ベストサーパス（2009年生、母Flashy Lady）

ベストサーパス（2009年4月30日）は、アメリカ合衆国で生まれ、日本で調教された競走馬。牡馬。馬名の意味は「最高に優れた」。毛色は栗毛。種牡馬のPulpit（当時15歳）と交配したFlashy Ladyが7歳のときに産んだ仔が本馬である。戦績は、中央平地21戦3勝2着1回、地方7戦2勝2着2回。主な勝ち鞍は2013年の4歳以上1000万下。

経歴

デビュー前

藤岡健一厩舎（栗東）へ入厩。

3歳（2012年）

1月15日、デビュー戦は岩田康誠騎手を鞍上に据えて、3歳新馬（京都芝1800m 外回り曇/良）に出走。馬体重は490kg。16頭立ての6番人気で4番ゲートからスタート。かなり遅いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではゴールまでジンワリと伸び、4着に入った。

2月5日、中2週で迎えた2戦目は、藤岡佑介騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/良）に出走。ダート戦への出走は初となった。16頭立ての1番人気に推されて2番ゲートからスタート。ハナを取り切り、落ち着いたペースでレースを牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では卓出した伸び脚で驀進したが、ハギノタイクーンに交わされて3馬身差の2着に敗北した。

2月19日、中1週で迎えた3戦目は、浜中俊騎手を鞍上に迎えて、3歳未勝利（京都ダート1800m 晴/稍重）に出走。16頭立ての圧倒的1番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る恰好となり、やや遅いペースで集団を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて、最後は2着のエーシングッデイに1馬身1/4の差をつけて未勝利勝ちを決めた。

7月7日、約4か月半の休み明けで迎えた4戦目は、藤岡康太騎手を鞍上に迎えて、3歳以上500万下の沓掛特別（中京ダート1800m 晴/重）に出走。16頭立ての9番人気で13番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線ではキレのある末脚を披露し、3着を確保した。

7月22日、中1週で迎えた5戦目は、3歳以上500万下（中京ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（1戦0勝）。16頭立ての1番人気に推されて5番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では一歩一歩確実に差を詰めて先頭に立ち、最後は2着のブライトジェムをクビ差振り切って2勝目を手に入れた。

10月14日、約3か月の間隔を開けて馬体重を前走から12kg増やして迎えた6戦目は、内田博幸騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下（京都ダート1800m 曇/良）に出走。16頭立ての3番人気に推されて8番ゲートからスタート。かなりのスローペースでレースが進む中、2番手を追走し、4コーナーは先頭で通過。直線ではあとひと押しが足りず、3着に終わった。

11月3日、中2週で迎えた7戦目は、三浦皇成騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の伊勢佐木特別（東京ダート2100m 晴/良）に出走。長時間の輸送競馬は初となった。14頭立ての5番人気で6番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では全く伸びず10着に敗れた。

12月1日、中3週で迎えた8戦目は、丸田恭介騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1800m 晴/良）に出走。16頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを3番手で通過。最後はバタバタになってしまい10着に敗れた。

4歳（2013年）

1月26日、中7週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた9戦目は、川須栄彦騎手を鞍上に迎えて、4歳以上1000万下の伊勢特別（中京ダート1900m 晴/良）に出走。13頭立ての5番人気で2番ゲートからスタート。非常に緩いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。最後はガス欠状態になり9着に敗れた。

3月24日、中7週で馬体重を前走から18kg絞って迎えた10戦目は、4歳以上1000万下（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡佑介騎手（1戦0勝）。16頭立ての5番人気で5番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では生得の持久力で渋太く粘り続けて先頭をうかがい、最後は2着のハーキュリーズをハナ差振り切って3勝目をつかんだ。

4月28日、中4週で迎えた11戦目は、ハンデ戦で4歳以上1600万下の高瀬川ステークス（京都ダート1400m 晴/良）に54kgの軽斤量で出走。鞍上は浜中俊騎手（1戦1勝）。16頭立ての1番人気に推されて1番ゲートからスタート。ハナを取り切り、ややスローペースでレースを牽引。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚勢がやや鈍り、3着に終わった。

7月6日、中9週で迎えた12戦目は、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は藤岡康太騎手（2戦1勝）。16頭立ての2番人気に推されて1番ゲートからスタート。端に立ち、遅いペースで一団を牽引。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では脚が上がってしまい15着に敗れた。

10月20日、約3か月半の休養明けで迎えた13戦目は、3歳以上1000万下（京都ダート1400m 雨/不良）に出走。鞍上は2戦連続で藤岡康太騎手（3戦1勝）。15頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は勢いを失って14着に敗れた。

12月21日、中8週で馬体重を前走から16kg増やして迎えた14戦目は、3歳以上1000万下（阪神ダート1400m 曇/重）に出走。鞍上は3戦連続で藤岡康太騎手（4戦1勝）。16頭立ての3番人気に推されて3番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線ではいいところがなく7着に敗れた。

6歳（2015年）

6月28日、約18か月半の休み明けで迎えた15戦目は、大下智騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下のリボン賞（阪神ダート1400m 晴/稍重）に出走。16頭立ての13番人気で9番ゲートからスタート。敢然と端をきり、ミドルペースで一団を引っ張る。先頭のまま半馬身のリードを保って4コーナーを通過。最後はバタバタになってしまい11着に終わった。

8月2日、中4週で迎えた16戦目は、3歳以上1000万下の響灘特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大下智騎手（1戦0勝）。15頭立ての13番人気で12番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、5番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを12番手で通過。直線では見せ場なく13着に終わった。

9月21日、中6週で迎えた17戦目は、菱田裕二騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の新涼特別（阪神ダート1400m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で15番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、終始3番手を追走。直線では余力が残っておらず12着に終わった。

10月12日、中2週で迎えた18戦目は、松山弘平騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の円山特別（京都ダート1400m 晴/良）に出走。14頭立ての14番人気で10番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを12番手で通過。直線では末脚を伸ばせず14着に終わった。

12月6日、中7週で馬体重を前走から24kg減らして迎えた19戦目は、H.ボウマン騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の鳴海特別（中京ダート1400m 曇/良）に出走。16頭立ての10番人気で12番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の負けん気を発揮してゴールまで勇戦し、5着を確保した。

7歳（2016年）

7月24日、約7か月半の休養明けで迎えた20戦目は、藤懸貴志騎手を鞍上に迎えて、3歳以上1000万下の香嵐渓特別（中京ダート1400m 曇/良）に出走。15頭立ての15番人気で12番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、8番手を追走し、4コーナーは7番手で通過。最後は減速してしまい15着に終わった。

8月7日、中1週で迎えた21戦目は、3歳以上1000万下の天草特別（小倉ダート1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で藤懸貴志騎手（1戦0勝）。15頭立ての15番人気で5番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを10番手で通過。直線では末脚を伸ばせず15着に終わった。

9月8日、中4週で馬体重を前走から12kg増やして迎えた22戦目は、東川公則騎手を鞍上に迎えて、一般B4（笠松ダート1400m 晴/不良）に出走。9頭立ての2番人気に推されて2番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは4番手で通過。直線では末脚を伸ばせず6着に敗れた。

9月28日、中2週で馬体重を前走から10kg絞って迎えた23戦目は、京平&みなみウェディングレース（笠松ダート1600m 雨/重）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（1戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、5番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを7番手で通過。直線ではピリッとした末脚を使えず7着に敗れた。

10月12日、中1週で迎えた24戦目は、一般B5（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（2戦0勝）。9頭立ての4番人気で3番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。直線では持ち前の優れたスタミナでしぶとく走り抜いたが、勝ったサンダルエチケットに詰め切れず、2馬身差の2着となった。

10月27日、中1週で迎えた25戦目は、向山牧騎手を鞍上に迎えて、一般B6（笠松ダート1600m 晴/稍重）に出走。10頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。先手を取る形となり、で馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では不屈のスロトングスピリットで渋太く末脚を持続させて、最後は2着のインヴォークを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

11月7日、中1週で迎えた26戦目は、中山七里特別（笠松ダート1800m 晴/良）に出走。鞍上は東川公則騎手（3戦0勝）。10頭立ての4番人気で8番ゲートからスタート。でレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。直線では決め手に欠いて8着に敗れた。

11月23日、中1週で迎えた27戦目は、OKBパディントン杯（笠松ダート1400m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で東川公則騎手（4戦0勝）。10頭立ての5番人気で7番ゲートからスタート。でレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では強烈な末脚を弾けさせて先頭に立ち、最後は2着のコパノサムタイムに2馬身半の差をつけて5勝目をつかんだ。

12月27日、中4週で迎えた28戦目は、ひいらぎ特別（笠松ダート1800m 晴/重）に出走。鞍上は3戦連続で東川公則騎手（5戦1勝）。9頭立ての3番人気で3番ゲートからスタート。端を奪い、で一団を引っ張る。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では堅調な伸びを見せたが、ヴィレッジダンサーにクビ差交わされて2着に惜敗した。