トップヴィーナス（2007年生、母ビツキーロイヤル）

トップヴィーナス（2007年3月16日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。馬名の意味は「冠名＋女神」。毛色は栗毛。種牡馬のキングカメハメハ（当時6歳）と交配したビツキーロイヤルが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡浦河町、生産者は（有）宮内牧場。戦績は、中央平地6戦0勝、地方28戦5勝2着8回。主な勝ち鞍は2012年の三浦健治28年ぶり新曲記念(一般B4二)。

経歴

デビュー前

当歳のとき、宮内牧場から「北海道セレクションセールサラブレッド当歳」に上場されたが主取りとなった。

木原一良厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2010年）

2月13日、デビュー戦は渡辺薫彦騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都ダート1200m 曇/重）に出走。馬体重は448kg。16頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始10番手を追走。直線では見せ場なく13着に終わった。

3月7日、中2週で迎えた2戦目は、石橋守騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神ダート1200m 曇/重）に出走。16頭立ての16番人気で12番ゲートからスタート。ややハイペースでレースが進む中、終始16番手を追走。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい15着に終わった。

3月27日、中2週で迎えた3戦目は、熊沢重文騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（阪神芝2200m 晴/良）に出走。芝レースへの出走は初となった。17頭立ての15番人気で11番ゲートからスタート。スローペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは、大外に持ち出して11番手で通過。直線では末脚を伸ばせず17着に終わった。

5月2日、中4週で迎えた4戦目は、3歳未勝利（京都芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は渡辺薫彦騎手（1戦0勝）。18頭立ての17番人気で1番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、12番手を追走し、4コーナーは13番手で通過。直線では決め手に欠いて13着に終わった。

5月16日、中1週で迎えた5戦目は、3歳未勝利（京都ダート1900m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で渡辺薫彦騎手（2戦0勝）。15頭立ての15番人気で10番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚がパッとせず13着に終わった。

6月12日、中3週で迎えた6戦目は、上野翔騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。15頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず10着に終わった。

4歳（2011年）

6月14日、約12か月の休養明けで迎えた7戦目は、鬼束亮騎手を鞍上に迎えて、一般C4六（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。10頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。他馬と併走しながらハナに立ち、で集団を引っ張る。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線に入ると、前で粘るナイスセレーノを次元の違う末脚で半馬身差し切って初勝利を挙げた。

7月12日、中3週で迎えた8戦目は、一般C4四（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で鬼束亮騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始2番手を追走。直線では鮮やかな伸び脚で急追したが、勝ったメイショウシーマに詰め切れず、7馬身差の2着に敗北した。

7月26日、中1週で迎えた9戦目は、一般C4四（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で鬼束亮騎手（2戦1勝）。11頭立ての圧倒的1番人気に推されて9番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のフローラルポニータに7馬身の差をつけて断然の支持に応えた。

8月9日、中1週で迎えた10戦目は、一般C4三（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で鬼束亮騎手（3戦2勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では天稟の敢闘精神でゴールまで力走したが、4着に終わった。

8月23日、中1週で迎えた11戦目は、一般C4二（金沢ダート1500m 雨/不良）に出走。鞍上は5戦連続で鬼束亮騎手（4戦2勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて8番ゲートからスタート。端を奪う恰好となり、で集団を牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭に躍り出て、最後は2着のアルファドリームに2馬身半の差をつけて断然の支持に応えた。

9月13日、中2週で馬体重を前走から10kg増やして迎えた12戦目は、一般C3四（金沢ダート1300m 晴/良）に出走。鞍上は6戦連続で鬼束亮騎手（5戦3勝）。11頭立ての1番人気に推されて8番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では自慢の末脚を弾けさせてあっさりと抜け出し、最後は2着のルチューに3馬身の差をつけて4勝目をつかんだ。

9月27日、中1週で迎えた13戦目は、ほうらい祭り特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は7戦連続で鬼束亮騎手（6戦4勝）。11頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。他馬と先頭を併走しながら4コーナーを通過。直線では目を引く伸びを見せたが、リスペクトキャットに交わされて2馬身半差の2着に敗北した。

10月18日、中2週で迎えた14戦目は、一般C2二（金沢ダート1300m 晴/稍重）に出走。鞍上は8戦連続で鬼束亮騎手（7戦4勝）。10頭立ての圧倒的1番人気に推されて3番ゲートからスタート。でレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、アンリミテッドにハナ差交わされて2着に甘んじた。

10月26日、連闘で迎えた15戦目は、山中温泉大鍋振舞い特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は9戦連続で鬼束亮騎手（8戦4勝）。12頭立ての圧倒的1番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸びを見せたが、伸びてきたモアザンステルス決め手に屈して3/4馬身差の2着に敗北した。

11月15日、中2週で迎えた16戦目は、新そばまつり特別（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は10戦連続で鬼束亮騎手（9戦4勝）。11頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを7番手で通過。直線では全く伸びず8着に敗れた。

11月29日、中1週で馬体重を前走から12kg減らして迎えた17戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 晴/稍重）に出走。鞍上は11戦連続で鬼束亮騎手（10戦4勝）。11頭立ての3番人気で大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線ではじりじりとしか伸びず6着に敗れた。

12月11日、中1週で迎えた18戦目は、一般C2二（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は12戦連続で鬼束亮騎手（11戦4勝）。8頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではシャープな伸び脚で追い上げたが、勝ったセイコーフジに詰め切れず、3馬身差の2着となった。

12月28日、中1週で迎えた19戦目は、C2級チャンピオン（金沢ダート1300m 晴/不良）に出走。鞍上は13戦連続で鬼束亮騎手（12戦4勝）。11頭立ての7番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく5着に終わった。

5歳（2012年）

3月18日、約2か月半の間隔を開けて迎えた20戦目は、畑中信司騎手を鞍上に迎えて、三浦健治28年ぶり新曲記念（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。12頭立ての3番人気に推されて6番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを先頭で通過。直線では異次元の末脚を爆発させてすんなりと抜け出し、最後は2着のカキツバタフェローに3馬身の差をつけて勝利を手中に収めた。

3月29日、中1週で迎えた21戦目は、釜石市復興支援（金沢ダート1400m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で畑中信司騎手（1戦1勝）。10頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では切れる脚を使えず8着に敗れた。

4月10日、中1週で迎えた22戦目は、桑野等騎手を鞍上に迎えて、銭五俳句大会特別（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。10頭立ての5番人気で1番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始5番手を追走。直線では矢のような伸び脚で急追したが、勝ったハーベストガーデンに詰め切れず、6馬身差の2着となった。

5月6日、中3週で迎えた23戦目は、妙成寺五重塔まつり特別（金沢ダート1500m 晴/不良）に出走。鞍上は2戦連続で桑野等騎手（1戦0勝）。10頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘したが、3着に終わった。

5月20日、中1週で迎えた24戦目は、一般B3二（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で桑野等騎手（2戦0勝）。11頭立ての2番人気に推されて大外11番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始6番手を追走。直線では決め手に欠いて6着に敗れた。

6月3日、中1週で迎えた25戦目は、一般B3三（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。鞍上は4戦連続で桑野等騎手（3戦0勝）。10頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、6番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では末脚がパッとせず6着に敗れた。

6月17日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた26戦目は、ビッグゴールドSC杯（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は5戦連続で桑野等騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではじわじわとしか伸びず5着に敗れた。

7月1日、中1週で馬体重を前走から7kg戻して迎えた27戦目は、石動山開山祭特別（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。鞍上は6戦連続で桑野等騎手（5戦0勝）。9頭立ての8番人気で大外9番ゲートからスタート。でレースが進む中、終始9番手を追走。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位には届かず6着に終わった。

8月7日、中4週で迎えた28戦目は、吉田晃浩騎手を鞍上に迎えて、一般B3二（金沢ダート1500m 晴/良）に出走。12頭立ての6番人気で5番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では勝負根性が光る走りを見せたが、抜け出したドンイースターを差し切れず、1馬身半差の2着となった。

8月19日、中1週で迎えた29戦目は、片山津温泉湯のまつり特別（金沢ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は畑中信司騎手（2戦1勝）。10頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを9番手で通過。直線ではジリ脚になってしまい8着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた30戦目は、吉原寛人騎手を鞍上に迎えて、IPATカウントダウン30（金沢ダート1500m 晴/重）に出走。12頭立ての7番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では天資の負けん性を発揮してゴールまで力戦し、4着に入り込んだ。

9月11日、連闘で迎えた31戦目は、平瀬城久騎手を鞍上に迎えて、ネット投票はオッズパーク賞（金沢ダート1500m 曇/不良）に出走。11頭立ての8番人気で7番ゲートからスタート。他馬と併走しながら端に立つ形となり、で馬群を牽引。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では迫力十分の伸び脚で猛進したが、伸びてきたマイネルフィロス決め手に屈してクビ差の2着となった。

10月2日、中2週で迎えた32戦目は、日本トーターカップ（金沢ダート1400m 曇/不良）に出走。鞍上は2戦連続で平瀬城久騎手（1戦0勝）。11頭立ての4番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、8番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを10番手で通過。直線では目立つような脚を使えず10着に敗れた。

10月14日、中1週で迎えた33戦目は、一般B3二（金沢ダート1500m 曇/良）に出走。鞍上は吉原寛人騎手（1戦0勝）。11頭立ての8番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、9番手を追走し、4コーナーは10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず11着に終わった。

11月11日、中3週で迎えた34戦目は、いつも売店ご利用有り難う杯（金沢ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は桑野等騎手（6戦0勝）。11頭立ての10番人気で6番ゲートからスタート。でレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の末脚を繰り出したが上位には食い込めず5着に終わった。