クレバーフォーマー（1994年生、母Clever Raise）

クレバーフォーマー（1994年3月31日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のDynaformer（当時9歳）と交配したClever Raiseが17歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地24戦5勝2着2回、中央障害1戦0勝、地方10戦0勝2着1回。1997年のベンジャミンステークス(オープン)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

二ノ宮敬宇厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1996年）

11月30日、デビュー戦は的場均騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（中山ダート1800m 曇/良）に出走。馬体重は500kg。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。先手を取る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のグランカスケードに4馬身の差をつけて初勝利を挙げた。

3歳（1997年）

1月5日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、4歳500万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（1戦1勝）。11頭立ての3番人気で7番ゲートからスタート。ハナを切る形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ確実に末脚を伸ばして、最後は2着のシルクライトニングを半馬身振り切って2勝目を挙げた。

2月9日、中4週で迎えた3戦目は、3歳G3の共同通信杯4歳ステークス（東京芝1800m 晴/良）に出走。芝レース及び重賞競走への出走は初となった。鞍上は3戦連続で的場均騎手（2戦2勝）。13頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では伸びが劣勢になり7着に敗れた。

3月8日、中3週で迎えた4戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

4月12日、中4週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、3歳オープンのベンジャミンステークス（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で岡部幸雄騎手（1戦0勝）。13頭立ての5番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線ではキレのいい末脚を繰り出し、3着に入った。

5月4日、中2週で迎えた6戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、3歳G3の京都4歳特別（京都芝2000m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。15頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では切れる脚を使えず7着に敗れた。

6月1日、中3週で迎えた7戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、4歳900万下の駒草賞（東京芝2000m 晴/良）に出走。15頭立ての11番人気で3番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では今一つ末脚が切れず9着に終わった。

10月4日、約4か月の休み明けで迎えた8戦目は、後藤浩輝騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のユニコーンステークス（東京ダート1600m 雨/良）に出走。16頭立ての12番人気で2番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では鋭い脚を使えず11着に終わった。

10月25日、中2週で迎えた9戦目は、4歳以上900万下の山中湖特別（東京芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で後藤浩輝騎手（1戦0勝）。10頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではスパッと切れる脚を使えず4着に終わった。

11月9日、中1週で迎えた10戦目は、4歳以上900万下の御陵特別（京都ダート1800m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は的場均騎手（3戦2勝）。12頭立ての4番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張り、3着に入った。

11月29日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた11戦目は、4歳以上900万下の南総特別（中山芝1800m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（4戦2勝）。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鮮やかな末脚を炸裂させてすんなりと抜け出し、最後は2着のトーホウエイシュンに3馬身半の差をつけて1着ゴールを果たした。

4歳（1998年）

6月27日、約7か月の休養明けで迎えた12戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下の阿武隈ステークス（福島ダート1700m 曇/重）に出走。13頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。最後は勢いを失って13着に敗れた。

8月23日、中7週で馬体重を前走から14kg増やして迎えた13戦目は、4歳以上900万下の層雲峡特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（5戦3勝）。13頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走したが、3着に終わった。

9月19日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上900万下のアカシヤステークス（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で的場均騎手（6戦3勝）。13頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、エイシンコービンにハナ差交わされて2着に甘んじた。

9月27日、連闘で迎えた15戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で的場均騎手（7戦3勝）。13頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

10月24日、中3週で迎えた16戦目は、菊沢隆徳騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の飯坂特別（福島芝2000m 曇/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、馬場の外目を回って5番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線では物凄い伸び脚で猛追したが、勝ったマコトタイタンに詰め切れず、5馬身差の2着に敗北した。

11月21日、中3週で迎えた17戦目は、4歳以上900万下の晩秋特別（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（8戦3勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では今一つ末脚が弾けず5着に終わった。

12月20日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた18戦目は、M.ロバーツ騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の霞ケ浦特別（中山ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではもうひと伸びが足りず、4着に終わった。

5歳（1999年）

1月5日、中1週で迎えた19戦目は、5歳以上900万下の成田特別（中山ダート2400m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（9戦3勝）。14頭立ての3番人気に推されて11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線ではあとひと伸びが足りず、3着に終わった。

2月21日、中6週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（1戦0勝）。16頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線に入ると、前で粘るタヤスオドリコを猛烈な末脚で交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて4勝目を挙げた。

4月11日、中6週で迎えた21戦目は、5歳以上1600万下の梅田ステークス（阪神ダート1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は岡部幸雄騎手（2戦0勝）。16頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて先頭を奪い、最後は2着のワールドクリークに2馬身の差をつけて5勝目を挙げた。

4月24日、中1週で迎えた22戦目は、ハンデ戦でオープンのオアシスステークス（東京ダート1600m 雨/不良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は菊沢隆徳騎手（2戦1勝）。11頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

5月22日、中3週で迎えた23戦目は、G3の武蔵野ステークス（東京ダート2100m 晴/良）に出走。鞍上は的場均騎手（10戦3勝）。15頭立ての8番人気で12番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では伸びあぐねて12着に敗れた。

6歳（2000年）

1月8日、約7か月半の休養明けで迎えた24戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、5歳以上1600万下のアレキサンドライトステークス（中山ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての12番人気で大外16番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見所を作れず10着に終わった。

1月29日、中2週で迎えた25戦目は、三浦堅治騎手を鞍上に迎えて、障害5歳以上未勝利（東京障害芝→ダート2950m 晴）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。9着に敗れた。

10月23日、約9か月の休み明けで馬体重を前走から42kg減らして迎えた26戦目は、佐藤博紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の神奈川盃（川崎ダート2100m 雨/不良）に出走。12頭立ての9番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月30日、中4週で迎えた27戦目は、森下博騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦の霜月特別（船橋ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では鋭い末脚を繰り出せず6着に終わった。

12月15日、中1週で迎えた28戦目は、ハンデ戦のディセンバー特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で8番ゲートからスタート。最後は、勝ったユニオンヒルからクビ差の2着となった。

12月26日、中1週で迎えた29戦目は、佐藤祐樹騎手を鞍上に迎えて、地方重賞の埼玉新聞杯（浦和ダート1900m 晴/良）に出走。11頭立ての7番人気で大外11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では今一つ伸び切れず9着に終わった。

7歳（2001年）

1月4日、連闘で迎えた30戦目は、ハンデ戦でオープンの新世紀盃（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は森下博騎手（2戦0勝）。14頭立ての11番人気で12番ゲートからスタート。11着に終わった。

1月25日、中2週で迎えた31戦目は、ハンデ戦の睦月特別（川崎ダート1600m 雨/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で森下博騎手（3戦0勝）。14頭立ての11番人気で13番ゲートからスタート。12着に終わった。

4月27日、約3か月の休養明けで迎えた32戦目は、ハンデ戦の卯月特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で森下博騎手（4戦0勝）。13頭立ての9番人気で9番ゲートからスタート。9着に終わった。

5月15日、中2週で迎えた33戦目は、金子正彦騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦のさつき特別（川崎ダート1600m 晴/良）に出走。14頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。13着に終わった。

10月21日、約5か月半の休み明けで迎えた34戦目は、福元弘二騎手を鞍上に迎えて、きんもくせい特別（高崎ダート1500m 曇/良）に出走。12頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。8着に終わった。

11月24日、中4週で迎えた35戦目は、徳江涼騎手を鞍上に迎えて、一般A B1（高崎ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。8着に敗れた。