ジャカード（1987年生、母マリンエクスプレス）

ジャカード（1987年5月25日）は、日本の競走馬、繁殖牝馬。毛色は栃栗毛。種牡馬のサンシヤインボーイ（当時13歳）と交配したマリンエクスプレスが19歳のときに産んだ仔が本馬である。産地は北海道新冠郡新冠町、生産者は（有）サンシャイン牧場。戦績は、中央平地36戦3勝。主な勝ち鞍は1992年の4歳以上500万下。

経歴

デビュー前

和田正道厩舎（美浦）へ入厩。

2歳（1989年）

8月5日、デビュー戦は長峰一弘騎手を鞍上に据えて、牝馬限定の3歳新馬（函館ダート1000m 曇/良）に50kgの軽斤量で出走。馬体重は478kg。8頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。タフなペースでレースが進む中、馬場の外目を回って終始2番手を追走。最後は脚勢が鈍り7着に終わった。

8月27日、中2週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた2戦目は、柴田政人騎手を鞍上に迎えて、3歳新馬（函館ダート1000m 晴/良）に出走。6頭立ての5番人気で3番ゲートからスタート。やや厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では伸びを欠き3着に終わった。

9月16日、中2週で馬体重を前走から8kg戻して迎えた3戦目は、角田晃一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定の3歳未勝利（函館芝1200m 晴/稍重）に51kgの軽斤量で出走。芝レースへの出走は初となった。7頭立ての2番人気に推されて4番ゲートからスタート。端を奪う形となり、やや速いペースで馬群を引っ張る。先頭のまま2馬身以上のリードを保って4コーナーを通過。直線では次元の違う末脚を炸裂させて突き抜け、最後は2着のモントタヤーラに9馬身の差をつけて未勝利戦を制した。

9月24日、連闘で迎えた4戦目は、2歳G3の函館3歳ステークス（函館芝1200m 晴/稍重）に出走。重賞競走への出走は初となった。鞍上は2戦連続で角田晃一騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。かなり厳しいペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の勝負根性でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

12月23日、約3か月の休養明けで馬体重を前走から18kg増やして迎えた5戦目は、増沢末夫騎手を鞍上に迎えて、3歳400万下のひいらぎ賞（中山芝1600m 外回り晴/良）に出走。15頭立ての5番人気で10番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、3番手を追走し、4コーナーは2番手で通過。最後は脚色が衰えて9着に敗れた。

3歳（1990年）

1月5日、中1週で馬体重を前走から12kg絞って迎えた6戦目は、牝馬限定3歳オープンのフローラステークス（中山芝1200m 外回り晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で増沢末夫騎手（1戦0勝）。8頭立ての3番人気で1番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚を失くしてしまい7着に敗れた。

1月27日、中2週で迎えた7戦目は、安田富男騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のセントポーリア賞（東京芝1800m 晴/良）に出走。16頭立ての11番人気で14番ゲートからスタート。ややスローペースでレースが進む中、10番手を追走し、4コーナーは11番手で通過。直線では他馬と同じ脚勢になってしまい7着に終わった。

3月3日、中4週で迎えた8戦目は、岡部幸雄騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定4歳500万下の桃花賞（中山芝1600m 外回り曇/重）に出走。14頭立ての2番人気に推されて5番ゲートからスタート。些か速いペースでレースが進む中、14番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを10番手で通過。直線では強靭な末脚を披露したが、4着に終わった。

3月17日、中1週で迎えた9戦目は、大崎昭一騎手を鞍上に迎えて、牝馬限定3歳G3のフラワーカップ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての7番人気で3番ゲートからスタート。緩やかなペースでレースが進む中、7番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線ではじわじわと長く脚を使ってゴールまで力闘し、4着に入り込んだ。

4月29日、中5週で迎えた10戦目は、牝馬限定の4歳500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（1戦0勝）。12頭立ての3番人気に推されて1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始5番手を追走。最後は脚を失くしてしまい10着に敗れた。

5月12日、中1週で馬体重を前走から14kg減らして迎えた11戦目は、柴崎勇騎手を鞍上に迎えて、4歳500万下のこけもも賞（福島芝1800m 晴/良）に出走。11頭立ての6番人気で1番ゲートからスタート。厳しいペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では鮮烈な末脚を炸裂させて先頭に躍り出て、最後は2着のカツノジョオーに1馬身半の差をつけて2勝目を挙げた。

6月23日、中5週で迎えた12戦目は、4歳900万下のしゃくなげステークス（福島芝1700m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で柴崎勇騎手（1戦1勝）。12頭立ての7番人気で8番ゲートからスタート。若干遅いペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを8番手で通過。直線では末脚にキレが無く9着に終わった。

7月8日、中1週で迎えた13戦目は、ハンデ戦で4歳900万下のさくらんぼステークス（福島芝2000m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は3戦連続で柴崎勇騎手（2戦1勝）。12頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。若干緩いペースでレースが進む中、11番手を追走していたが、途中で一気に進出して、馬場の外目を通りながら4コーナーを6番手で通過。最後はバタバタになってしまい12着に終わった。

9月22日、約2か月半の間隔を開けて迎えた14戦目は、内山正博騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下のSTV杯（函館芝1800m 晴/重）に出走。14頭立ての11番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを8番手で通過。最後は勢いを失って14着に終わった。

10月6日、中1週で馬体重を前走から10kg減らして迎えた15戦目は、4歳以上900万下（東京芝1600m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は長峰一弘騎手（1戦0勝）。8頭立ての8番人気で3番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを4番手で通過。直線ではジワジワと長く脚を使ってゴールまで力走し、3着に入り込んだ。

11月3日、中3週で馬体重を前走から16kg戻して迎えた16戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の立冬特別（東京芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（2戦0勝）。10頭立ての7番人気で9番ゲートからスタート。やや緩いペースでレースが進む中、終始7番手を追走。直線では伸びあぐねて9着に終わった。

11月17日、中1週で迎えた17戦目は、柴田善臣騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。10頭立ての6番人気で9番ゲートからスタート。落ち着いたペースでレースが進む中、3番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを5番手で通過。直線では末脚に勢いがなく7着に終わった。

12月9日、中2週で迎えた18戦目は、4歳以上900万下（中山芝1800m 小雨/良）に50kgの軽斤量で出走。鞍上は長峰一弘騎手（3戦0勝）。9頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを9番手で通過。直線では上がり1位の伸び脚を披露したが上位争いには加われず5着に終わった。

12月23日、中1週で迎えた19戦目は、武豊騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下の’90ジョッキーズグランプリ（中山芝1800m 晴/良）に出走。12頭立ての8番人気で1番ゲートからスタート。ゆったりとしたペースでレースが進む中、終始6番手を追走。直線では今一つ末脚が弾けず6着に終わった。

4歳（1991年）

1月20日、中3週で迎えた20戦目は、5歳以上900万下の若潮賞（中山芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（2戦0勝）。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、終始3番手を追走。最後は脚色が衰えて10着に終わった。

2月3日、中1週で迎えた21戦目は、ハンデ戦で5歳以上900万下の太宰府特別（小倉芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。長時間の輸送競馬は初となった。鞍上は長峰一弘騎手（4戦0勝）。14頭立ての11番人気で11番ゲートからスタート。少し緩いペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線ではイマイチ伸び切れず8着に終わった。

4月7日、中8週で迎えた22戦目は、牝馬限定の5歳以上900万下（中山芝1600m 外回り雨/不良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（5戦0勝）。12頭立ての11番人気で大外12番ゲートからスタート。極端なハイペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では天賦の闘争本能でゴールまで勇戦し、4着を確保した。

10月13日、約6か月半の休養明けで迎えた23戦目は、4歳以上500万下の喜多方特別（福島芝1800m 雨/不良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（3戦0勝）。16頭立ての9番人気で7番ゲートからスタート。速いペースでレースが進む中、4番手を追走していたが、途中でズルズルとポジションが下がり、4コーナーを11番手で通過。直線では見せ場なく15着に終わった。

11月2日、中2週で迎えた24戦目は、4歳以上500万下の会津特別（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（4戦0勝）。14頭立ての10番人気で7番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、6番手を追走していたが、途中で一気に進出して4コーナーを先頭で通過。直線では力感溢れる脚捌きでゴールまで頑張り、4着を確保した。

11月17日、中1週で迎えた25戦目は、4歳以上500万下の福島放送賞（福島芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（5戦0勝）。13頭立ての5番人気で9番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、終始8番手を追走。直線ではいいところがなく10着に敗れた。

12月7日、中2週で迎えた26戦目は、久保敏文騎手を鞍上に迎えて、4歳以上500万下（中京芝2000m 晴/良）に出走。16頭立ての15番人気で14番ゲートからスタート。遅いペースでレースが進む中、2番手を追走していたが、徐々にポジションが下がり4コーナーを6番手で通過。最後はガス欠状態になり16着に終わった。

5歳（1992年）

2月8日、中8週で迎えた27戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 曇/良）に出走。鞍上は大崎昭一騎手（6戦0勝）。16頭立ての13番人気で1番ゲートからスタート。ユッタリとしたペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では天稟の負けん性を発揮してゴールまで力走し、5着に入り込んだ。

2月22日、中1週で迎えた28戦目は、5歳以上500万下（小倉芝1800m 晴/良）に出走。鞍上は2戦連続で大崎昭一騎手（7戦0勝）。15頭立ての8番人気で13番ゲートからスタート。やや遅いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを5番手で通過。直線では見せ場なく10着に敗れた。

3月21日、中3週で迎えた29戦目は、5歳以上500万下（中京芝1800m 曇/不良）に出走。鞍上は3戦連続で大崎昭一騎手（8戦0勝）。16頭立ての13番人気で8番ゲートからスタート。平均的なペースでレースが進む中、7番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを4番手で通過。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

5月2日、中5週で迎えた30戦目は、加藤和宏騎手を鞍上に迎えて、5歳以上500万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。13頭立ての10番人気で2番ゲートからスタート。ミドルペースでレースが進む中、終始2番手を追走。最後は脚が止まってしまい11着に終わった。

5月31日、中3週で迎えた31戦目は、5歳以上500万下（東京芝1800m 曇/稍重）に出走。鞍上は2戦連続で加藤和宏騎手（1戦0勝）。12頭立ての7番人気で2番ゲートからスタート。緩いペースでレースが進む中、5番手を追走し、4コーナーは6番手で通過。直線では脚を伸ばせず9着に終わった。

9月19日、約3か月半の休養明けで迎えた32戦目は、4歳以上500万下（中山芝1800m 晴/稍重）に出走。鞍上は長峰一弘騎手（6戦0勝）。13頭立ての10番人気で10番ゲートからスタート。先手を奪う形となり、やや緩いペースで馬群を先導。先頭のまま1馬身のリードを保って4コーナーを通過。直線では一完歩ずつ前との差を詰めて、最後は2着のアンズノカオリを3/4馬身振り切って久方ぶりに美酒を浴びた。

10月4日、中1週で迎えた33戦目は、ハンデ戦で4歳以上900万下の福島中央テレビ杯（福島芝1800m 曇/良）に51kgの軽斤量で出走。鞍上は2戦連続で長峰一弘騎手（7戦1勝）。12頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。ハナを切り、少し速いペースで集団を引っ張る。しかし、途中でジワリジワリとポジションが下がり4コーナーを3番手で通過。最後は脚色が悪くなり12着に終わった。

10月24日、中2週で迎えた34戦目は、4歳以上900万下（東京芝1800m 雨/良）に出走。鞍上は3戦連続で長峰一弘騎手（8戦1勝）。10頭立ての10番人気で9番ゲートからスタート。少し遅いペースでレースが進む中、終始2番手を追走。直線では余力が残っておらず10着に終わった。

11月14日、中2週で迎えた35戦目は、田中勝春騎手を鞍上に迎えて、4歳以上900万下（東京芝1800m 晴/良）に出走。9頭立ての8番人気で6番ゲートからスタート。かなり緩いペースでレースが進む中、9番手を追走していたが、徐々に進出して4コーナーを7番手で通過。直線では決め手が足りず7着に終わった。

12月5日、中2週で迎えた36戦目は、土谷智紀騎手を鞍上に迎えて、ハンデ戦で4歳以上900万下の初霜特別（中山芝1800m 晴/良）に50kgの軽斤量で出走。16頭立ての16番人気で11番ゲートからスタート。平均ペースでレースが進む中、10番手を追走していたが、道中でジワリジワリとポジションを押し上げて4コーナーを8番手で通過。直線では見せ場なく10着に終わった。