約3か月半の休み明けで迎えた16戦目は、G1のマイルチャンピオンシップ（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は松山弘平騎手（2戦1勝）。16頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では最後まで息が続かず16着に終わった。

5歳（2024年）

1月6日、中6週で迎えた17戦目は、ハンデG3の京都金杯（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（3戦1勝）。18頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後は脚を失くしてしまい13着に終わった。

2月18日、中5週で迎えた18戦目は、ハンデG3の小倉大賞典（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は今村聖奈騎手（5戦2勝）。15頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。端を取り切り、後続を2馬身以上離して、ミドルペースでレースを引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では生来の闘争本能でどうにかこうにかゴールまで走り切り、3着を確保した。