フジノタカコマチ（1985年生、母コビナタヒメ）

フジノタカコマチ（1985年4月11日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のコリムスキー（当時10歳）と交配したコビナタヒメが12歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道三石郡三石町、生産者は（有）加野牧場。戦績は、中央平地13戦3勝2着1回。主な勝ち鞍は1989年の藻岩山特別(400万下牝)。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

10月2日、デビュー戦は吉永良人騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の4歳未勝利（福島芝1800m 晴/稍重）に出走。馬体重は460kg。13頭立ての13番人気で5番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを11番手で通過。直線ではいい脚を見せられず12着に終わった。

10月22日、中2週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で吉永良人騎手（1戦0勝）。14頭立ての9番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを4番手で通過。最後は失速してしまい10着に終わった。

10月30日、連闘で馬体重を前走から10kg減らして迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で吉永良人騎手（2戦0勝）。14頭立ての14番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを6番手で通過。直線では一際目立つ伸び脚で猛追したが、抜け出したフレンドスキーにクビ差届かず2着となった。

11月12日、中1週で迎えた4戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で9番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線に入ると、前で粘るホクセツアンナを次元の違う末脚で3/4馬身差し切って初勝利を挙げた。

12月3日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた5戦目は、塩村克己騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の高山特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。14頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線ではあとひと押しが利かず、4着に終わった。

12月18日、中1週で迎えた6戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての4番人気に推されて14番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では上がり4位タイの伸び脚を披露したが上位争いには参加できず6着に敗れた。

4歳（1989年）

2月4日、中6週で迎えた7戦目は、横山雄一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上400万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての1番人気に推されて4番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線に入ると、前で粘るキョウエイサフランを上がり1位の末脚でクビ差だけ差し切って2勝目を奪取した。

2月19日、中1週で迎えた8戦目は、5歳以上900万下の早鞆特別（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で横山雄一騎手（1戦1勝）。15頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では見せ場を作れず7着に敗れた。

6月24日、約4か月の休み明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた9戦目は、河内洋騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の羊ケ丘特別（札幌ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。10頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線ではゴールまでじわりじわりと伸びたが、3着に終わった。

7月15日、中2週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下の藻岩山特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で河内洋騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では鮮やかな末脚を炸裂させて、最後は2着のキクノナイスデイを半馬身振り切って制した。

7月30日、中1週で迎えた11戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下のオホーツクハンデキャップ（函館芝2000m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。9頭立ての3番人気で大外9番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では鋭い末脚を繰り出せず4着に敗れた。

8月13日、中1週で迎えた12戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の駒場特別（函館芝1800m 晴/良）に52kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で松永幹夫騎手（1戦0勝）。12頭立ての4番人気で4番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線ではゴールまでジワジワと伸びたが、4着に終わった。

8月20日、連闘で迎えた13戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で松永幹夫騎手（2戦0勝）。10頭立ての3番人気で5番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では力感溢れる脚運びでゴールまで頑張ったが、3着に終わった。