ミルキーレディ（1986年生、母ユッコマイラブ）

ミルキーレディ（1986年6月3日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は黒鹿毛。種牡馬のハギノカムイオー（当時7歳）と交配したユッコマイラブが6歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道浦河郡荻伏村、生産者は（有）荻伏牧場。戦績は、中央平地23戦3勝2着5回。主な勝ち鞍は1990年の5歳以上900万下(牝)。

経歴

デビュー前

伊藤修司厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（1989年）

2月26日、デビュー戦は武豊騎手を鞍上に据えて、4歳新馬（阪神芝1600m 曇/不良）に出走。馬体重は464kg。14頭立ての1番人気に推されて13番ゲートからスタート。かなりのハイペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。直線に入ると、前で粘るワイドターブルを別次元の末脚で交わし去り、最後は1馬身半の差をつけて初白星を挙げた。

3月12日、中1週で迎えた2戦目は、牝馬限定3歳オープンのチューリップ賞（阪神芝1600m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（1戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では伸びを欠き10着に敗れた。

3月26日、中1週で迎えた3戦目は、田原成貴騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳400万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。7頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では全く伸びず3着に敗れた。

4月22日、中3週で迎えた4戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（2戦1勝）。10頭立ての1番人気に推されて6番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では堅調な伸びを見せたが、サンフラワーマミーに交わされて1馬身3/4差の2着に敗北した。

5月14日、中2週で迎えた5戦目は、牝馬限定の4歳400万下（京都芝1600m 外回り晴/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（3戦1勝）。13頭立ての1番人気に推されて大外13番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線では脚色がやや衰え、3着に終わった。

5月27日、中1週で迎えた6戦目は、牝馬限定4歳400万下の野苺賞（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（4戦1勝）。12頭立ての2番人気に推されて8番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは3番手で通過。最後は力尽きて9着に敗れた。

8月27日、約3か月の休み明けで迎えた7戦目は、岡潤一郎騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の4歳以上400万下（函館ダート1700m 曇/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。12頭立ての3番人気に推されて5番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを4番手で通過。直線では末脚がパッとせず5着に敗れた。

9月30日、中4週で迎えた8戦目は、4歳以上400万下（阪神芝2000m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（5戦1勝）。13頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では物凄い伸び脚で驀進したが、勝ったミスターアロマックにねじ伏せられて3/4馬身差の2着となった。

10月29日、中3週で迎えた9戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（6戦1勝）。9頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

11月26日、中3週で迎えた10戦目は、4歳以上400万下（東京ダート1600m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で武豊騎手（7戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて9番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを2番手で通過。直線では堅実に脚を伸ばしたが、勝ったセントスクイズにねじ伏せられて7馬身差の2着に敗北した。

12月16日、中2週で迎えた11戦目は、木幡初広騎手を鞍上に迎えて、4歳以上400万下（中山ダート1800m 晴/良）に出走。14頭立ての1番人気に推されて大外14番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線で前を交わして先頭に立つと、凄まじい末脚を炸裂させて、最後は2着のハクバボーイに1馬身半の差をつけて先頭ゴールを果たした。

4歳（1990年）

1月14日、中3週で迎えた12戦目は、5歳以上900万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。鞍上は武豊騎手（8戦1勝）。8頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。直線では速い脚を使えず5着に敗れた。

3月4日、中6週で迎えた13戦目は、5歳以上900万下（阪神ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（9戦1勝）。13頭立ての7番人気で10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを7番手で通過。直線では他馬と同じ脚色になってしまい6着に敗れた。

4月15日、中5週で迎えた14戦目は、松永幹夫騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の5歳以上900万下の播磨特別（阪神芝2000m 曇/良）に出走。13頭立ての3番人気に推されて10番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったホクセツアンナに詰め切れず、3馬身半差の2着に敗北した。

4月28日、中1週で迎えた15戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（京都芝1600m 外回り晴/良）に出走。鞍上は武豊騎手（10戦1勝）。18頭立ての4番人気に推されて4番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、8番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを5番手で通過。直線ではぐいぐいと終いの脚を伸ばして先頭を奪い、最後は2着のミヤノイエローに1馬身半の差をつけて優勝

5月26日、中3週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた16戦目は、グリーンステークス（阪神芝2000m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で武豊騎手（11戦2勝）。16頭立ての4番人気に推されて6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後はバテてしまい10着に敗れた。

6月16日、中2週で馬体重を前走から6kg絞って迎えた17戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、テレビ愛知賞（中京芝2000m 雨/不良）に出走。14頭立ての6番人気で12番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始4番手を追走。直線では末脚を持続できず、5着に終わった。

8月4日、中6週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下の駒ケ岳特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦0勝）。6頭立ての1番人気に推されて3番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では持ち前の勝負根性でしぶとく走り抜いたが、勝ったリアルフォンテンにねじ伏せられて1馬身3/4差の2着に敗れた。

8月19日、中1週で迎えた19戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の漁火特別（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で角田晃一騎手（2戦0勝）。8頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを2番手で通過。直線ではもうワンパンチ足りず、3着に終わった。

9月2日、中1週で迎えた20戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の北海ハンデキャップ（函館芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は田原成貴騎手（1戦0勝）。9頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを3番手で通過。直線ではゴールまでジンワリと伸びたが、3着に終わった。

10月7日、中4週で迎えた21戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の保津峡特別（京都芝1600m 外回り雨/稍重）に出走。鞍上は武豊騎手（12戦2勝）。9頭立ての1番人気に推されて7番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では末脚のキレが鈍く9着に敗れた。

10月28日、中2週で迎えた22戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の紅葉特別（東京芝1600m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は2戦連続で武豊騎手（13戦2勝）。8頭立ての2番人気に推されて6番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は一杯になって7着に敗れた。

11月24日、中3週で迎えた23戦目は、牝馬限定の4歳以上900万下の豊明特別（中京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は木幡初広騎手（1戦1勝）。8頭立ての6番人気で2番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、4番手を追走し、4コーナーは5番手で通過。直線では見所を作れず7着に終わった。