メタルスピード（2020年生、母マイビビアーヌ）

メタルスピード（2020年3月28日）は、日本の競走馬。牡馬。馬名の意味は「金属+スピード」。毛色は黒鹿毛。種牡馬のシルバーステート（当時7歳）と交配したマイビビアーヌが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道沙流郡門別町、生産者はタバタファーム。2023年の皐月賞(G1)で4着に入った他、2023年のスプリングステークス(G2)で3着に入るなどの活躍をした。

経歴

デビュー前

斎藤誠厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（2022年）

8月27日、デビュー戦は戸崎圭太騎手を鞍上に据えて、2歳新馬（新潟芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は476kg。13頭立ての2番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

9月19日、中2週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた2戦目は、2歳未勝利（中山芝1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で戸崎圭太騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で3番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では終いの伸びを欠き、4着に終わった。

10月9日、中2週で迎えた3戦目は、2歳未勝利（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で戸崎圭太騎手（2戦0勝）。12頭立ての5番人気で大外12番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら5番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで走り切り、3着に入った。

12月18日、中9週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた4戦目は、2歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は4戦連続で戸崎圭太騎手（3戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて9番ゲートからスタート。緩みのないペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、3着に終わった。

3歳（2023年）

1月5日、中2週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は5戦連続で戸崎圭太騎手（4戦0勝）。16頭立ての4番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線に入ると、前で粘るサルヴァトーレを豪脚でアタマ差だけ差し切って初勝利を挙げた。

3月5日、中7週で迎えた6戦目は、3歳1勝クラス（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は6戦連続で戸崎圭太騎手（5戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に末脚を伸ばして先頭に立ち、最後は2着のハーエクセレンシーを3/4馬身振り切って優勝

3月19日、中1週で迎えた7戦目は、津村明秀騎手を鞍上に迎えて、3歳G2のスプリングステークス（中山芝1800m 晴/重）に出走。重賞競走への出走は初となった。16頭立ての8番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線ではキレのある末脚を繰り出し、3着に入った。

4月16日、中3週で迎えた8戦目は、3歳G1の皐月賞（中山芝2000m 晴/重）に出走。G1級競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で津村明秀騎手（1戦0勝）。18頭立ての13番人気で17番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは8番手で通過。直線では力強いフットワークでゴールまで頑張り、4着に入り込んだ。

5月28日、中5週で迎えた9戦目は、3歳G1の日本ダービー（東京優駿）（東京芝2400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で津村明秀騎手（2戦0勝）。18頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。最後は力尽きて12着に終わった。

9月10日、約3か月半の休み明けで迎えた10戦目は、3歳以上2勝クラスの白井特別（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で津村明秀騎手（3戦0勝）。10頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわりじわりと長く脚を使ってゴールまで頑張ったが、3着に終わった。

10月15日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの鷹巣山特別（東京芝1600m 曇/重）に出走。鞍上は5戦連続で津村明秀騎手（4戦0勝）。14頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は力尽きて10着に敗れた。

10月29日、中1週で迎えた12戦目は、岩田望来騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの堀川特別（京都芝1800m 外回り晴/良）に出走。9頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では末脚にキレが無く6着に敗れた。

11月11日、中1週で迎えた13戦目は、3歳以上2勝クラス（東京芝1600m 曇/良）に出走。鞍上は戸崎圭太騎手（6戦2勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では今ひとつ伸びが無く4着に敗れた。

12月10日、中3週で迎えた14戦目は、菅原明良騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では持ち味の心肺能力で最後まで奮闘したが、勝ったブランデーロックにねじ伏せられて1馬身1/4差の2着に敗北した。

4歳（2024年）

3月3日、約3か月の間隔を開けて迎えた15戦目は、横山和生騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは、馬場の外目を通りながら3番手で通過。最後はガス欠状態になり8着に敗れた。

3月17日、中1週で迎えた16戦目は、4歳以上2勝クラス（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は津村明秀騎手（5戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に敗れた。

4月13日、中3週で迎えた17戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、4歳以上2勝クラスの明石特別（阪神芝1800m 外回り晴/良）に出走。11頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鋭い脚を使えず6着に敗れた。

6月16日、中8週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた18戦目は、3歳以上2勝クラスの皆生特別（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で松山弘平騎手（1戦0勝）。8頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では末脚を伸ばせず4着に終わった。

7月27日、中5週で馬体重を前走から16kg絞って迎えた19戦目は、横山武史騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上2勝クラスの摩周湖特別（札幌芝1500m 曇/良）に出走。14頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。端をきり、平均的なペースで一団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、エマヌエーレに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

8月10日、中1週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた20戦目は、斎藤新騎手を鞍上に迎えて、3歳以上2勝クラスの日高特別（札幌芝1500m 晴/良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では脚勢がやや衰え、3着に終わった。

9月22日、中5週で迎えた21戦目は、3歳以上2勝クラスの木更津特別（中山芝1600m 外回り曇/良）に出走。鞍上は横山武史騎手（1戦0勝）。13頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。先陣を切る形となり、若干遅いペースでレースを進める。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではゴールまでジワジワと伸び、3着に入った。

10月6日、中1週で迎えた22戦目は、3歳以上2勝クラスの寺泊特別（新潟芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は斎藤新騎手（1戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて3番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち味の強い精神力で最後まで奮戦したが、エッセレンチにクビ差交わされて2着に甘んじた。