スリルパッション（1992年生、母サリーベル）

スリルパッション（1992年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のスリルシヨー（当時9歳）と交配したサリーベルが13歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）吉田ファーム。戦績は、中央平地26戦3勝2着2回。主な勝ち鞍は1997年の5歳以上500万下(牝)。

経歴

デビュー前

大久保洋吉厩舎（美浦）へ入厩。

3歳（1995年）

3月5日、デビュー戦は吉田豊騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳新馬（中山ダート1200m 晴/不良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は418kg。15頭立ての3番人気に推されて12番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では息の長い末脚を発揮したが、3着に終わった。

3月19日、中1週で迎えた2戦目は、4歳新馬（中山芝2000m 曇/不良）に50kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。鞍上は2戦連続で吉田豊騎手（1戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではジワジワとしか伸びず6着に敗れた。

4月2日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（中山芝1600m 外回り曇/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で吉田豊騎手（2戦0勝）。15頭立ての11番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず9着に終わった。

9月2日、約5か月の休養明けで馬体重を前走から22kg増やして迎えた4戦目は、4歳未勝利（新潟ダート1700m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は4戦連続で吉田豊騎手（3戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。逃げを打つ形となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では別次元の末脚を爆発させてあっさりと抜け出し、最後は2着のロックマエストロに3馬身半の差をつけて未勝利戦を制した。

9月23日、中2週で馬体重を前走からさらに12kg増やして迎えた5戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で吉田豊騎手（4戦1勝）。16頭立ての9番人気で14番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。最後は脚勢が鈍り15着に終わった。

4歳（1996年）

1月14日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で吉田豊騎手（5戦1勝）。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線では息の長い末脚を披露し、3着を確保した。

2月3日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で吉田豊騎手（6戦1勝）。14頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では終いが甘くなり、5着に終わった。

5月12日、約3か月半の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は8戦連続で吉田豊騎手（7戦1勝）。8頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。逃げる形となり、若干遅いペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はスピードが落ちてしまい6着に敗れた。

6月1日、中2週で迎えた9戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は9戦連続で吉田豊騎手（8戦1勝）。16頭立ての4番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始6番手を追走。最後はタレてしまい12着に敗れた。

8月18日、約2か月半の間隔を開けて馬体重を前走から10kg増やして迎えた10戦目は、4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は10戦連続で吉田豊騎手（9戦1勝）。9頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。先陣を切る恰好となり、ややハイペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスで最後まで敢闘したが、ハウスオンマインドに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

8月31日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は11戦連続で吉田豊騎手（10戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて13番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は失速してしまい9着に敗れた。

9月14日、中1週で迎えた12戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 雨/不良）に出走。鞍上は12戦連続で吉田豊騎手（11戦1勝）。14頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。逃げを打ち、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のセシルカットに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月5日、中2週で迎えた13戦目は、4歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は13戦連続で吉田豊騎手（12戦2勝）。15頭立ての2番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、やや速いペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと踏ん張りが利かず、5着に終わった。

10月26日、中2週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は14戦連続で吉田豊騎手（13戦2勝）。11頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びが劣勢になり5着に敗れた。

5歳（1997年）

1月25日、約3か月の休養明けで迎えた15戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1600m 晴/不良）に出走。鞍上は15戦連続で吉田豊騎手（14戦2勝）。14頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。端に立つ恰好となり、些か速いペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではあとひと押しが足りず、5着に終わった。

2月23日、中3週で迎えた16戦目は、5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は16戦連続で吉田豊騎手（15戦2勝）。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では迫力満点の伸び脚で驀進したが、フジノヤマノオーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

3月16日、中2週で迎えた17戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 小雨/不良）に出走。鞍上は17戦連続で吉田豊騎手（16戦2勝）。13頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、粘り切れず5着に沈んだ。

3月29日、中1週で迎えた18戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下の韓国騎手招待（1）（中山ダート1800m 曇/良）に出走。14頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

4月12日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は吉田豊騎手（17戦2勝）。16頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。先頭に立つ形となり、少々速いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では末脚が続かず、5着に終わった。

5月11日、中3週で迎えた20戦目は、池田鉄平騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。端をきる形となり、ゆったりとしたペースで馬群を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のタヤスオドリコに3馬身の差をつけて3勝目を掴み取った。

5月25日、中1週で迎えた21戦目は、幸英明騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/稍重）に出走。9頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。主導権を奪い、若干緩いペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線に入ると、粘り切れず4着に沈んだ。

6月22日、中3週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（18戦2勝）。12頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず10着に敗れた。

7月13日、中2週で迎えた23戦目は、4歳以上900万下の七重浜特別（函館ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池田鉄平騎手（1戦1勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

7月27日、中1週で迎えた24戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のみなみ北海道ステークス（函館芝2600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は吉田豊騎手（19戦2勝）。11頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は脚色が鈍り8着に終わった。

8月16日、中2週で迎えた25戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は池田鉄平騎手（2戦1勝）。11頭立ての7番人気で1番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

9月7日、中2週で迎えた26戦目は、4歳以上900万下の苫小牧特別（札幌ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で池田鉄平騎手（3戦1勝）。12頭立ての12番人気で4番ゲートからスタート。先手を取り、緩いペースで一団を先導。しかし、徐々にポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず12着に終わった。