タヤスオドリコ（1993年生、母ノーザンミンクス）

タヤスオドリコ（1993年3月1日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栗毛。種牡馬のミルジヨージ（当時18歳）と交配したノーザンミンクスが13歳のときに産んだ6番仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）鳥井牧場。戦績は、中央平地27戦4勝2着4回。主な勝ち鞍は1999年の彦星賞(900万下)。

経歴

デビュー前

清水美波厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1995年）

11月11日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（東京芝1800m 晴/良）に出走。馬体重は446kg。9頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて9着に敗れた。

3歳（1996年）

5月12日、約6か月の休み明けで迎えた2戦目は、4歳未勝利（東京芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦0勝）。18頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では目立つような脚を使えず13着に敗れた。

6月2日、中2週で迎えた3戦目は、柴田大知騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（東京ダート1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての6番人気で大外16番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始4番手を追走。直線では非凡な末脚を発揮し、3着に入った。

6月23日、中2週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳未勝利（中山ダート1800m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（1戦0勝）。11頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のスイートソロモンに4馬身の差をつけて初白星を挙げた。

7月7日、中1週で迎えた5戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 雨/稍重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（2戦1勝）。13頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では切れ味のいい末脚を披露し、3着に入った。

8月11日、中4週で迎えた6戦目は、中舘英二騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。息の入らないペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったシークレットローズを半馬身捉え切れず2着に敗北した。

8月31日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 曇/重）に出走。鞍上は2戦連続で中舘英二騎手（1戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず10着に敗れた。

4歳（1997年）

5月11日、約8か月半の休み明けで迎えた8戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は柴田大知騎手（3戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて7番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では矢のように疾駆したが、勝ったスリルパッションに詰め切れず、3馬身差の2着に敗北した。

5歳（1998年）

5月31日、約13か月の休養明けで馬体重を前走から24kg増やして迎えた9戦目は、5歳以上500万下（東京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴田大知騎手（4戦1勝）。14頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、5着に終わった。

6月21日、中2週で迎えた10戦目は、5歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で柴田大知騎手（5戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを10番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切ったが、3着に終わった。

7月4日、中1週で迎えた11戦目は、牝馬限定の5歳以上500万下（福島ダート1700m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で柴田大知騎手（6戦1勝）。13頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、13番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では上がり1位タイの伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に敗れた。

7月25日、中2週で迎えた12戦目は、大塚栄三郎騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下の柏崎特別（新潟ダート1700m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて4番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のトーシンガーベラに1馬身3/4の差をつけて久々に美酒を浴びた。

9月13日、中6週で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（1戦1勝）。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では強烈な末脚を爆発させて抜け出し、最後は2着のカールラックに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

10月31日、中6週で迎えた14戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（2戦2勝）。14頭立ての8番人気で10番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では天稟の闘争本能でゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月22日、中2週で迎えた15戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の甲斐路特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（3戦2勝）。13頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。主導権を奪う恰好となり、ユッタリとしたペースで集団を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後は一杯になって6着に敗れた。

12月12日、中2週で迎えた16戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（4戦2勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず5着に敗れた。

6歳（1999年）

1月23日、中5週で迎えた17戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く12着に終わった。

2月21日、中3週で迎えた18戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（5戦2勝）。16頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。ハナを奪う形となり、超スローペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち前のタフネスでしぶとく脚を伸ばしたが、クレバーフォーマーに交わされて1馬身1/4差の2着となった。

3月21日、中3週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下（中山芝2500m 小雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（6戦2勝）。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ハナを切る恰好となり、ゆったりとしたペースで馬群を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はタレてしまい7着に敗れた。

4月4日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の野島崎特別（中山ダート1800m 曇/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（7戦2勝）。16頭立ての8番人気で14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて、馬場の外目を通りながら4コーナーを2番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入った。

5月2日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた21戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（8戦2勝）。14頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走し、3着に入った。

5月16日、中1週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の鎌倉特別（東京ダート1600m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で大塚栄三郎騎手（9戦2勝）。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では脚勢がやや衰え、4着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた23戦目は、安田康彦騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。8頭立ての2番人気に推されて大外8番ゲートからスタート。端をきる恰好となり、後続との差を2馬身以上確保して、かなりのスローペースで集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではものすごい伸び脚を見せたが、エンジェルスポートに交わされて1馬身半差の2着に敗北した。

6月27日、中1週で迎えた24戦目は、5歳以上900万下の猪苗代特別（福島ダート1700m 雨/不良）に出走。鞍上は大塚栄三郎騎手（10戦2勝）。13頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線ではジリジリとしか伸びず5着に敗れた。

7月10日、中1週で迎えた25戦目は、5歳以上900万下の彦星賞（福島ダート1700m 雨/良）に出走。鞍上は2戦連続で大塚栄三郎騎手（11戦2勝）。13頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のナスノフローラに2馬身の差をつけて4勝目をマークした。

10月30日、約3か月半の休み明けで迎えた26戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の赤富士ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で大塚栄三郎騎手（12戦3勝）。16頭立ての12番人気で11番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい13着に終わった。

11月13日、中1週で迎えた27戦目は、霜月ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で大塚栄三郎騎手（13戦3勝）。8頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、超スローペースで馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。最後は勢いを失って8着に終わった。