ホクセツアンナ（1985年生、母ヒダリボー）

ホクセツアンナ（1985年4月18日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は鹿毛。種牡馬のサテインゴ（当時15歳）と交配したヒダリボーが11歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道静内郡静内町、生産者は（有）コスモヴューファーム。戦績は、中央平地18戦4勝2着5回。主な勝ち鞍は1990年の播磨特別(900万下牝)。

経歴

デビュー前

坂田正行厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1988年）

10月16日、デビュー戦は千田輝彦騎手を鞍上に据えて、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は470kg。14頭立ての14番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では目立つような脚を使えず11着に終わった。

10月29日、中1週で迎えた2戦目は、4歳未勝利（福島芝2000m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で千田輝彦騎手（1戦0勝）。14頭立ての6番人気で大外14番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、馬場の外目を回って9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線では矢のような伸び脚で追い上げたが、逃げるノトワジマを捕まえ切れず、1馬身3/4差の2着となった。

11月12日、中1週で迎えた3戦目は、4歳未勝利（福島芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で千田輝彦騎手（2戦0勝）。14頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し速いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では矢のような伸びを見せたが、フジノタカコマチに3/4馬身交わされて2着に敗北した。

11月20日、連闘で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳以上400万下（福島芝1800m 晴/重）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は4戦連続で千田輝彦騎手（3戦0勝）。13頭立ての3番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを8番手で通過。直線では上がり2位タイの末脚を繰り出したが上位には届かず6着に敗れた。

4歳（1989年）

1月29日、中9週で迎えた5戦目は、清水英次騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、15番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを13番手で通過。直線では上がり2位の伸び脚を披露したが上位争いには絡めず7着に敗れた。

2月19日、中2週で迎えた6戦目は、5歳以上400万下（小倉芝2000m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（1戦0勝）。14頭立ての12番人気で3番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天賦の闘志でゴールまで勇戦し、5着を確保した。

3月12日、中2週で迎えた7戦目は、牝馬限定の5歳以上400万下（中京ダート1700m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。鞍上は3戦連続で清水英次騎手（2戦0勝）。8頭立ての6番人気で大外8番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。直線では他馬と同じような脚色になり5着に終わった。

4月23日、中5週で迎えた8戦目は、山田泰誠騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（新潟芝1600m 外回り小雨/良）に51kgの軽斤量で出走。11頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。ハナを奪う恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。途中で控えて4コーナーを2番手で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、勝ったスピードショーリにねじ伏せられて2馬身差の2着となった。

5月6日、中1週で迎えた9戦目は、5歳以上400万下（新潟芝1400m 外回り曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で山田泰誠騎手（1戦0勝）。13頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始13番手を追走。直線では上がり3位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず6着に敗れた。

7月1日、中7週で迎えた10戦目は、村本善之騎手を鞍上に迎えて、5歳以上400万下（中京芝2000m 曇/良）に出走。16頭立ての7番人気で12番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線ではぐいぐいと末脚を伸ばして先頭をうかがい、最後は2着のエリモボーイをクビ差振り切って待望の初勝利を挙げた。

7月29日、中3週で迎えた11戦目は、南井克巳騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。15頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。直線では一完歩ずつ着実に終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のニシケンローマンに1馬身の差をつけて勝利を手に入れた。

8月20日、中2週で迎えた12戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下の都井岬特別（小倉芝1700m 晴/良）に出走。9頭立ての1番人気に推されて大外9番ゲートからスタート。非常に遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前のタフネスで最後まで脚を伸ばしたが、抜け出したトウカイマーベラスにアタマ差届かず2着に甘んじた。

11月19日、約3か月の休養明けで迎えた13戦目は、4歳以上400万下（京都芝2400m 外回り晴/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（1戦1勝）。13頭立ての4番人気で1番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では天稟の負けん気を発揮してゴールまで力走し、3着に入った。

12月16日、中3週で迎えた14戦目は、4歳以上400万下の恵那特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で村本善之騎手（2戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では見事な伸び脚で急追したが、勝ったリキアイエイカンに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

5歳（1990年）

1月28日、中5週で迎えた15戦目は、5歳以上500万下の紫川特別（小倉芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（3戦0勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。極端なスローペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るタイシンシアを交わし去り、最後は1馬身1/4の差をつけて3勝目を手に入れた。

2月17日、中2週で迎えた16戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の皿倉山特別（小倉芝2600m 晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で清水英次騎手（4戦1勝）。11頭立ての7番人気で4番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではジワリジワリと長く脚を使ってゴールまで力走し、4着を確保した。

3月11日、中2週で迎えた17戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の甲武特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は村本善之騎手（3戦1勝）。12頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線では脚を伸ばせず6着に終わった。

4月15日、中4週で迎えた18戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は清水英次騎手（5戦1勝）。13頭立ての4番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させてあっさりと抜け出し、最後は2着のミルキーレディに3馬身半の差をつけて4勝目を手中に収めた。