ダブルウェッジ（2006年生、母ファインディンプル）

ダブルウェッジ（2006年4月26日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「ふたつのくさび」。毛色は鹿毛。種牡馬のマイネルラヴ（当時11歳）と交配したファインディンプルが7歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）三嶋牧場。戦績は、中央平地22戦2勝2着5回、地方7戦1勝。2009年のアーリントンカップ(G3)に勝利した他、2009年のシンザン記念(G3)で2着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

田所秀孝厩舎（栗東）へ入厩。

2歳（2008年）

10月18日、デビュー戦は松田大作騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（京都芝1200m 晴/良）に出走。馬体重は530kg。12頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではシャープな伸び脚で驀進したが、タイガーストーンにクビ差交わされて2着に惜敗した。

11月1日、中1週で迎えた2戦目は、四位洋文騎手を鞍上に迎えて、2歳未勝利（京都芝1200m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではスパッとキレる脚で猛追したが、勝ったセブンシークィーンに詰め切れず、1馬身半差の2着に敗北した。

11月24日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（京都芝1200m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で四位洋文騎手（1戦0勝）。15頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るシゲルクラマヤマを豪快な末脚で3/4馬身差し切って初白星を挙げた。

12月20日、中3週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた4戦目は、2歳500万下のつわぶき賞（中京芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で四位洋文騎手（2戦1勝）。14頭立ての2番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の強靭な心肺能力で最後まで敢闘したが、勝ったメイショウアツヒメにねじ伏せられて1馬身差の2着に敗北した。

3歳（2009年）

1月11日、中2週で馬体重を前走から6kg戻して迎えた5戦目は、小牧太騎手を鞍上に迎えて、3歳G3のシンザン記念（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。重賞競走への出走は初となった。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛追したが、抜け出したアントニオバローズにクビ差届かず2着となった。

1月31日、中2週で迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳オープンのクロッカスステークス（東京芝1400m 曇/不良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではいい脚を見せられず6着に敗れた。

2月28日、中3週で迎えた7戦目は、3歳G3のアーリントンカップ（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて先頭をうかがい、最後は2着のマイネルエルフを3/4馬身振り切って重賞ウィナーの称号を手にした。

3月28日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G3の毎日杯（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。鞍上は四位洋文騎手（3戦1勝）。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では最後まで息が続かず10着に敗れた。

4歳（2010年）

4月3日、約12か月半の休み明けで馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、酒井学騎手を鞍上に迎えて、コーラルステークス（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての13番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。最後はスピードが落ちてしまい16着に終わった。

5月15日、中5週で馬体重を前走から8kg絞って迎えた10戦目は、G2の京王杯スプリングカップ（東京芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は内田博幸騎手（1戦0勝）。17頭立ての12番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始9番手を追走。直線では見所を作れず13着に終わった。

6月19日、中4週で迎えた11戦目は、国分恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。17頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。やや速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では全く伸びず7着に敗れた。

7月31日、中5週で迎えた12戦目は、江田照男騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の新潟日報賞（新潟芝1600m 外回り曇/良）に出走。18頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。超スローペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は失速してしまい12着に敗れた。

8月21日、中2週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の長岡ステークス（新潟芝1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で江田照男騎手（1戦0勝）。18頭立ての11番人気で17番ゲートからスタート。少々速いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では末脚のキレが鈍く9着に終わった。

9月4日、中1週で迎えた14戦目は、和田竜二騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1600万下の佐世保ステークス（小倉芝1200m 晴/良）に出走。18頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、12番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを14番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい9着に敗れた。

9月20日、中1週で迎えた15戦目は、3歳以上1600万下の西宮ステークス（阪神芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（2戦1勝）。10頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では逸出した伸び脚で猛追したが、抜け出したテイエムオーロラにアタマ差届かず2着となった。

10月17日、中3週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の清水ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で小牧太騎手（3戦1勝）。11頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いが甘くなり、4着に終わった。

10月31日、中1週で迎えた17戦目は、3歳以上1600万下の紅葉ステークス（東京芝1600m 曇/稍重）に出走。鞍上は3戦連続で小牧太騎手（4戦1勝）。14頭立ての4番人気で6番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では長くいい脚を使ってゴールまで頑張ったが、4着に終わった。

11月20日、中2週で迎えた18戦目は、M.デムーロ騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1600万下の修学院ステークス（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く7着に敗れた。

11月27日、連闘で迎えた19戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下の醍醐ステークス（京都芝1200m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続でM.デムーロ騎手（1戦0勝）。18頭立ての2番人気に推されて12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、6着に終わった。

12月11日、中1週で迎えた20戦目は、3歳以上1600万下の六甲アイランドステークス（阪神芝1400m 小雨/良）に出走。鞍上は国分恭介騎手（1戦0勝）。18頭立ての3番人気に推されて7番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚勢が悪くなり11着に敗れた。

5歳（2011年）

6月18日、約6か月半の休養明けで馬体重を前走から20kg減らして迎えた21戦目は、ハンデ戦で3歳以上1600万下のストークステークス（阪神芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は小牧太騎手（5戦1勝）。15頭立ての10番人気で5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は一杯になって14着に終わった。

6歳（2012年）

3月25日、約9か月半の休養明けで迎えた22戦目は、川島信二騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1600万下の心斎橋ステークス（阪神芝1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての16番人気で3番ゲートからスタート。忙しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後は脚色が悪くなり15着に終わった。

7月20日、約4か月の休養明けで馬体重を前走から12kg減らして迎えた23戦目は、川島正太郎騎手を鞍上に迎えて、S3の習志野きらっとスプリント（船橋ダート1000m 小雨/良）に出走。12頭立ての8番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは9番手で通過。直線では他馬と同じような脚色になり8着に終わった。

8月29日、中5週で迎えた24戦目は、S3のアフター5スター賞（大井ダート1200m 晴/良）に59kgの斤量を背負って出走。鞍上は2戦連続で川島正太郎騎手（1戦0勝）。16頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始12番手を追走。直線では伸びが劣勢になり15着に終わった。

9月26日、中3週で馬体重を前走から15kg増やして迎えた25戦目は、Jpn2の日本テレビ盃（船橋ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で川島正太郎騎手（2戦0勝）。12頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを6番手で通過。直線では見せ場なく7着に終わった。

11月1日、中4週で迎えた26戦目は、神楽月オープン（船橋ダート1500m 晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で川島正太郎騎手（3戦0勝）。10頭立ての6番人気で7番ゲートからスタート。ハイペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線に入ると、前で粘るルクレルクを3/4馬身差し切って久しぶりに美酒を浴びた。

11月22日、中2週で迎えた27戦目は、地方重賞の笠松グランプリ（笠松ダート1400m 曇/良）に出走。鞍上は5戦連続で川島正太郎騎手（4戦1勝）。10頭立ての3番人気で4番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線では見所を作れず9着に敗れた。

12月6日、中1週で迎えた28戦目は、総の国オープン（船橋ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で川島正太郎騎手（5戦1勝）。13頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干速いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

7歳（2013年）

1月3日、中3週で迎えた29戦目は、S3の報知オールスターカップ（川崎ダート2100m 晴/稍重）に出走。鞍上は7戦連続で川島正太郎騎手（6戦1勝）。13頭立ての10番人気で3番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では脚が残っておらず13着に終わった。